税理士/社労士/行政書士/司法書士/中小企業診断士/FP/元補助金審査員/元日本政策金融公庫支店長/各種コンサルタントなどが常駐する他に類を見ないワンストップサービス
オフィスは池袋駅から徒歩3分の日本政策金融公庫池袋支店と同じビルです。起業・経営の無料相談実施中

コラム

ニッチすぎは危険!?【元信金マンこみねっち】

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

ニッチすぎは危険!?|創業融資を見据えた“市場規模”“実績”の考え方

ご覧いただきありがとうございます!
V‑Spiritsグループの元信金マンこみねっちです。
このコラムでは、実際にあった事例や融資相談でリクエストが多かった内容をシェアしてきますね。

目次

ニッチな事業と創業融資の関係

創業融資に関する相談を受けていると、「今までにはないニッチな事業をやりたい」という起業家の方からのお話をよく伺います。新しい価値を生み出すという意味で“ニッチ”な視点はむしろ歓迎すべきですが、融資を受けるという観点では「ニッチすぎると難しくなる」こともあるのが実務の現場です。

なぜなら、融資を行う金融機関・融資制度の側としては、「この事業で返済できる可能性が高いか」「どれくらいの売上が見込めるか」「市場の先行実績があるか」などを重視します。従って、市場規模が極端に小さい・類似実績がほとんどないというニッチすぎる事業は、審査時に“想定の幅”が狭くなりがちです。

ただし、「ニッチ=ダメ」というわけでは決してありません。むしろ、競合が少なく、特定顧客に強く訴求できる事業という意味では有利にも働きます。その上で、創業融資の観点では「市場をどれだけ掘れるか」「そのニッチでも売上をどう立ち上げるか」をきちんと説明できることがカギとなります。

金融機関の審査基準から見る「ニッチの危険性」

金融機関の審査では、過去の実績やデータをベースに“返済可能性”が検討されることが多いです。起業時・創業時には実績がないため、特に事業モデル・市場・競合等の説明が重視されます。

ニッチ市場の特徴として、次のようなリスクが挙げられています:

  • 市場が非常に限定的 → 顧客数・売上上限が明確に小さい可能性。
  • 市場・参入障壁・競合情報が少ない → 市場調査・根拠データが集めづらい。
  • 規模拡大の余地が少ない → 融資返済のためのキャッシュフローが伸び悩む可能性。

このような点から、ニッチすぎる事業では「融資を返すだけの売上が確実とは言い切れない」という評価になりやすく、審査ではハードルが上がります。

ですので、創業融資を受けるためには、こうした“ニッチゆえのリスク”をあらかじめ把握し、説明できる準備を進めておくことが重要です。

ニッチ事業でも成功につなげる工夫

では、ニッチな事業を選ぶにあたって「融資に強い起業モデル」に近づけるための工夫を見ていきましょう。少し手を加えるだけで、審査時の説得力が大きく変わります。

  • ニッチ+目先の売上が見込める組み合わせ:例えば、ニッチな対象顧客に対して“早期売上”が確実に取れるルートを併せ持つことで、審査側の安心材料になります。
  • 類似実績・ベンチマークを探す:完全オリジナルでも、類似市場があるか、既存の事例があるかを探し、数値や成長パターンを提示できると好印象です。
  • 拡大余地・出口戦略を説明する:ニッチから広がる可能性、あるいは関連サービスを展開するという戦略を明示することで、「売上の上限が小さい」リスクを和らげられます。
  • 資金使途・収支シミュレーションを慎重に:ニッチだからこそ、保守的に収支を見積もり、「これだけの顧客数で採算が合う」というモデルを示せると良いでしょう。

実際、ニッチビジネスの成功事例では「専門性を高めてリピーターをつかむ」「他社が参入しにくい隙間を掘る」などが共通しており、ただ“隙間市場=勝ち”ではないことも指摘されています。

よくある質問(FAQ)

Q1. ニッチすぎると本当に創業融資を受けにくいのですか?

はい、可能性は高くなります。金融機関から見ると“市場規模が小さい・実績がない”という条件は返済リスクの判断材料が少ないため、慎重になります。ただし、準備をきちんと行い、説得力のある資料を整えれば十分に承認されている事例もあります。

Q2. ニッチ市場でも「売上が少ないからダメ」というわけでは?

必ずしも売上が少ないことが問題というわけではありません。重要なのは「その売上で返済できるか」「安定的に継続できるか」という視点です。売上が少なくても利益率が高かったりリピート構造があったりすれば、融資の評価は変わります。

Q3. ニッチな事業を選ぶ時、何を優先すべきですか?

次の3つを特にチェックしてください:
1. 潜在顧客・市場規模の把握。
2. 顧客からの早期反応・実績(プロトタイプ・テスト販売など)を持っておく。
3. 拡大戦略や関連ビジネスの展開可能性。
このあたりを押さえておくだけで、審査の説得力がかなり高まります。

まとめ|“隙間”を活かすために今すぐすべきこと

「ニッチな事業」を選ぶこと自体は、むしろ差別化・競争回避という意味で優れた発想です。しかし、創業融資を受ける場面では“市場の規模・実績・拡大性”という観点が問われることを忘れてはいけません。

ですから、起業前に次のステップを踏んでおくことをおすすめします:

  • 市場規模・ターゲット顧客を再確認する
  • プロトタイプやテスト販売など“実績”をできるだけ早く作る
  • 将来の拡大戦略・関連サービスの展開可能性を描いておく

こうした準備を整えておけば、「ニッチだけどきちんと売れる事業です」「最初はニッチから始めて少しずつ広げます」という説明が金融機関にも響きやすくなります。起業準備中の方、創業融資を検討中の方は、この“ニッチすぎる危険”を把握した上で、しっかりと準備を進めていきましょう。

【無料相談のご案内】

弊社では、中野裕哲を中心とした所属専門家チーム(起業コンサルタント(R)、経営コンサルタント、税理士、社会保険労務士、行政書士、司法書士、中小企業診断士、FP、元日本政策金融公庫支店長、元経済産業省系補助金審査員など)が一丸となって、幅広い起業支援・経営支援を行っております。
起業の手続きって何から始めればいいの?といった疑問に対して適切なアドバイスを無料にて行っております。
無料相談も行っているので、ぜひ一度、ご相談ください。お問い合わせお待ちしております!
フリーダイヤル 0120-335-523
お問い合わせフォーム https://v-spirits.com/contacts

この記事を書いた人

小峰精公/Kiyotaka Komine

元朝日信用金庫 融資担当営業
資金繰り解決コンサルタント
V-Spirits総合研究所株式会社 常務取締役
大学卒業後、朝日信用金庫に入庫。成績ばかりを追い、取引先を理解できず苦戦するが、企業の本質を知ることの重要性に気づく。以後、信頼関係を築き、資金繰りや融資支援に注力。経営難の企業に融資の基本を伝え、3ヶ月で1.5億円の資金調達を実現。この経験を原点に、中小企業の資金繰り支援を使命とし、日本の企業成長に全力を尽くす。

この記事を監修した人

多胡藤夫/Fujio Tago

元日本政策金融公庫支店長、社会生産性本部認定経営コンサルタント、ファイナンシャルプランナーCFP(R)、V-Spirits総合研究所株式会社 取締役
同志社大学法学部卒業後、日本政策金融公庫(旧国民金融公庫)に入行。 約63,000社の中小企業や起業家への融資業務に従事し審査に精通する。
支店長時代にはベンチャー企業支援審査会委員長、企業再生協議会委員など数々の要職を歴任したあと、定年退職。
日本の起業家、中小企業を支援すべく独立し、その後、V-Spiritsグループに合流。
長年融資をする側の立場にいた経験、ノウハウをフル活用し、融資を受けるためのコツを本音で伝えている。

関連記事

新着コラム

  1. ...
  2. ...
  3. ...
  4. ...
  5. ...
ダウンロードはこちら
全国対応の補助金申請を専門家がサポート|中野裕哲の無料相談V-Spirits
All Aboutガイドの原点
多胡藤夫ブログ
中野裕哲ブログ
渋田貴正ブログ
三浦高ブログ
小峰精公ブログ
坂井優介ブログ
嶋田大吉ブログ
V-Spirits総合研究所株式会社
充実の福利厚生制度
採用情報
業務提携先募集情報
V-Spirits Group SDGsの取り組み
弊社グループ専門家への取材対応について
爆アゲ税理士の起業経営チャンネル
脳卒中フェスティバル

他社広告欄

クラウドPBX