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コラム

リフォーム会社の創業融資:開業に必要な資金と審査のポイント

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リフォーム会社の創業融資:開業に必要な資金と審査のポイント

「リフォーム会社を立ち上げたいが、開業資金をどう用意すればいいのか」「職人としての腕には自信があるが、創業融資の審査に通るのか不安だ」——独立を考えるリフォーム業の方から、こうした相談を多くいただきます。リフォーム会社は工具や車両、当面の運転資金など、想像以上に開業時のお金がかかる業種です。だからこそ、自己資金だけに頼らず日本政策金融公庫などの創業融資を上手に活用することが、安定したスタートを切る鍵になります。

この記事では、これからリフォーム会社を開業する個人事業主・中小企業の方に向けて、必要な資金の目安、使える創業融資の種類、そしてリフォーム業ならではの審査のポイントを実務目線で整理します。

リフォーム会社の開業に必要な資金の目安

リフォーム会社の開業資金は、事業の形態によって大きく変わります。自宅を事務所にして職人ひとりで始める場合と、店舗や事務所を借りてスタッフを雇う場合では、必要額に数百万円単位の差が出ます。まずは「設備資金」と「運転資金」に分けて考えるのが基本です。

設備資金(開業時に一度かかるお金)

  • 工具・電動工具・測定機器などの一式
  • 営業や資材運搬に使う車両(軽トラック・バンなど)
  • 事務所・倉庫を借りる場合の保証金や内装費
  • ホームページ制作費、チラシなどの広告宣伝費
  • パソコン・見積ソフトなどの事務機器

運転資金(事業を回し続けるためのお金)

リフォーム業で特に注意したいのが運転資金です。工事代金は完工後にまとめて入金されることが多く、その間に職人への外注費や材料の仕入れ代金が先に出ていきます。この「入金より支払いが先に来る」立替構造を甘く見ると、黒字でも資金が回らなくなります。材料費・外注費・人件費・家賃などの数か月分を運転資金として確保しておくことが、安定経営の前提になります。

一人親方に近い形で小さく始める場合でも、設備資金と運転資金を合わせて300万〜500万円程度、事務所やスタッフを構える場合は1,000万円を超えることも珍しくありません。自己資金だけで全額をまかなうのは難しく、ここで創業融資の出番となります。

リフォーム会社が使える創業融資の種類

日本政策金融公庫の新規開業・スタートアップ支援資金

創業時にまず検討したいのが、日本政策金融公庫(公庫)の融資制度です。新たに事業を始める方や事業開始後おおむね7年以内の方を対象とした「新規開業・スタートアップ支援資金」があり、設備資金・運転資金の両方に利用できます。無担保・無保証人で利用できる枠も用意されており、実績のない創業期でも申し込みやすいのが特徴です。最新の融資限度額・利率・返済期間は制度改定があるため、必ず公庫の公式サイトで確認してください。

自治体の制度融資(信用保証協会付き融資)

市区町村や都道府県が、金融機関・信用保証協会と連携して提供している「制度融資」も創業の強い味方です。自治体が利子や信用保証料の一部を補助してくれるケースがあり、金利負担を抑えられる場合があります。お住まいの自治体名と「創業融資」「制度融資」で調べると、地域ごとの要件を確認できます。

公庫融資と制度融資は併用も可能です。どちらが自社に向いているか、組み合わせをどうするかは、事業計画と必要資金額によって変わってきます。

💬 無料相談のご案内

弊社では、元日本政策金融公庫支店長の多胡や元信用金庫法人営業の小峰を中心とした専門家チームが、幅広い融資を含む資金調達支援・起業支援・経営支援を行っております。「何から始めればいいかわからない」という段階でもお気軽にご相談ください。

V-Spiritsでは年間1,000件以上の融資などの資金調達支援や起業・経営支援を行っております。専門チームが伴走支援を行います。

創業融資の審査で見られるポイント(リフォーム業の場合)

創業融資の審査では、過去の実績がない分、「これから事業を成功させられる人か」を多角的に見られます。リフォーム業ならではの着眼点も含めて、主な評価ポイントを整理します。

1. 自己資金の準備状況

自己資金は、審査で特に重視される要素のひとつです。コツコツ貯めてきた預金の履歴は「計画的に準備してきた証拠」として評価されます。タンス預金や、直前に借りて見せ金にしたお金はマイナスに働くため、通帳でお金の流れを説明できる状態にしておくことが大切です。

2. 同業での経験・技術力

リフォーム業は、本人の施工経験や現場管理の経験が事業の信頼性に直結します。職人として何年働いてきたか、どんな工事を担当してきたか、独立後にどう受注を得るのかを具体的に説明できると、計画の説得力が増します。

3. 受注の見通し(営業力)

技術があっても、仕事が取れなければ売上は立ちません。元請けからの紹介、既存の取引先、リフォーム一括見積サイトの活用、地域の工務店との連携など、「どこから・どのくらい仕事が入る見込みか」を示せるかが審査の鍵になります。

4. 資金使途と返済計画の妥当性

借りたお金を何に使い、どう返していくのか。売上予測が現実的で、毎月の返済が無理なく回る計画になっているかが見られます。リフォーム業特有の「入金までのタイムラグ」を踏まえた運転資金を計画に織り込んでおくと、資金繰りの理解度の高さが伝わります。

事業計画書で押さえるべきこと

創業融資の成否は、事業計画書の完成度で大きく変わります。リフォーム会社の場合、次の点を具体的な数字で示すことが重要です。

  • 売上の根拠:1件あたりの平均工事単価 × 月間受注件数 で月商を算出し、なぜその件数を受注できるのかを説明する
  • 原価構成:材料費・外注費の割合を示し、利益がどの程度残るかを明確にする
  • 資金使途の内訳:設備資金と運転資金を分け、見積書や相見積もりで金額の根拠を添える
  • 返済原資:利益とは別に、毎月の返済をどの利益から捻出するかを示す

「だいたいこのくらい売れるはず」という主観ではなく、単価・件数・原価を分解した積み上げで示すことが、審査担当者の納得感につながります。

よくある質問(FAQ)

Q. 自己資金がほとんどなくても創業融資は受けられますか?

自己資金が少ないほど審査は厳しくなりますが、ゼロでも一切不可能というわけではありません。経験・受注見込み・計画の精度など、他の要素でカバーできる場合もあります。ただし無理のない返済を考えると、ある程度の自己資金を準備してから申し込むほうが安全です。

Q. 開業前と開業後、どちらで申し込むべきですか?

創業融資は、開業前でも開業直後でも申し込めます。一般に、開業前〜直後のほうが「これからの計画」で勝負できるため申し込みやすい傾向があります。設備資金が必要な場合は、支払いの前に融資を受けられるよう逆算してスケジュールを組みましょう。

Q. 車両や工具のローンが残っていても申し込めますか?

既存の借入があること自体が直ちにマイナスになるわけではありません。返済が滞りなく行われているか、収入に対して借入が過大でないかが見られます。借入状況は正直に申告し、返済計画に織り込んで説明することが大切です。

まとめ

リフォーム会社の開業では、工具・車両などの設備資金に加えて、入金までのタイムラグを埋める運転資金の確保が成否を分けます。日本政策金融公庫の新規開業・スタートアップ支援資金や自治体の制度融資を活用すれば、自己資金が限られていても無理のないスタートを切ることが可能です。審査では、自己資金の準備状況・同業での経験・受注の見通し・返済計画の妥当性が総合的に見られます。これらを具体的な数字で落とし込んだ事業計画書を用意することが、創業融資成功への近道です。融資制度は改定されることがあるため、申し込み前には必ず最新の公式情報を確認し、不安があれば専門家に相談しながら進めることをおすすめします。

【無料相談のご案内】

弊社では、元日本政策金融公庫支店長の多胡や元信用金庫の法人営業の小峰を中心とした所属専門家チームが一丸となって、幅広い融資を含む資金調達のご支援・起業支援・経営支援を行っております。
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小峰

この記事を書いた人

小峰精公/Kiyotaka Komine

元朝日信用金庫 法人営業
資金繰り解決コンサルタント
V-Spirits総合研究所株式会社 常務取締役
大学卒業後、朝日信用金庫に入庫。朝日信用金庫での経験が原点となり、「銀行融資取引」や「資金繰り」の本質を企業へ伝えていくことがミッションだと確信する。
日本の99%は中小零細企業で成り立っている現状を痛感し、1社でも多くの企業の「資金繰り」の課題を解決していくことに専念する。
クライアント様がより良い商品やサービスを提供することができる環境づくりの一助となれるよう全身全霊を尽くす。

この記事を監修した人

多胡藤夫/Fujio Tago

元日本政策金融公庫支店長、社会生産性本部認定経営コンサルタント、ファイナンシャルプランナーCFP(R)、V-Spirits総合研究所株式会社 取締役
同志社大学法学部卒業後、日本政策金融公庫(旧国民金融公庫)に入行。 約63,000社の中小企業や起業家への融資業務に従事し審査に精通する。
支店長時代にはベンチャー企業支援審査会委員長、企業再生協議会委員など数々の要職を歴任したあと、定年退職。
日本の起業家、中小企業を支援すべく独立し、その後、V-Spiritsグループに合流。
長年融資をする側の立場にいた経験、ノウハウをフル活用し、融資を受けるためのコツを本音で伝えている。

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この記事を監修した人


中野裕哲

中野裕哲/Nakano Hiroaki

税理士法人V-Spiritsグループ代表/税理士/行政書士/特定社会保険労務士/採用定着士/ファイナンシャルプランナー/起業コンサルタント/経営コンサルタント/大正大学招聘教授

税理士法人V-Spiritsグループ代表の中野裕哲は、中小企業経営者のために、税務・会計だけでなく、採用、人事、資金繰り、融資、補助金、助成金、営業、Webマーケティング、売上導線設計まで横断的に支援する実戦型経営税理士です。

経営の悩みは、突き詰めると「人・金・売上」に集約されます。中野裕哲は、大企業人事部、人材紹介会社の採用エージェント、中小企業の財務責任者、大手不動産会社での営業、出版・Web制作による集客導線構築など、幅広い実務経験をもとに、経営者の意思決定を支援します。

【対応領域】
税理士顧問、社労士顧問、補助金支援、助成金支援、資金調達支援、採用力診断、売上導線診断、経営参謀顧問。税務・会計・決算・節税に加えて、経営分析、労務管理、社会保険、助成金、採用体制づくり、融資、補助金、事業計画、営業戦略、Webマーケティング、出版、メディア活用まで一体的に相談できます。

中野裕哲は、家業の倒産危機からの壮絶な貧乏体験を原点に、お金で苦しむ経営者をひとりにしないことを掲げています。資金繰り、採用、売上づくりの壁に対して、経営者目線で伴走します。

【主な実績】

  • 起業支援・経営支援の豊富な実績
  • 起業相談件数3,000件以上
  • 資金調達支援1000件以上
  • 大企業Webサイト多数監修
  • 商業出版著書監修約32冊(累計30万部超)

V-Spiritsグループでは、融資・補助金・金融機関対応に詳しい社内役員チームも伴走します。元経済産業省系補助金審査員・事務局員、元日本政策金融公庫支店長、元信用金庫融資担当営業などの専門家が、補助金申請、事業計画、資金繰り、金融機関対応を実務面から支援します。

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