
【コラム】事業融資は完済しない方がいい?返済仕切りを避ける理由とは
こんにちは!V-Spiritsグループの元信金マン、こみねっちです。
今回のテーマは、実務でもよくあるご相談「融資の返済仕切りは極力控えよう」というお話です。
目次
- 返済は当然…でも事業性融資は少し違う
- 完済すると「新規先」扱いに!?
- 既存先が圧倒的に有利な理由
- 「必要な時だけ借りる」は危険かも
- 完済間際にすべき戦略とは?
- まとめ:事業融資で返済仕切りを避ける理由
- FAQ:よくある質問
返済は当然…でも事業性融資は少し違う
金融機関から融資を受けたら、元本は当然返済しなければなりません。
しかし、事業性融資に限っては「ただ返すだけ」ではもったいないケースも多いのです。
というのも、事業には「継続性」があり、融資も一度きりでは終わらないからです。
そのため、多くの経営者が「完済前に借換え」や「追加融資」を受けることで、金融機関との関係を維持しながら経営を安定させています。
完済すると「新規先」扱いに!?
一度完済してしまうと、金融機関からは「既存先」ではなく、「新規先」として扱われることになります。
これが問題なのは、融資の審査が大きく変わってくるからです。
- 既存先:審査は2週間ほど
- 新規先:審査に1ヶ月以上かかることも
つまり、一度関係をリセットしてしまうと、次の融資が受けにくくなるのです。
既存先が圧倒的に有利な理由
既存先であれば、銀行側も会社の経営状況を把握しているため、話が早く、条件も柔軟です。
逆に、完済して関係が切れてしまうと、「また一から関係づくり」が必要になります。
また、コミュニケーションが減ることで、情報の共有や提案のチャンスも失われやすくなります。
「必要な時だけ借りる」は危険かも
「本当に資金が必要なときだけ借りればいい」と考える方もいますが、これは非常にリスクが高いです。
資金が必要なタイミングで、融資が通るとは限りません。
特に、赤字決算や資金繰りが悪化してからでは、借りたくても借りられない状況に陥ることも…。
完済間際にすべき戦略とは?
完済が近づいてきたら、以下のような戦略を検討してみましょう。
- 返済可能な範囲で追加融資を申し込む
- 借換融資を活用して、残高を維持しながら負担を軽くする
これにより、銀行との関係を継続でき、将来の資金調達もしやすくなります。
まとめ:事業融資で返済仕切りを避ける理由
事業性融資においては、単純に「完済すれば良い」というわけではありません。
返済仕切りを避け、常に“動いている”融資状態を維持することで、
- 銀行との関係性が深まる
- 審査がスムーズになる
- いざという時に融資が受けやすくなる
という、経営上の大きなメリットが生まれます。
FAQ:よくある質問
Q. 個人の借入でも返済仕切りを避けた方がいいのですか?
A. 個人の借入(住宅ローンやマイカーローン等)は、完済するのが一般的で問題ありません。事業性融資とは考え方が異なります。
Q. 借換や追加融資を頻繁にすると信用に影響しますか?
A. 無理な借入は逆効果ですが、返済計画に無理がなければ、むしろ金融機関との信頼関係が強化されることもあります。
不安な方は、金融機関や専門家に一度相談してみることをおすすめします。
「必要な時だけ借りる」のではなく、「日頃から備えておく」ことが、経営の安定につながります。
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この記事を書いた人
三浦高/Takashi Miura
元創業補助金(経済産業省系補助金)審査員・事務局員
中小企業診断士、起業コンサルタント®、
1級販売士、宅地建物取引主任者、
補助金コンサルタント、融資・資金調達コンサルタント、
産業能率大学 兼任教員
2024年現在、各種補助金の累計支援件数は300件を超える。
融資申請のノウハウも蓄積し、さらに磨きを掛けるべく日々事業計画書に向き合っている。


























