
今回は、【金融機関が疑う決算書科目①】について解説をしていきます。
金融機関にとって決算書は融資の可否を決める大事な資料です。
返済できるかどうかの判断も重要ですが、決算書の数字が正しいものかどうかもチェックしています。
違和感を覚える科目や数字があれば金融機関はとことん追求してきます。この時にわかりませんと一言
言ってしまうと心象はかなり悪くなってしまいます。比較的突っ込まれるであろう科目について紹介を
します。
<現金>
現在のITが発達しているご時世では、企業間の取引で現金受け渡しをしている方が珍しくなってきています。基本的には銀行振込を利用し、きちんと把握できるよう口座履歴が残る方法を取ります。現金科目は銀行口座に入っているお金ではなく、手元に置いている現金を指します。飲食店や手元現金が必要な業種は別として、一般企業では経費を支払う程度の現金しか置いていないと思います。
しかしながら、決算書を見ると現金が数百万円計上されているケースも珍しくありません。きちんと明確な理由があれば問題はありませんが、実際は手元に無いにも関わらず計上されていると不良ですので金融機関からの評価は落ちます。
翌々聞いてみると日頃からチェックしていなかったなどのミスが原因ということが多いです。
任せっきりになってしまうと危険です。日頃から自身でも把握するよう努めておかないと、大事な場面で足元救われてしまう事にもなりますので、くれぐれも注意が必要です。
以下は動画の概要を記事風に説明したものです。詳細は是非動画をご覧ください。
【中小企業経営者必見】銀行融資で「嫌われる社長」と「好かれる社長」の違いとは?
〜金融機関と良い関係を築く“恋愛的”アプローチとは?〜
恋人にフラれたこと、ありますか?実は、それ…銀行でも同じなんです。
中小企業や個人事業主にとって、資金調達の重要な手段である「銀行融資」。しかし、ただ融資を申し込めばお金が出てくる…というのは大きな誤解。今回は、元信用金庫マンの経験をもとに、銀行から「この人には貸したくない」と思われる“NG行動”を恋愛にたとえて、ズバリ解説します!
恋愛と融資の共通点:「都合のいい人」にはなってはいけない!
①【NG行動その1】お金が必要な時だけ連絡する
「忙しいから後にして」「伝えといて」…こんな冷たい対応、恋愛ならすぐにフラれますよね?
銀行員だって人間。普段からのお付き合いがなく、必要な時だけ連絡してくる社長には、愛情を注ぎづらいもの。日頃のこまめな連絡こそが、信頼を育てるポイントです。
②【NG行動その2】取引を細切れにしてしまう
「ここは預金、ここは融資だけ」といったように、銀行ごとに役割を完全分離している会社、意外と多いです。でもこれは「君とはデートだけ、買い物は別の人と」状態。
とくに融資をお願いしたい金融機関には、最低限の預金や売上の入金口座としての“付き合い”を持つことが、良好な関係づくりの基本です。
③【NG行動その3】金利だけで判断する
恋愛でも「年収いくら?」としか見ない人は嫌がられますよね。それと同じで、「金利いくら?もっと下げてよ」と言ってばかりだと、銀行側は「だったらもう他をあたって」となってしまいます。
最初は応援してくれた銀行でも、そんな態度が続けば「卒業してください」と手を引かれてしまいますよ。
ではどうすれば“好かれる社長”になれるのか?
【ポイント1】「恋人」にマメに連絡を取りましょう
ときには手料理(=事業計画書)を披露したり、「こんな売上になりました」と報告してみましょう。恋愛と同じで、相手に気にかけてもらうには、こちらからのアプローチも大切です。
【ポイント2】メイン口座の“平均残高”を意識する
金融機関が見る指標のひとつが「平均残高(閉山)」です。3ヶ月間の平均で口座にいくら入っていたか、というデータ。これが高いと「この会社、うちのメインで使ってくれてる」と思ってもらえる。見せ金や一時的な振込では評価されませんので、日頃の入出金管理がカギになります。
【ポイント3】「別れ方」にも気をつける
取引銀行を変えるとき、雑な別れ方をしてしまうと「次の銀行」でも警戒されます。金融機関の世界は意外と狭く、情報も共有されています。丁寧なお別れが、次の関係にもつながるのです。
銀行との関係は、ズバリ「恋愛」と同じです。
信頼関係を築くには時間がかかりますが、失うのは一瞬。短期的な得だけを追いかけるのではなく、長期的な関係性の構築を意識することが、安定した資金調達につながります。
V-Spiritsでは顧問先ではない企業様の決算書を診断するサービスも行っております。今の決算書で融資が受けられるかどうか不安という方はぜひご活用ください。相談は無料ですので、下記フォームよりお問合せください。お待ちしております。