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コラム

安い方がいいに決まっている?振込手数料を賢く抑える実務戦略

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安い方がいいに決まっている?振込手数料を賢く抑える実務戦略

「振込手数料も経費だから、できるだけ抑えたい…」そんな声は、フリーランス・起業家・中小事業者の共通の悩みです。1回あたり数百円でも、回数が多くなると年単位では数万円~数十万円の差になることも。今回は、毎月の振込コストをできる限り抑えるための工夫や仕組みづくりを、実務的な視点で整理しました。


① 振込手数料がかかる背景を理解する

まずは、なぜ振込手数料が発生するのか?を知ることで、抑制のポイントがわかります。

  1. 銀行が振込処理にかかるコストを負担しているため

  2. 同一銀行宛か他行宛かで変わる(他行あては高い)

  3. 振込の方法(窓口、ATM、ネット)でも異なる


② 今すぐできる“安くする”仕組みづくり

A. ネット振込への移行、ネット専業銀行の口座を開設

窓口やATMよりも、インターネットバンキングのほうが手数料が安くなる傾向があります。
・他行宛:ATM/窓口 → 500~700円、ネット → 200~400円
・同一行宛:無料または数十円~100円程度

B. 振込手数料が無料になる銀行を選ぶ

ビジネス口座でも、月数回の無料振込枠が付いている銀行(ネット銀行等)があります。

  • 例:〇〇銀行ビジネスプランなら月5回無料

  • 例:ネット銀行(〇〇バンク)なら同一行・他行数回の無料枠付き

C. 同一銀行内で集約する運用へ変更

よく振り込む相手(社員や外注先など)がいる場合は、可能なら同じ銀行を使ってもらうようお願いするのも手です。


③ 振込回数を減らす工夫

A. 振込スケジュールをまとめる

「月に1回でまとめて支払う」「複数の請求書分を1回で支払う」など、振込をまとめることで回数を減らしコストを抑えられます。

B. 口座振替や自動引き落としの利用

公共料金、家賃、会員費などは口座振替に切り替えることで無料または格安化できます。

C. クレジットカード決済の活用(手数料を振込に切り替える視点で)

支払いが可能な関係先にはカード払いに切り替えることで、振込手数料をゼロにすることも可能です。支払先が同意すれば一案です。


④ 口座・銀行を選ぶ際のポイント

ポイント 内容 チェックすべき項目
無料回数 毎月の無料振込回数が何回あるか ネット振込とATM・窓口別の回数
他行宛手数料 有料になったときの金額 300~500円程度が相場
振込上限・制限 1日あたりいくらまで振込できるか 支払い規模に応じて確認
オンライン機能 払込・履歴・データ出力の有無 会計ソフトとの連携性など

⑤ 実務フローの改善例

1. 業務フローの可視化

月何回、誰に、どれくらい振込しているかシート化して把握。

2. 銀行・口座の見直し

必要に応じてネット銀行や無料枠のあるプランに切り替え。

3. 振込タイミングの統一

月●日/●日などに振込を集中させ、回数を固定。

4. 支払依頼や案内文のテンプレート化

「当行は振込無料です」「口座振替も可能です」と案内に加える。

5. 年1回は振込コストの見直し

支払い先の増減やプラン変更をチェックし、最適化。


⑥ 電子マネー・Pay系、デジタル決済の活用という選択肢

最近は、ビジネス利用できるPay系・電子マネー(例:PayPay、LINE Pay、Square請求など)でも支払いが可能に。

  • 利用料や送金料によって振込手数料を下回るケースもあります。

  • ただし、導入やセットアップにコストや学びが必要なので、年間のコスト比較をしてから切り替えると安心です。


✅まとめ:振込手数料は“仕組み”で抑えられる

  • ネット振込(インターネットバンキング)に切り替えることが第一歩

  • ネット専業銀行の口座を追加で開設する
  • 無料振込回数のある銀行を活用

  • 振込回数そのものを減らす工夫(まとめ払い・引き落とし)

  • 支払先との連携で手数料回避の提案

  • 電子決済を代替手段として検討

「毎月、振込手数料にいくら支払っているか?」を、まずは把握してみましょう。数万円のコストダウンが期待できるケースも少なくありません。仕組み化したうえで継続すれば、経費のムダも減り、現金の流れに余裕を生むことができます。


もし財務に関する改善をしたいといったご要望があれば、お気軽にお知らせください。あなたの“経費を減らして安心して事業を進める”を、全力でサポートいたします!


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弊社では、中野裕哲を中心とした所属専門家チーム(起業コンサルタント(R)、経営コンサルタント、税理士、社会保険労務士、行政書士、司法書士、中小企業診断士、FP、元日本政策金融公庫支店長、元経済産業省系補助金審査員など)が一丸となって、幅広い起業支援・経営支援を行っております。
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この記事を書いた人

中野裕哲/Nakano Hiroaki

起業コンサルタント(R)、経営コンサルタント、税理士、特定社会保険労務士、行政書士、サーティファイドファイナンシャルプランナー・CFP(R)、1 級FP技能士。大正大学招聘教授(起業論、ゼミ等)

V-Spiritsグループ創業者。税理士法人V-Spiritsグループ代表。東京池袋を本拠に全国の起業家・経営者さんを応援!「ベストセラー起業本」の著者。著書20冊、累計25万部超。経済産業省後援「DREAMGATE」で12年連続相談件数日本一。

【まるごと起業支援(R)・経営支援】
起業コンサル(事業計画+融資+補助金+会社設立支援)+起業後の総合サポート(経理 税務 事業計画書 融資 補助金 助成金 人事 給与計算 社会保険 法務 許認可 公庫連携 認定支援機関)など
【略歴】
経営者である父の元に生まれ、幼き頃より経営者になることを目標として過ごす。バブル崩壊の影響を受け経営が悪化。一家離散に近い貧困状況を経験し、「経営者の支援」をライフワークとしたいと決意。それに役立ちそうな各種資格を学生時代を中心に取得。同じく経営者であるメンターの伯父より、単に書類や手続を追求する専門家としてではなく、視野を広げ「ビジネス」の現場での経験を元に経営者の「経営そのもの」を支援できるような専門家を目指すようアドバイスを受け、社会人生活をスタート。大手、中小、ベンチャー企業、会計事務所等で営業、経理、財務、人事、総務、管理職、経営陣等、ビジネスの「現場」での充実した修行の日々を送ったあと、2007年に独立。ほかにはない支援スタイルが起業家・経営者に受け入れられ、経済産業省「DREAM GATE」にて、面談相談12年連続日本一。補助金・助成金支援実績600件超。ベストセラー含む起業・経営本20冊を出版。累計25万部超。無料相談件数は全国から累計3000件を超す。

この記事を監修した人

多胡藤夫/Fujio Tago

元日本政策金融公庫支店長、社会生産性本部認定経営コンサルタント、ファイナンシャルプランナーCFP(R)、V-Spirits総合研究所株式会社 取締役
同志社大学法学部卒業後、日本政策金融公庫(旧国民金融公庫)に入行。 約63,000社の中小企業や起業家への融資業務に従事し審査に精通する。
支店長時代にはベンチャー企業支援審査会委員長、企業再生協議会委員など数々の要職を歴任したあと、定年退職。
日本の起業家、中小企業を支援すべく独立し、その後、V-Spiritsグループに合流。
長年融資をする側の立場にいた経験、ノウハウをフル活用し、融資を受けるためのコツを本音で伝えている。

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