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以下は動画の概要を記事風に説明したものです。詳細は是非動画をご覧ください。
決算書から読み解く経営の危険信号──B社に学ぶ財務の見方
はじめに:あなたの会社、大丈夫ですか?
「売上は上がっているのに、なぜか資金が足りない…」そんな声をよく聞きます。
決算書を読み解く力があれば、その“資金ショートの原因”は明確になります。今回ご紹介するのは、製造業B社の事例。損益計算書や貸借対照表に潜む“落とし穴”を、実際の数字をもとにやさしく解説します。
B社の基本状況:売上より支出が多い“赤字体質”
損益計算書を見てみると、B社は年商約5,000万円ながら営業利益・最終利益ともに赤字。
その大きな原因が「役員報酬の高さ」。2名で2,000万円を受け取り、従業員1名の人件費が360万円というバランスの悪さが際立っています。
これは、社長が“自分に高給を払う”構造が会社の体力を削っているという典型例です。
貸借対照表から分かる「お金の流れ」
短期貸付金の落とし穴
B社の貸借対照表を見ると、「短期貸付金」が1,100万円。これが何かというと……実は“自分(役員)への貸付”なんです。
しかも、会社は銀行から3,500万円を借り入れており、その一部を役員が私的に使用している疑いも……。
ズバリ言います。「他人(役員含む)に貸すために借金してる会社」は、信用されません!
固定資産の劣化が示すリスク
減価償却の累計額が2,750万円、元の取得価額が3,000万円ということで、設備の老朽化も読み取れます。
その結果、修繕費がかさみ、利益圧迫につながっている可能性があるのです。
債務超過の現実
純資産がマイナス、つまり“債務超過”状態です。金融機関の格付けにも大きく影響し、資金調達が困難になります。
課題の根本と改善ポイント
1. 役員報酬の見直し
収益に見合わない高額な役員報酬は、会社の健全な経営を妨げます。
2. 貸付金の即時回収
私的な貸付は早急に整理し、資金を事業運営に回しましょう。
3. 固定資産の入替・再投資
老朽化した設備の見直しを検討し、生産性向上を図る必要があります。
4. 債務超過の脱却
不要な資産売却や資本金の増強も含め、資本体質の改善を行う時です。
おわりに:決算書は「未来を変える鏡」
数字はウソをつきません。
経営の方向性に迷ったとき、決算書は何よりも頼れる羅針盤になります。
「見方が分からない…」そんな時は、ぜひ私たちにご相談ください。あなたの会社の未来を、一緒に再設計していきましょう!
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