
Youtubeに動画を投稿しました。
経営の考え方やマーケティングについてのお役立ち動画を毎日投稿しております!
是非御覧ください。
手形・小切手の終焉と才ネット時代の幕開け──中小企業の未来はどう変わる?
こんにちは!起業支援と資金調達の専門家、中野裕哲です。
今回は2024年9月6日付の日経新聞でも報道された「手形・小切手発行終了」に関するニュースについて、電子記録債権、通称「才(サイ)ネット」への移行の話題も交えて、わかりやすくまとめてみました。
■今回の想定読者
- 現在も手形や小切手を使っている中小企業の経理・経営者の方
- 電子決済に関心があるが、実際の導入に不安を感じている方
- 才ネット(電子記録債権)の概要を理解したい方
ズバリ言います。
紙の時代は終わりつつあります。電子化の波に今から乗っておきましょう!
1. 手形・小切手とは?──そもそもの仕組みをおさらい
まずは基本から。手形や小切手は、お金の“代わり”として機能する紙の証書です。
- 小切手:銀行に持ち込むとすぐ現金化できる
- 手形:記載された期日になるとお金が支払われる
特に中小企業では、支払いの猶予(支払サイト)を確保する手段として手形を活用することが多かったんですね。
2. なぜ今“終了”なのか?──背景にある時代の変化
日経新聞の報道によれば、大手企業が相次いで「手形・小切手の発行終了」を宣言。
その背景には:
- デジタル化の進展
- 銀行のコスト削減(発行手数料・取立て手数料など)
- 当座預金口座の新規開設も制限傾向
こうした動きから、「現物の紙を使う決済」は時代遅れとされつつあります。
3. 電子記録債権「才(サイ)ネット」とは?
では代わりとなるのが、電子記録債権=才(サイ)ネットです。
これは、手形や小切手のような現物証書ではなく、電子データでやりとりされる“債権”のこと。
【才ネットの特徴】
- 発行(発生記録請求)や譲渡(譲渡記録請求)、決済(口座間送金)をオンラインで完結
- 印紙も封筒も不要、郵送もなし!
- 期日管理や確認も画面で一目瞭然
4. 導入のメリットと注意点──事務負担の軽減と一部の課題
メリット:
- 現物管理が不要で、紛失や破損のリスクゼロ
- 管理工数が激減(発行・送付・保管・取立てなど)
- 一部割引(ファクタリング)にも対応可能
注意点:
- 利用にはインターネットバンキングの契約が必要
- 才ネット単体では契約できない場合が多い
- 中小企業ではまだ浸透しておらず、理解不足で導入ハードル高め
5. 実際の現場では?──使われる・使われないの分かれ目
導入の現実はというと…
- 大手企業が使い始めると、その取引先(中小企業)も連鎖的に導入せざるを得ない
- 普及のカギは「どこまで他社が使っているか?」という同調圧力
- 手形割引やファクタリングとの相性が良い点も、金融機関からの後押しに期待
「うちの取引先が才ネットに切り替えたから、うちも…」という動きが広がりつつあります。
6. 今後どうなる?中小企業が取るべきアクション
【今できること】
- 取引先の決済手段に「才ネット」があるか確認
- インターネットバンキングの導入を検討
- 会計事務所や補助金支援機関に相談
【将来的には】
- 手形・小切手に代わる決済手段の主流化
- 才ネット利用企業への優遇策(例:融資の条件優遇など)も期待
電子化は待ったなしの流れ。早めに慣れておくことで、いざという時の対応がスムーズに。
■まとめ
「手形・小切手の終了」と聞くと、びっくりされる方もいるかもしれません。
でも実は、より効率的で安全な“才ネット”という選択肢が用意されているんです。
中小企業にとって最初はハードルが高く感じるかもしれませんが、時代の波には乗っておくのが得策。
導入を検討している方は、ぜひ一度、信頼できる専門家にご相談ください。
私たちも、あなたのスムーズな電子化をサポートできるよう、しっかり準備しています!
フリーダイヤル tel:0120-335-523