
アロマセラピストとして開業するための完全ガイド
ビジネスの特徴
アロマセラピストビジネスは、アロマセラピーを通じてリラクゼーションや健康促進のサービスを提供する業界です。お客様とのコミュニケーションやカウンセリング能力が求められ、高品質なアロマオイルやエッセンシャルオイルの知識が必要です。施術技術やマッサージ技術の習得も重要で、お客様の健康や心身のバランスを整えるために、癒しの空間やリラックス効果を提供します。開業には資格や技術の習得、施術スペースの確保、高品質なサービスの提供が必要です。アロマセラピストビジネスは、お客様の健康と癒しをサポートする魅力的なビジネスです。
市場トレンド
アロマセラピスト業界のトレンドは以下の通りです。
⑴ 健康とウェルネスへの関心の高まり
近年、人々の健康とウェルネスへの関心が高まっており、アロマセラピーや自然療法への需要が増加しています。ストレスや不安の軽減、リラクゼーション、睡眠の改善など、アロマセラピーが提供する健康効果に対する関心が高まっています。
⑵ スパやリゾート施設での需要の増加
スパやリゾート施設でのアロマセラピーサービスへの需要が増えています。リラクゼーションや癒しの体験を求める人々が増えており、アロマセラピーサービスが提供される施設での需要が高まっています。
⑶ オーガニックやナチュラル志向の増加
消費者の間でオーガニック製品やナチュラル製品への関心が高まっており、アロマセラピーにおいても安全で高品質なオーガニックのアロマオイルやエッセンシャルオイルへの需要が増えています。
⑷ オンラインでのアロマセラピーサービスの普及
近年、オンラインでのセラピーの提供が増えています。オンラインでアロマセラピーのコンサルテーションやトリートメントを提供することで、場所や時間に制約されずにサービスを受けることができます。
アロマセラピストとして活躍する際には、これらのトレンドに注目し、需要に合わせたサービスの提供や市場の動向を把握することが重要です。
開業形態
(1) 個人事業主や法人としてサロン経営
独自のアロマセラピーサロンを開業し、顧客を招いてサービスを提供する形態です。自由に営業時間や料金を設定できるメリットがありますが、運営には資金や管理能力が問われ、集客やマーケティングも自身で行う必要があります。
(2) スパやリゾートへの出張サービス
既存のスパやリゾート、ホテルなどの施設と提携し、出張サービスとしてアロマセラピーを提供する形態です。施設の顧客に向けて、アロマセラピーサービスを行うことで、施設側のメニューの一部としてアロマセラピーを提供することができます。
(3) オンラインサービス
インターネットを活用して、オンラインでのアロマセラピーコンサルテーションやセミナー、ワークショップを提供する形態です。物理的な距離による制限がなく、広範囲の顧客にリーチできます。
どの形態を選ぶかは、アロマセラピストのスキル、資金、顧客層、ライフスタイルなどによって異なります。開業前には、市場調査やビジネスプランの策定が必要です。また、開業に際しては、必要な許認可や資格、税務や保険などの法的な側面についても事前に調べ、準備を整えることが大切です。
許認可
特別な許認可は必要ありません
アロマセラピストとして開業するのに必須の資格や許認可はありません。ですが、アロマセラピストの資格を発行している協会は多々ありますので、資格を取得すればお客様からの信頼を得られるメリットがあります。
開業資金
アロマセラピストの開業に必要な資金は店舗の立地や規模、業務形態によっても大きく変化しますが、一般的には、約100万~300万円が目安とされています。一般的なオフィスや店舗の賃料、内装や設備の改装費用、広告や宣伝費などの他にも、登録免許費用、トラブルに備えた保証費用なども必要です。
開業資金は、小規模な自宅サロンであれば数十万円程度から始められることもありますが、商業施設内にプロフェッショナルなサロンを開設する場合は数百万円以上の資金が必要となることもあります。
具体的な金額を把握するためには、市場調査を行い、必要な設備やサービスのリストアップ、見積もりの取得を行うことが重要です。また、資金計画を立てる際には、開業後の運転資金も考慮に入れ、予備資金を確保しておくことも大切です。必要な場合は、金融機関の融資や助成金、補助金を活用できるかもしれません。
会社設立
アロマセラピストの経営は、個人事業でも行えますが会社を設立するという選択肢もあります。では、会社の設立はどのように行うのでしょうか。東京都で会社を設立する場合の具体的なステップをご紹介します。
- 申請書類の作成
※申請書類は都庁で購入できます。 - 免許申請
※申請書類を都庁の管轄部署に提出します。 - 審査
- 許可
その他にも、事業内容などによって必要な手続きが増える場合があります。会社設立には書類の作成や手続きが多く手間や時間がかかります。
弊社では、会社設立を考える起業家のみなさんの負担を軽減するため、コンサルティング付きの会社設立支援サービスを低価格で行っています。詳しくは以下のリンクをご参照ください。
収益モデル
開業にあたっては、店舗の立地や業態、規模などの特性を踏まえて、売上の見通しを立てる必要があります。
まずは、弊社の事業計画書フォーマットを参考にして作成してみてください。
以下のリンクからダウンロードできます。
最後に
以上がアロマセラピストとして開業する際の全体像になります。
アロマセラピー業界は、サービスの質や専門性が求められるため、どんな形態で開業するか決めるのも一苦労です。ウェルネス産業の中でも競争が激しくなってきており、事業をスタートさせても、しっかりとした計画や差別化がなければ、すぐに市場から取り残される恐れがあります。そのため、ターゲットとする顧客層のニーズや、地域の特性、競合との差別化などを考えながら、柔軟にサービス内容を調整していかなければなりません。
しかしながら‼
弊社には、税理士、社会保険労務士、行政書士、中小企業診断士、元金融機関の営業担当、補助金コンサルタントといった幅広い専門家が在籍しているため、みなさんの不安を解決することができます。お客様の今後のビジョンを踏まえて、幅広い視点からご支援いたします。弊社では無料の相談を行っていますので、開業に関して不安がある方はお気軽にご相談ください。
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この記事を書いた人
三浦高/Takashi Miura
元創業補助金(経済産業省系補助金)審査員・事務局員
中小企業診断士、起業コンサルタント®、
1級販売士、宅地建物取引主任者、
補助金コンサルタント、融資・資金調達コンサルタント、
産業能率大学 兼任教員
2024年現在、各種補助金の累計支援件数は300件を超える。
融資申請のノウハウも蓄積し、さらに磨きを掛けるべく日々事業計画書に向き合っている。
この記事を監修した人
多胡藤夫/Fujio Tago
元日本政策金融公庫支店長、社会生産性本部認定経営コンサルタント、ファイナンシャルプランナーCFP(R)、V-Spirits総合研究所株式会社 取締役
同志社大学法学部卒業後、日本政策金融公庫(旧国民金融公庫)に入行。 約63,000社の中小企業や起業家への融資業務に従事し審査に精通する。
支店長時代にはベンチャー企業支援審査会委員長、企業再生協議会委員など数々の要職を歴任したあと、定年退職。
日本の起業家、中小企業を支援すべく独立し、その後、V-Spiritsグループに合流。
長年融資をする側の立場にいた経験、ノウハウをフル活用し、融資を受けるためのコツを本音で伝えている。