税理士/社労士/行政書士/司法書士/中小企業診断士/FP/元補助金審査員/元日本政策金融公庫支店長/各種コンサルタントなどが常駐する他に類を見ないワンストップサービス
オフィスは池袋駅から徒歩3分の日本政策金融公庫池袋支店と同じビルです。起業・経営の無料相談実施中

コラム

【団体信用生命保険(団信)について(基礎編)】|専門家に5分無料相談全国対応

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

団体信用生命保険とは?住宅ローンと経営者に必要な保障の基本を解説

今回は、
「団体信用生命保険(以下、団信)」
についてお話していきたいと思います。

起業相談や経営相談の場でお話をしていると、

  • 保険は後回しにしている

  • 住宅ローンはまだ先の話

  • 団信という言葉を聞いたことはあるが、よく分からない

という経営者の方が非常に多い印象です。

ただ、ズバリ言います。
団体信用生命保険は「人生」と「経営」の両方に関わる、極めて重要な制度です。

特に、
これから住宅購入を考えている方、
あるいはすでに経営者として借入をしている方は、
必ず押さえておきたい内容です。


目次

  1. 団体信用生命保険とは

  2. 団体信用生命保険の必要性と背景

  3. 昔と今の家計のあり方の変化

  4. 団信が果たす役割とは

  5. 具体的なケーススタディ

  6. 団信は住宅ローンでほぼ必須

  7. 実は事業融資でも団信に入れる

  8. 次回予告

  9. よくある質問(FAQ)

  10. 無料相談のご案内


団体信用生命保険とは

住宅ローンとセットで考えられる「ローン専用の生命保険」

団体信用生命保険とは、
住宅ローンなどの長期借入をする際に加入する、
**「ローン返済に特化した生命保険」**です。

住宅ローンの債務者が、

  • 死亡した場合

  • 高度障害状態になった場合

などに、
保険金でローン残高を完済するという仕組みになっています。

一般的な生命保険との最大の違いは、

  • 保険金の受取人が家族ではなく

  • 実質的には「金融機関」である

という点です。

つまり団信は、
「家族のため」でもあり「銀行のため」でもある保険
と言えるのです。


団体信用生命保険の必要性と背景

なぜ住宅ローンには団信がセットになるのか

住宅ローンは、

  • 借入金額が大きい

  • 返済期間が20年〜35年と長い

  • 生活基盤そのものに直結する

という特徴があります。

そのため、
債務者に万一のことがあった場合の影響が非常に大きいのです。

金融機関としても、

  • 貸したお金が回収できない

  • 家族が住む家を失う

といった事態は避けたい。

そこで生まれたのが、
団体信用生命保険という仕組みです。


昔と今の家計のあり方の変化

世帯主一人が家計を支えていた時代

近年では共働き世帯も増えましたが、
一昔前は、

  • 夫(または妻)が働き

  • もう一方が家庭を守る

という家計モデルが主流でした。

この場合、
世帯主が亡くなると、

  • 収入が一気に途絶える

  • 住宅ローンだけが残る

というケースが珍しくありませんでした。

住宅ローンは、
家族の生活基盤である**「家」**を守るための借入です。

ここを失ってしまうと、
生活そのものが一変してしまいます。


団信が果たす役割とは

「家を守る」ための最後の砦

住宅ローンの返済は、
家賃と同じく、生活に不可欠な固定費です。

もし世帯主が亡くなり、
返済ができなくなった場合、

  • 自宅を売却

  • ローンを一括返済

という選択を迫られることになります。

しかし団信に加入していれば、

  • 死亡時点のローン残高と

  • 同額の保険金で相殺

されるため、
住宅ローンは完済扱いとなります。

結果として、
残された家族は、

  • ローン返済の心配なく

  • その家に住み続ける

ことができるのです。


具体的なケーススタディ

団信の有無で、家族の未来はここまで変わる

――――――――――――――――――――――――――――――――

Aさんのケース

Aさんは40歳の時に、
5,000万円のマンションを購入しました。

  • 自己資金:1,000万円

  • 住宅ローン:4,000万円

  • 返済期間:35年

  • 毎月返済額:約13万円

返済は順調に進んでいましたが、
購入から10年後、
不慮の事故でAさんは急逝。

この時点での住宅ローン残高は、
約3,000万円でした。

Aさんの配偶者は専業主婦(夫)で、
安定した収入はありません。

毎月13万円の返済は、
現実的に非常に厳しい状況です。

👉 団信に加入していれば
Aさんの死亡時点で、
保険金3,000万円が支払われ、
住宅ローンは完済。

その結果、
毎月13万円の返済は不要となり、
家族は住み慣れた「家」で生活を続けることができます。

――――――――――――――――――――――――――――――――


団信は住宅ローンでほぼ必須

加入できないとローンが組めないことも

このような背景から、
住宅ローンを組む際には、

  • 団信の加入が前提

  • 銀行から当然のように案内される

という流れになります。

実務上は、

  • 健康状態の告知

  • 持病の有無

によって、
団信に加入できないケースもあります。

その場合、

  • 住宅ローン自体が借りられない

  • 金利が高くなる別商品になる

といった不利な条件になることもあります。


実は事業融資でも団信に入れる

経営者にとって「本当に重要」なポイント

住宅ローンのイメージが強い団信ですが、
実は事業性融資でも団信に加入できるケースがあります。

これは、
経営者の方でも意外と知られていません。

しかし、経営者が亡くなった場合、

  • 会社の借入は残る

  • 連帯保証も残る

  • 家族や会社に多大な負担がかかる

という事態が起こり得ます。

事業融資における団信は、
「会社」と「家族」の両方を守る仕組み
になり得るのです。


次回予告

次回からは、
「事業性融資における団体信用生命保険」
について、さらに詳しく解説していきます。

  • 経営者に万一があった場合、会社はどうなる?

  • 連帯保証人への影響は?

  • 一般の生命保険との違いは?

といった点を、
実務目線で分かりやすくお伝えします。

ぜひ、次回のコラムもお楽しみにしてください。


よくある質問(FAQ)

Q1. 団信と一般の生命保険はどう違いますか?

A. 団信は「ローン残高の返済」に特化した保険です。

Q2. 共働き世帯でも団信は必要ですか?

A. はい。収入減少リスクは依然として存在します。

Q3. 経営者は団信に入りにくいですか?

A. 健康状態や借入内容によりますが、加入できるケースも多くあります。


【無料相談のご案内】

弊社では、中野裕哲を中心とした
起業コンサルタント®、経営コンサルタント、税理士、社会保険労務士、行政書士、司法書士、
中小企業診断士、FP、元日本政策金融公庫支店長、元経済産業省系補助金審査員などの
専門家チームが一丸となって、幅広い起業支援・経営支援を行っております。

  • 経営者として必要な保障が分からない

  • 住宅ローンと事業融資のリスクを整理したい

  • 万一に備えた資金設計をしたい

そんな方は、ぜひ無料相談をご活用ください。
「知らなかった不安」を「理解できた安心」に変えるお手伝いをいたします。

フリーダイヤル 0120-335-523

お問い合わせフォーム https://v-spirits.com/contacts

三浦高

この記事を書いた人

三浦高/Takashi Miura

元創業補助金(経済産業省系補助金)審査員・事務局員
中小企業診断士、起業コンサルタント®、
1級販売士、宅地建物取引主任者、
補助金コンサルタント、融資・資金調達コンサルタント、

産業能率大学 兼任教員
2024年現在、各種補助金の累計支援件数は300件を超える。

融資申請のノウハウも蓄積し、さらに磨きを掛けるべく日々事業計画書に向き合っている。

この記事を監修した人

多胡藤夫/Fujio Tago

元日本政策金融公庫支店長、社会生産性本部認定経営コンサルタント、ファイナンシャルプランナーCFP(R)、V-Spirits総合研究所株式会社 取締役
同志社大学法学部卒業後、日本政策金融公庫(旧国民金融公庫)に入行。 約63,000社の中小企業や起業家への融資業務に従事し審査に精通する。
支店長時代にはベンチャー企業支援審査会委員長、企業再生協議会委員など数々の要職を歴任したあと、定年退職。
日本の起業家、中小企業を支援すべく独立し、その後、V-Spiritsグループに合流。
長年融資をする側の立場にいた経験、ノウハウをフル活用し、融資を受けるためのコツを本音で伝えている。

関連記事

新着コラム

  1. ...
  2. ...
  3. ...
  4. ...
  5. ...
ダウンロードはこちら
全国対応の補助金申請を専門家がサポート|中野裕哲の無料相談V-Spirits
All Aboutガイドの原点
多胡藤夫ブログ
中野裕哲ブログ
渋田貴正ブログ
三浦高ブログ
小峰精公ブログ
坂井優介ブログ
嶋田大吉ブログ
V-Spirits総合研究所株式会社
充実の福利厚生制度
採用情報
業務提携先募集情報
V-Spirits Group SDGsの取り組み
弊社グループ専門家への取材対応について
爆アゲ税理士の起業経営チャンネル
脳卒中フェスティバル

他社広告欄

クラウドPBX