
ポジショニング戦略の重要性|ニッチトップを狙うための具体的ステップ
こんにちは!いつもありがとうございます。
V-Spiritsグループ代表で、爆アゲ税理士の中野裕哲です。
前回のテーマ「お客様は誰なのか」に続き、今回は起業・新規事業に欠かせないポジショニング戦略についてお話しします。
目次
ポジショニングとは?
ポジショニングとは、「業界全体の中で見たときの、自社の立ち位置」のことを指します。
上手にポジショニングを行うことで、
- 一点集中の差別化で他社に圧倒的な差をつけられる
- 競合がいない領域で“不戦勝”を重ねられる
つまり、ポジショニングとは「自社がどの位置で勝負するか」を決める戦略的思考です。
これを曖昧にしたままでは、どんなに良い商品やサービスを持っていても、埋もれてしまうリスクがあります。
なぜポジショニングが重要なのか
ポジショニングを考える目的は明確です。
「自社の強みが最も輝く市場を選び取ること」です。
競合が多いレッドオーシャン(激戦市場)で戦うよりも、
まだ誰も気づいていない小さな市場、いわゆるブルーオーシャンを見つけることで、
安定した成長と高収益を実現できます。
その第一歩が、次でお話しする市場細分化です。
市場細分化とナンバーワン戦略
「ある業界でナンバーワンになる」ためには、
まず市場を細分化(セグメンテーション)することが欠かせません。
つまり、大きな市場の中で、自社が勝てる「小さな市場」を見つけることです。
これが、いわゆるニッチトップ戦略につながります。
細分化の切り口の例
- 地域(例:東京都港区限定、地方都市特化など)
- 商品(例:グルテンフリー、ヴィーガン向けなど)
- 業界(例:建設業専門、医療業界特化など)
- お客様の属性(例:女性経営者専門、若手社長向けなど)
これらを組み合わせることで、
「誰もライバルがいない」
もしくは
「ライバルが絶対に追いつけない」
そんな市場を生み出すことができます。
ニッチトップを狙う3つのコツ
① 市場を小さく切り取る
最初から大きな市場で戦うのではなく、自社が一番になれる範囲まで市場を絞ることが大切です。
② 将来性のある領域を選ぶ
「今は小さいけれど、これから伸びる市場」を選ぶこと。
これがニッチトップの成功条件です。
③ 誰よりも早く目をつける
ライバルがいないうちに参入することで、先行者優位を確立できます。
「スピード」と「決断力」が勝負の分かれ目です。
よくある質問(FAQ)
- Q. ニッチ市場は小さすぎて儲からないのでは?
- A. 初期段階では小さくても、成長する市場を選べば十分な収益が見込めます。むしろ大企業が入りにくいため、安定したポジションを築きやすいです。
- Q. どのように市場を見つければよいですか?
- A. 自社の強み・経験・顧客ニーズをもとに、市場を「地域・業界・商品・客層」などで細分化しながら検討します。
- Q. すでに競合が多い市場にいる場合は?
- A. サービスの一部機能や提供方法を絞り込むことで、新たなポジションを確立できます。
まとめ:ニッチトップを狙うなら「誰よりも早く、誰よりも深く」
ポジショニング戦略の本質は、「自社が輝ける場所を正確に選ぶこと」です。
誰も見ていない市場に誰よりも早く入り、深く掘り下げる。
その積み重ねが、やがて圧倒的なブランド力につながります。
次回は、ポジショニング戦略を実践するための「差別化の作り方」についてお伝えします。
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この記事を書いた人
中野裕哲/Nakano Hiroaki
起業コンサルタント(R)、経営コンサルタント、税理士、特定社会保険労務士、行政書士、サーティファイドファイナンシャルプランナー・CFP(R)、1 級FP技能士。大正大学招聘教授(起業論、ゼミ等)
V-Spiritsグループ創業者。税理士法人V-Spiritsグループ代表。東京池袋を本拠に全国の起業家・経営者さんを応援!「ベストセラー起業本」の著者。著書20冊、累計25万部超。経済産業省後援「DREAMGATE」で12年連続相談件数日本一。
【まるごと起業支援(R)・経営支援】
起業コンサル(事業計画+融資+補助金+会社設立支援)+起業後の総合サポート(経理 税務 事業計画書 融資 補助金 助成金 人事 給与計算 社会保険 法務 許認可 公庫連携 認定支援機関)など
【略歴】
経営者である父の元に生まれ、幼き頃より経営者になることを目標として過ごす。バブル崩壊の影響を受け経営が悪化。一家離散に近い貧困状況を経験し、「経営者の支援」をライフワークとしたいと決意。それに役立ちそうな各種資格を学生時代を中心に取得。同じく経営者であるメンターの伯父より、単に書類や手続を追求する専門家としてではなく、視野を広げ「ビジネス」の現場での経験を元に経営者の「経営そのもの」を支援できるような専門家を目指すようアドバイスを受け、社会人生活をスタート。大手、中小、ベンチャー企業、会計事務所等で営業、経理、財務、人事、総務、管理職、経営陣等、ビジネスの「現場」での充実した修行の日々を送ったあと、2007年に独立。ほかにはない支援スタイルが起業家・経営者に受け入れられ、経済産業省「DREAM GATE」にて、面談相談12年連続日本一。補助金・助成金支援実績600件超。ベストセラー含む起業・経営本20冊を出版。累計25万部超。無料相談件数は全国から累計3000件を超す。

この記事を監修した人
多胡藤夫/Fujio Tago
元日本政策金融公庫支店長、社会生産性本部認定経営コンサルタント、ファイナンシャルプランナーCFP(R)、V-Spirits総合研究所株式会社 取締役
同志社大学法学部卒業後、日本政策金融公庫(旧国民金融公庫)に入行。 約63,000社の中小企業や起業家への融資業務に従事し審査に精通する。
支店長時代にはベンチャー企業支援審査会委員長、企業再生協議会委員など数々の要職を歴任したあと、定年退職。
日本の起業家、中小企業を支援すべく独立し、その後、V-Spiritsグループに合流。
長年融資をする側の立場にいた経験、ノウハウをフル活用し、融資を受けるためのコツを本音で伝えている。



























