
融資審査なぜそんなに時間がかかるのか
今回は、【融資審査なぜそんなに時間がかかるのか】について解説していきます。
最近相談いただく内容で多いのが、「融資が実行されるまでどのくらいかかりますか?」という質問です。日本政策金融公庫と民間金融機関ではスキームが違うのでそれぞれ要する時間は異なります。どちらにしても数ヶ月単位となりますので、そんなかかるんですか?というリアクションが多いです。
なぜ、時間を要するかについて説明をします。
融資審査の流れ
①担当者による面談
まず申し込みを受けるまでに金融機関として案件化するかどうかを検討します。取上げてもまず融資の検討が難しそうであったり、印象が悪く取り上げをしたくないなどの場合もあります。いくら申込人が申請したいと言っても、この段階でお断りされることもしばしばあります。
②書類提出と本申込み
この段階で本申込となります。提出された書類に不足がないかなどのチェックがあります。
③稟議作成
行内で融資の審査を行うにあたり稟議書の作成を行います。場合によっては、調査しなければならない事項等があると資料作成までに多くの時間を要します。完成をすると審査担当者から上席へと稟議を回していきます。
④決裁
上席へと稟議を回しOKが出れば、最終決裁者のところへ稟議が回ります。何の疑問点もなければスムーズですが、担当者の稟議内容に過不足等があれば、作成し直しや聞取りなどで時間を要します。決裁者が納得してはじめて融資の可否が出されます。
⑤融資実行
融資が決裁されたからといって即日入金はされません。契約書等の必要書類に自署捺印をするなどを行い、不備なく全てが整ったのを確認してはじめて融資実行することができます。
まとめ
特に新規申込となると、念入りな審査となるため数ヶ月単位で時間がかかります。これだけの工程を間違いなく行うため時間がかかります。融資を申し込む時には逆算をして進めていくことをおすすめします。スケジュール感やわからないことなどがあれば、V-Spiritsの無料相談をぜひ活用してください。各種専門家が60分間ご相談にのります。下記フォームよりお問合せお待ちしております。
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この記事を書いた人
三浦高/Takashi Miura 元創業補助金(経済産業省系補助金)審査員・事務局員 中小企業診断士、起業コンサルタント®、 1級販売士、宅地建物取引主任者、 補助金コンサルタント、融資・資金調達コンサルタント、 産業能率大学 兼任教員 2024年現在、各種補助金の累計支援件数は300件を超える。 融資申請のノウハウも蓄積し、さらに磨きを掛けるべく日々事業計画書に向き合っている。

この記事を監修した人
多胡藤夫/Fujio Tago 元日本政策金融公庫支店長、社会生産性本部認定経営コンサルタント、ファイナンシャルプランナーCFP(R)、V-Spirits総合研究所株式会社 取締役 同志社大学法学部卒業後、日本政策金融公庫(旧国民金融公庫)に入行。 約63,000社の中小企業や起業家への融資業務に従事し審査に精通する。 支店長時代にはベンチャー企業支援審査会委員長、企業再生協議会委員など数々の要職を歴任したあと、定年退職。 日本の起業家、中小企業を支援すべく独立し、その後、V-Spiritsグループに合流。 長年融資をする側の立場にいた経験、ノウハウをフル活用し、融資を受けるためのコツを本音で伝えている。