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コラム

LINE公式アカウントの補助金は2年で切れる|3年目以降の月額と導入後に残る手続き

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LINE予約・LINE公式の補助金は入れたあとに効いてきます

電話対応や予約変更のやりとりに時間を取られて、LINEでの予約受付やLINE公式アカウントからの案内配信を検討している方は多いと思います。調べ始めると「補助金で半額になる」という情報が先に目に入り、制度の名前と補助率だけで話が進んでしまいがちです。

ただ、補助が効くのは導入した時期の支出であって、ツールとの契約はそのあとも続きます。開業から数年の小規模な事業者ほど、この時間差が後から効いてきます。この記事では、LINE周りの投資に補助金を使うときに見落としやすい4つの落とし穴を、費用と手続きの両面から整理します。制度の内容は変わることがあるため、数字は執筆時点のものとしてお読みください。

まず見積を「一度きり」と「毎月続く」に分けてください

LINE周りの見積書には、性格の違う費用が混ざっています。初期設定、シナリオ設計、操作研修、マニュアル作成といった一度きりの費用と、連携ツールの月額利用料やメッセージ配信の従量課金のように毎月続く費用です。補助金の話をする前に、この2つを分けておくと判断がぶれません。

毎月続く費用のうち、メッセージ配信の従量課金は少し性質が違います。友だちの数が増えて配信通数が伸びるほど金額も上がるため、導入時の見積に載っている金額のまま推移するとは限りません。うまくいったときほど増える費用がある、という前提で月額の枠を見ておくと、あとから資金繰りの話に化けにくくなります。

デジタル化・AI導入補助金(旧IT導入補助金)の対象経費は、ソフトウェア購入費、クラウド利用料(最大2年分)、設定・研修・マニュアル作成・保守サポート等の導入関連費です。通常枠の補助上限は450万円、インボイス枠は350万円とされています。つまり毎月続く費用も一定の範囲までは対象に入りますが、その範囲には期限が付いています。

落とし穴1:クラウド利用料の補助は最大2年分で切れます

対象経費に「クラウド利用料(最大2年分)」と書かれているとおり、月額課金型のツールでも補助が及ぶのは2年分までです。3年目以降の月額は、補助のない素の費用として毎月出ていきます。

金額の感覚をつかむために、仮に連携ツールの月額が3万円だとして並べてみます。2年分は72万円で、この範囲は対象経費として計画に載せられます。一方、3年目と4年目の合計72万円は、補助の話が終わったあとに自分の売上から出ていく費用です。導入時に見ていた自己負担額と、3年目以降に毎年かかる金額は、まったく別の数字として扱う必要があります。

ここで起きやすいのが、補助が出る前提で上位プランを選んでしまうことです。導入時の自己負担は小さく見えますが、2年後には同じ月額をそのまま払い続ける状態になります。判断の順番としては、まず補助を外した月額を確認し、いまの売上でその金額を払い続けられるかを見てから、プランと機能を決めていくほうが後戻りが少なくて済みます。

三浦高

💬 執筆者の三浦から一言

呼び方のズレも見ておいてください。ご相談の場ではIT導入補助金という旧称のまま話が始まることがありますが、現在の名称はデジタル化・AI導入補助金です。検索で出てくる解説記事が旧称のままだと、書かれている枠や上限額も当時のもののことがあります。制度名が変わったときは中身も動いていることが多いので、名称の新旧は年度を見分ける手がかりになります。

落とし穴2:補助の主語はLINE公式アカウントそのものではありません

デジタル化・AI導入補助金は、事務局に登録されたIT導入支援事業者(ベンダー等)の支援を受けて申請する前提の制度で、導入するツールも登録されたものが前提になります。LINE公式アカウント自体はLINEヤフー社と直接結ぶ契約で、この仕組みの外側にあります。

そのため、補助の対象として組み立てられるのは、予約管理や顧客管理といった機能を持つ連携ツール側の費用です。見積書を見るときは、金額がどちらに乗っているかを確認してください。アカウントの開設や運用そのものにお金が乗っていない場合、そこを軸に計画を書いても制度の土俵に乗りません。

もう一点、この制度は導入目的が生産性向上(業務効率化やDX)に結びついていることが必要とされています。「LINE公式アカウントを作りたい」ではなく、「予約受付を自動化して電話対応の時間を減らす」という形で、業務がどう変わるかを主語にして書くほうが筋が通ります。

💬 無料相談のご案内

補助金専門行政書士法人は、V-Spirits元補助金審査員の三浦を中心とした専門家チームが補助金支援を行っております。「このケースは補助金の対象になるのか?」といった疑問にも、無料でお答えしております。お気軽にご相談ください。

落とし穴3:入れたあとに報告が残る制度があります

販路開拓の色が濃い使い方であれば、小規模事業者持続化補助金が候補になります。こちらで見落とされやすいのが、申請要件に「事業効果・賃金引上げ等状況報告書の提出時に、売上高・売上総利益が事業終了時と比較し増加が見込める事業であること」が含まれている点です。

小規模事業者持続化補助金は、補助率2/3、補助上限50万円が基本で、要件を満たす場合はインボイス特例や賃金引上げ特例の上乗せがあり、両方の要件を満たすと最大250万円まで広がります。申請は電子申請のみでGビズIDプライムのアカウントが要り、商工会・商工会議所の支援を受けて事業支援計画書の発行を受ける前提の設計です。窓口とのやりとりが挟まる分、着手から申請までの日数はデジタル化・AI導入補助金より読みにくくなります。

言い換えると、導入して終わりではなく、あとから効果を説明する場面が用意されているということです。LINE配信を始めたことで何が動いたのかを示せるように、導入前の数字を控えておくと、報告の段階で困りません。予約件数、電話での問い合わせ件数、再来店の頻度など、自店で拾える指標で構いません。

落とし穴4:2年以内に乗り換えたくなったときの持ち出し

ツールは使ってみて初めて相性が分かる面があります。補助を受けた期間の途中で別のツールに移りたくなったとき、問題になるのは補助金の手続きよりも、蓄積したデータを持ち出せるかどうかです。

あわせて見ておきたいのが、契約の縛りの長さです。初期費用を抑える代わりに最低利用期間が設定されている契約だと、乗り換えたい時期と契約が切れる時期がずれます。補助の対象になる2年と、契約上の最低利用期間と、自店が使い続けたい期間の3つがそろっているかを、申込の前に並べて確認しておいてください。

友だちの一覧、配信シナリオ、予約や来店の履歴が、契約終了後にどの形で手元に残るのか。これは制度ではなく各ツールの契約条件で決まります。契約前にベンダーへ確認しておくと、2年後の選択肢が狭まりにくくなります。なお、補助事業として申請した内容を途中で変更する場合の扱いは制度や公募回によって異なるため、事務局や支援事業者に確認しながら進めてください。

三浦高

💬 執筆者の三浦から一言

よく聞かれるのが、見積を先に取ってしまってよいかという質問です。見積を取ることと契約・発注することは別で、問題になるのは後者です。交付決定の前に契約や発注をしてしまうと、その分は補助の対象から外れます。ツールを選ぶ、見積を取る、申請する、交付決定を待つ、そこから契約・発注に進む。この順番だけは崩さないでください。

見積を取る前に決めておきたい3つのこと

  • 2年後の月額を払えるか:クラウド利用料の補助は最大2年分。3年目以降の素の月額を先に確認する
  • 見積の主語はどちらか:LINE公式アカウント本体ではなく、登録された連携ツール側の費用が対象になる
  • 報告で何を効果として示すか:導入前の予約件数・問い合わせ件数を控えておく

この3つが決まっていれば、支援事業者や商工会・商工会議所に相談するときも話が早く進みます。逆に、どの制度を使うかだけを先に決めても、上の3つが空欄のままだと計画書の中身が埋まりません。

まとめ

LINE予約やLINE公式アカウントの導入に補助金を使うとき、見落としやすいのは導入した瞬間ではなく、そのあとに続く時間のほうです。クラウド利用料の補助は最大2年分で切れること、補助の対象になるのは登録された連携ツール側の費用であること、制度によっては導入後に効果の報告が残ること、そしてデータの持ち出し条件は契約で決まること。この4点を先に確認しておけば、2年後に「思っていた話と違う」となる場面を減らせます。

ここに挙げた制度の内容・上限額・要件は執筆時点のもので、公募回によって変わります。実際に申請する際は最新の公募要領を確認し、判断に迷う部分は専門家に相談しながら進めてください。

【無料相談のご案内】

弊社では、補助金専門行政書士法人V-Spiritsが補助金支援を行っております。元補助金審査員の三浦を中心とした各種専門家チームが全面的にサポートいたします。このケースは補助金の対象になるのか?といった疑問に対して適切なアドバイスを無料にて行っております。無料相談も行っているので、ぜひいちどご相談ください。お問い合わせお待ちしております!

フリーダイヤル 0120-335-523
お問い合わせフォーム https://v-spirits.com/contacts

三浦高

この記事を書いた人

三浦高/Takashi Miura

元創業補助金(経済産業省系補助金)審査員・事務局員
中小企業診断士、起業コンサルタント®、
1級販売士、宅地建物取引主任者、
融資・資金調達コンサルタント
行政書士法人V-Spirits 補助者

産業能率大学 兼任教員
2024年現在、各種補助金の累計支援件数は300件を超える。

融資申請のノウハウも蓄積し、さらに磨きを掛けるべく日々事業計画書に向き合っている。

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中野裕哲

この記事を監修した人

中野裕哲/Nakano Hiroaki

税理士法人V-Spiritsグループ代表/税理士/行政書士/特定社会保険労務士/採用定着士/ファイナンシャルプランナー/起業コンサルタント/経営コンサルタント/大正大学招聘教授

税理士法人V-Spiritsグループ代表の中野裕哲は、中小企業経営者のために、税務・会計だけでなく、採用、人事、資金繰り、融資、補助金、助成金、営業、Webマーケティング、売上導線設計まで横断的に支援する実戦型経営税理士です。

経営の悩みは、突き詰めると「人・金・売上」に集約されます。中野裕哲は、大企業人事部、人材紹介会社の採用エージェント、中小企業の財務責任者、大手不動産会社での営業、出版・Web制作による集客導線構築など、幅広い実務経験をもとに、経営者の意思決定を支援します。

【対応領域】

税理士顧問、社労士顧問、補助金支援、助成金支援、資金調達支援、採用力診断、売上導線診断、経営参謀顧問。税務・会計・決算・節税に加えて、経営分析、労務管理、社会保険、助成金、採用体制づくり、融資、補助金、事業計画、営業戦略、Webマーケティング、出版、メディア活用まで一体的に相談できます。

中野裕哲は、家業の倒産危機からの壮絶な貧乏体験を原点に、お金で苦しむ経営者をひとりにしないことを掲げています。資金繰り、採用、売上づくりの壁に対して、経営者目線で伴走します。

【主な実績】

  • 起業支援・経営支援の豊富な実績
  • 起業相談件数3,000件以上
  • 資金調達支援1,000件以上
  • 大企業Webサイト多数監修
  • 商業出版著書監修約32冊(累計30万部超)

V-Spiritsグループでは、融資・補助金・金融機関対応に詳しい社内役員チームも伴走します。元経済産業省系補助金審査員・事務局員、元日本政策金融公庫支店長、元信用金庫融資担当営業などの専門家が、補助金申請、事業計画、資金繰り、金融機関対応を実務面から支援します。

税理士顧問、社労士顧問、融資、補助金、助成金、採用、営業、マーケティングまで、経営者が本当に悩む領域をワンストップで相談できます。V-Spiritsグループは、起業支援・会社設立・創業融資・補助金助成金・税務会計・人事労務・許認可・経営顧問をワンストップで支援する、起業家・中小企業向けの専門家グループです。

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