
飲食店で起業するなら要チェック!導線分析で失敗しないためのポイント
飲食店を始めようとするとき、 「導線設計こそ集客・利益・回転率を左右する超重要ポイント」 です。今回は導線分析で押さえておきたい4つの視点を、実務家ならではの丁寧な視点で整理していきます。
① “主導線”を捉えることが出発点
導線分析ではまず、「人が自然と歩くルート(主導線)」 を把握する必要があります。これは、駅出口やオフィス街などの“交通発生源”から店舗に至る流れで、いちばん人目に触れやすい通路のことです。現地で時間帯別・曜日別に往来を観察し、最適な入口位置を決めるのが基本戦略です。もちろん、起業家には主導線となるところでの出店(物件取得)が難しいという可能性があります。その場合、副導線(主導線以外で人々が通りそうなルート)についても研究し、物件取得につなげるというところまで拡げて考えましょう。
② 導線の質を見極める:通行量だけでは不十分
「人通りが多ければOK」ではありません。人の質にも注目すべきです。たとえば、「早足で通りすぎる通勤者」より「途中で立ち止まりやすい買い物客」の導線こそ集客に効果的です。生活導線と飲食需要が交わる場所を見極めましょう。
③ 視認性と導線強化をセットで設計する
導線上に面していても「店がわかりにくい」「入口が暗い」と、通行者はスルーしてしまいます。入口周囲やA型看板、外階段などを“道に合わせて誘導”するように設計すると、自然に店舗内へ誘引が可能です。また、GoogleマップやSNSにも道案内用写真を掲載し、迷いを回避しましょう。
④商圏変化に合わせて導線の更新を忘れずに
周辺の再開発や大型施設の進出、道路工事などによって、通行量や導線は常に変化します。定期的な商圏分析(エリア調査)を行い、店舗前の導線がどう変わっているかを把握し、看板やPOPの設置位置を更新しましょう。
■成功に近づくための導線改善アクション
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現場観察:実際に歩いて、通行者の目線や動きを記録してみましょう
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仮設+テスト:暫定でPOP・看板位置を動かし、反応を見て検証
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回遊導線設計:通ってほしいルートに沿って什器やサインを設置
■まとめ:導線設計で集客力が2倍になる理由
導線は、飲食店の生命線です。導線を意識すれば、自然と集客率が上がります。
一方で、間違った導線は「存在するのに気づかれない」などの致命的なデメリットも。導線分析を事前に行い、手を入れるだけで成果が変わる部分だからこそ、しっかり取り組みたいポイントです。
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この記事を書いた人
中野裕哲/Nakano Hiroaki
起業コンサルタント(R)、経営コンサルタント、税理士、特定社会保険労務士、行政書士、サーティファイドファイナンシャルプランナー・CFP(R)、1 級FP技能士。大正大学招聘教授(起業論、ゼミ等)
V-Spiritsグループ創業者。税理士法人V-Spiritsグループ代表。東京池袋を本拠に全国の起業家・経営者さんを応援!「ベストセラー起業本」の著者。著書20冊、累計25万部超。経済産業省後援「DREAMGATE」で12年連続相談件数日本一。
【まるごと起業支援(R)・経営支援】
起業コンサル(事業計画+融資+補助金+会社設立支援)+起業後の総合サポート(経理 税務 事業計画書 融資 補助金 助成金 人事 給与計算 社会保険 法務 許認可 公庫連携 認定支援機関)など
【略歴】
経営者である父の元に生まれ、幼き頃より経営者になることを目標として過ごす。バブル崩壊の影響を受け経営が悪化。一家離散に近い貧困状況を経験し、「経営者の支援」をライフワークとしたいと決意。それに役立ちそうな各種資格を学生時代を中心に取得。同じく経営者であるメンターの伯父より、単に書類や手続を追求する専門家としてではなく、視野を広げ「ビジネス」の現場での経験を元に経営者の「経営そのもの」を支援できるような専門家を目指すようアドバイスを受け、社会人生活をスタート。大手、中小、ベンチャー企業、会計事務所等で営業、経理、財務、人事、総務、管理職、経営陣等、ビジネスの「現場」での充実した修行の日々を送ったあと、2007年に独立。ほかにはない支援スタイルが起業家・経営者に受け入れられ、経済産業省「DREAM GATE」にて、面談相談12年連続日本一。補助金・助成金支援実績600件超。ベストセラー含む起業・経営本20冊を出版。累計25万部超。無料相談件数は全国から累計3000件を超す。
この記事を監修した人
多胡藤夫/Fujio Tago
元日本政策金融公庫支店長、社会生産性本部認定経営コンサルタント、ファイナンシャルプランナーCFP(R)、V-Spirits総合研究所株式会社 取締役
同志社大学法学部卒業後、日本政策金融公庫(旧国民金融公庫)に入行。 約63,000社の中小企業や起業家への融資業務に従事し審査に精通する。
支店長時代にはベンチャー企業支援審査会委員長、企業再生協議会委員など数々の要職を歴任したあと、定年退職。
日本の起業家、中小企業を支援すべく独立し、その後、V-Spiritsグループに合流。
長年融資をする側の立場にいた経験、ノウハウをフル活用し、融資を受けるためのコツを本音で伝えている。