
銀行と付き合いのある企業経営者であれば、もしかしたら銀行員から定期積金を作ってくださいと
言われたことはありませんか?
定期積金とは、積立期間を決めて毎月、掛金を払い込み、満期日にまとまった給付金を受け取る預金
商品です。なぜ、銀行員は定期積金を勧めてくるのでしょうか?2つの理由をみていきましょう。
①融資の保全のため
融資を行うにあたり、将来返済履行が難しくなったときに残った融資を多く回収できるよう考えます。
定期積金の残高が多くあれば、定期積金残高と融資残高を相殺することができます。
定期積金残高が多ければ多いほど、銀行は積極的に融資提案をしてくれるかもしれません。
②毎月、企業に訪問する名目とするため
定期積金の払込みは、口座から自動で振替る口座振替と銀行員が直接掛金を預かる方法もあります。
昨今の状況下では基本的に自動振替が推奨されますが、特に信用金庫ではまだまだ営業担当者が
訪問する集金活動は根強く残っています。
銀行員も企業へ用事がなく訪問する事をためらいます。相手は企業経営者ですから用もなしに来た
営業マンと話すほど暇ではありません。そこで、月に1回の定期積金集金と名目をつければ訪問する
ハードルが下がります。そこで、情報提供や情報収集に加え融資提案などを行っていきます。
銀行が定期積金を依頼してきたら、①の理由なのか、②の理由なのかの真相を把握し、
理由によって作成するかどうかの判断材料にしてみてはいかがでしょうか。
で、情報提供や情報収集に加え融資提案などを行っていきます。
銀行が定期積金を依頼してきたら、①の理由なのか、②の理由なのかの真相を把握し、
理由によって作成するかどうかの判断材料にしてみてはいかがでしょうか。
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この記事を書いた人
三浦高/Takashi Miura 元創業補助金(経済産業省系補助金)審査員・事務局員 中小企業診断士、起業コンサルタント®、 1級販売士、宅地建物取引主任者、 補助金コンサルタント、融資・資金調達コンサルタント、 産業能率大学 兼任教員 2024年現在、各種補助金の累計支援件数は300件を超える。 融資申請のノウハウも蓄積し、さらに磨きを掛けるべく日々事業計画書に向き合っている。
この記事を監修した人
多胡藤夫/Fujio Tago 元日本政策金融公庫支店長、社会生産性本部認定経営コンサルタント、ファイナンシャルプランナーCFP(R)、V-Spirits総合研究所株式会社 取締役 同志社大学法学部卒業後、日本政策金融公庫(旧国民金融公庫)に入行。 約63,000社の中小企業や起業家への融資業務に従事し審査に精通する。 支店長時代にはベンチャー企業支援審査会委員長、企業再生協議会委員など数々の要職を歴任したあと、定年退職。 日本の起業家、中小企業を支援すべく独立し、その後、V-Spiritsグループに合流。 長年融資をする側の立場にいた経験、ノウハウをフル活用し、融資を受けるためのコツを本音で伝えている。