
令和6年度エネルギー産業創出促進事業補助金とは?大阪で新エネルギービジネスを加速させるチャンス
令和6年度エネルギー産業創出促進事業補助金の概要
大阪府では、令和6年度「エネルギー産業創出促進事業補助金」の公募がスタートしました。この補助金は、
- 水素
- 蓄電池
- その他の新エネルギー分野
といった成長分野において、大阪でのビジネス化を目指すプロジェクトを支援する制度です。
特に、国の「分野別投資戦略」に位置づけられた事業に対して、
- 事業化に向けた調査
- 技術・市場の検証
- 国の補助事業や実証事業の活用可能性の検討
などを行うための調査検討費を補助するのが大きな特徴です。大阪府内で新たなエネルギービジネスに挑戦したい企業・起業予定者にとって、初期検討段階を後押ししてくれる貴重な補助金と言えます。
制度の目的と背景
令和6年度エネルギー産業創出促進事業補助金は、単に個々の企業のビジネスを支援するだけでなく、
- 大阪発のエネルギー関連産業クラスターの形成
- カーボンニュートラル・GX(グリーントランスフォーメーション)への貢献
- 地元企業の新分野進出や高付加価値化の促進
といった、中長期的な産業政策の一環として位置づけられています。
水素や蓄電池といった分野は、
- 再生可能エネルギーの有効活用
- 電動モビリティ・スマートシティへの応用
- BCP・レジリエンス向上(災害時の非常用電源など)
など、今後の社会インフラを支える重要な技術領域です。大阪府としても、早い段階で民間企業のチャレンジを支援し、将来の成長産業を育てたいという狙いがあります。
補助対象となる事業内容
令和6年度エネルギー産業創出促進事業補助金では、次のような事業が対象となります。
水素・蓄電池など新エネルギー分野のビジネス化プロジェクト
第一の柱は、水素や蓄電池を活用した新たなビジネスモデルの構築を目指すプロジェクトです。例えば、次のような取り組みがイメージできます。
- 水素ステーションや水素サプライチェーンに関するビジネスモデル調査
- 蓄電池を活用したピークカット・デマンドレスポンスサービスの検討
- 再エネ+蓄電システムによるマイクログリッド・自家消費モデルの構想
- 物流・モビリティ分野での水素燃料電池・電動化の適用可能性調査
ポイントは、最終的に大阪で事業化(ビジネス化)を目指すプロジェクトであることです。まだ売上が立っていない検討フェーズでも、将来的な収益事業を見据えていれば対象になり得ると考えられます。
国事業の活用に向けた調査・検討の取組み
第二の柱は、国の分野別投資戦略に位置づけられた事業を視野に入れた調査・検討です。例えば、
- 国の実証事業・補助事業への応募に向けた事前調査
- 国際的なルールや技術基準への対応状況の確認
- 国内外の市場規模・競合状況の調査
といった取り組みが考えられます。
大阪府の補助金で調査・検討を進め、その結果をもとに、
- 国の補助金・実証事業へステップアップ
- 広域連携・海外展開の足がかりづくり
といった形につなげていくことが期待されています。
補助対象となる申請者の要件
令和6年度エネルギー産業創出促進事業補助金の申請者は、次のいずれかに該当する必要があります。
- 営利企業(株式会社、合同会社など)
- 申請時点では営利を目的とする事業を営んでいないが、補助金の交付決定までに創業を計画している者
つまり、
- すでに事業を営んでいる企業だけでなく、これから創業するスタートアップ・起業予定者も対象
- 現在は研究機関や任意団体等の形態であっても、交付決定までに営利事業として立ち上げる計画があればチャンスがある
といった点が特徴です。
特に、大学発ベンチャーや技術系スタートアップの場合、法人化のタイミングと補助金申請のタイミングが重要になります。交付決定までに創業していれば対象となるため、スケジュール管理が非常に重要です。
補助金額・補助率・想定される対象経費
補助金額と補助率
令和6年度エネルギー産業創出促進事業補助金の基本条件は、次のとおりです。
- 補助金上限額:300万円
- 補助率:補助対象経費の2分の1(1/2)
例えば、
- 補助対象経費が400万円の場合 → 補助金は上限300万円ではなく、2分の1の200万円
- 補助対象経費が600万円の場合 → 2分の1は300万円なので、上限いっぱいの300万円まで申請可能
となります。
そのため、事業計画を立てる際には、
- どの経費を補助対象にするのか
- 自己負担分を含めた総事業費をどう組み立てるか
を意識して、無理のない資金計画を作成することが重要です。
補助対象経費のイメージ
公募要領で詳細が定められますが、一般的に「調査検討」に関する補助金で想定される経費としては、次のようなものが考えられます。
- 市場調査・技術調査にかかる委託費
- 調査員・専門家に支払う謝金・コンサルティング費用
- デモ用機器・ソフトウェアなどの購入・レンタル費用の一部
- 国内外の現地調査・視察にかかる旅費
- 報告書作成・分析に必要なデータ購入費
どこまでが対象になるかは制度ごとに異なるため、必ず公募要領で「補助対象経費の範囲」を確認し、不明点は事務局に問い合わせましょう。
公募期間と応募手続きの流れ
公募受付期間
令和6年度エネルギー産業創出促進事業補助金の公募受付期間は、次のとおりです。
- 受付開始:令和6年3月25日
- 受付締切:令和6年12月27日
年度内の比較的長い期間で募集が行われますが、
- 予算枠に上限がある場合
- 審査・採択・事業実施期間を考えたスケジュール
などを踏まえると、できるだけ早めに準備を進めることが望ましいと言えます。
応募の基本フロー
応募手続きは、概ね次のような流れを想定できます。
- 公募要領の確認
大阪府や事務局のサイトから公募要領をダウンロードし、対象要件・経費・スケジュールを確認します。 - 事業計画の検討・社内調整
どのような調査・検討を行うのか、事業化のストーリーと合わせて整理します。 - 必要書類の作成
申請書、事業計画書、収支計画書など、公募要領に記載のフォーマットに沿って作成します。 - 応募書類の提出
指定の宛先に郵送または持参で提出します(電子申請ではない点に注意)。 - 審査・採択
書類審査などを経て、採択の可否が決定されます。 - 交付決定・事業開始
交付決定通知を受けてから、事業をスタートします(原則として交付決定前の経費は対象外となることが多い点に注意)。
準備しておきたい書類の例
公募要領に指定された様式のほか、一般的に次のような書類が必要になることが多いです。
- 申請書(様式第〇号など)
- 事業計画書(調査内容・スケジュール・成果・事業化のイメージなど)
- 収支予算書・資金計画書
- 会社概要(登記事項証明書の写し、定款など)
- 創業予定者の場合は、創業計画書や履歴書など
書類の不備はそのまま減点・不採択につながるリスクがあります。提出前にチェックリストを作り、複数人でダブルチェックすることをおすすめします。
公募説明会(YouTube配信)の活用ポイント
本補助金では、公募に関する説明会がYouTubeで配信されています。説明会では、
- 令和6年度エネルギー産業創出促進事業補助金の制度概要
- 申請書の書き方のポイント
- 対象外となるケースや注意事項
などが詳しく解説されます。
特に、
- 初めて補助金に申請する企業・起業家
- エネルギー関連の補助金は経験が少ないが挑戦したい方
にとって、非常に有用な情報源になります。
動画は、
- 必要な箇所を繰り返し確認できる
- 社内メンバーと共有しやすい
というメリットもあるため、申請書作成前に一度視聴しておくことを強くおすすめします。
採択を目指すためのポイントと注意点
令和6年度エネルギー産業創出促進事業補助金で採択を目指すうえで、特に意識したいポイントを整理しておきます。
- 大阪でのビジネス化につながるストーリーになっているか
単なる調査にとどまらず、「調査 → 検証 → 事業化」の道筋が描かれているかが重要です。 - 水素・蓄電池など新エネルギー分野との関連が明確か
補助対象分野との関連が弱いと、評価が下がる可能性が高いです。 - 国の分野別投資戦略との整合性
国の政策・戦略とどう連動しているかを明確に示すことで、事業の意義が伝わりやすくなります。 - 実現可能性・継続性があるか
事業計画が現実的で、補助期間後も自立してビジネスとして成り立つかどうかも評価ポイントです。 - スケジュールが適切か
短すぎて非現実的、長すぎて年度内に成果が出ない、ということにならないように注意が必要です。
また、補助金全般に共通する注意点として、
- 交付決定前に発生した経費は原則対象外
- 補助金は後払い(精算払い)である場合が多いため、一時的に立替が必要
といった点も、資金繰りの面で事前に確認しておきましょう。
まとめ:大阪発のエネルギービジネスを一歩前へ
令和6年度エネルギー産業創出促進事業補助金は、
- 水素や蓄電池などの新エネルギー分野でビジネス化を目指すプロジェクト
- 国の分野別投資戦略に位置づけられた事業に向けた調査・検討
を支援する、大阪府独自の非常にチャレンジングな企業向け補助金です。
補助金上限は300万円、補助率は2分の1と、調査・検討フェーズとしては十分な規模の支援が期待できます。対象者も、既存企業だけでなく創業予定者まで含まれるため、技術系スタートアップや大学発ベンチャーにとっても魅力的な制度です。
エネルギー産業は、今後も長期にわたり成長が見込まれる分野です。大阪での事業化を視野に入れている方は、ぜひこの機会を活用し、
- 事業アイデアを具体的な調査・検討プロジェクトに落とし込み
- 国の事業や他の補助金へのステップアップ
- 将来の本格事業化・スケールアップ
へとつなげていきましょう。
よくある質問(FAQ)
Q. まだ会社を設立していませんが、申請できますか?
A. はい、申請時点で営利を目的とした事業を営んでいなくても、補助金の交付決定までに創業を計画している方であれば対象になり得ます。ただし、具体的な要件やタイミングは公募要領で確認してください。
Q. 調査だけで終わるプロジェクトでも申請してよいですか?
A. 本補助金は調査・検討を支援する制度ですが、大阪でのビジネス化を目指すことが前提です。「調査して終わり」ではなく、その結果をどのように事業化につなげるかを計画書に盛り込むことが重要です。
Q. 水素や蓄電池以外のエネルギー分野も対象になりますか?
A. メインは水素・蓄電池など新エネルギー分野ですが、国の分野別投資戦略に位置づけられた事業との関係性があれば、関連する他のエネルギー技術も対象になり得る場合があります。詳細は公募要領や事務局に確認しましょう。
Q. 1社あたり必ず300万円もらえるのですか?
A. いいえ。300万円はあくまで上限額であり、補助対象経費の2分の1が補助金額となります。申請額や採択結果によって、交付額は変動します。
Q. 応募を検討するにあたって、まず何から始めればよいですか?
A. まずは大阪府の公募要領を入手・熟読し、次にYouTubeの公募説明会動画を視聴して全体像を掴むことをおすすめします。そのうえで、自社の技術・サービスがどのように水素・蓄電池など新エネルギー分野のビジネス化につながるか、事業アイデアを整理していきましょう。
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この記事を書いた人
三浦高/Takashi Miura
元創業補助金(経済産業省系補助金)審査員・事務局員
中小企業診断士、起業コンサルタント®、
1級販売士、宅地建物取引 主任者、
補助金コンサルタント、融資・資金調達コンサルタント、
産業能率大学 兼任教員
2024年現在、各種補助金の累計支援件数は300件を超える。
融資申請のノウハウも蓄積し、さらに磨きを掛けるべく日々事業計画書に向き合っている。


























