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以下は動画の概要を記事風に説明したものです。詳細は是非動画をご覧ください。
創業融資の「自己資金」って何?元公庫支店長が語る“ホントのところ”
こんにちは、起業支援の専門家・中野裕哲です。
今回は、創業融資を考えるうえで必ず出てくる「自己資金」について、ズバリ本音でお話ししたいと思います。「自己資金っていくら必要?」「親からもらったお金でもいいの?」「通帳に残っていればOK?」――こうした疑問に対して、元日本政策金融公庫の支店長が、実際の審査の裏話も交えながら丁寧に解説しています。
創業融資を目指す方、そしてこれから準備を始めようとしている方にとって、きっと参考になる内容です。ぜひ最後までご覧ください。
自己資金とは「自分でコツコツ貯めたお金」が基本
まず最初に、自己資金の“王道”からご説明します。
自己資金とは、読んで字のごとく「自分で貯めたお金」のこと。つまり、日々の生活の中でコツコツと節約し、銀行口座に積み上げてきた“汗と努力の結晶”です。これが審査において、最も説得力があり、評価されやすい形です。
なぜなら、この積み上げこそが「計画性」や「真剣さ」の証明になるからです。「この人は事業に本気だな」「浪費癖がなく、着実にやってきたな」と金融機関は見ます。
親や親戚からの支援はどう扱われるのか?
よくあるケースが、「親からもらった200万円を自己資金にしていいですか?」というご質問。
結論から言えば、「条件付きでOK」です。
その条件とは以下の通り:
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① ご両親が「どんな人か」説明できること(職業・収入・貯蓄など)
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② お金の出どころを証明できること(贈与契約書や通帳コピー)
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③ 返済義務がないことが明確であること
たとえば「親が応援してくれたので、無償で渡された」と正直に説明し、その裏付けとなる資料を提出できれば、十分“自己資金”として認められます。
「見せ金」は絶対にNG!
一方で絶対に避けなければならないのが、いわゆる“見せ金”。
これは一時的に誰かからお金を借りてきて、あたかも自己資金があるように見せかける行為です。通帳にお金が入っていても、その出どころが明らかでない場合、「見せ金では?」と疑われてしまいます。
審査担当者もプロです。数百社を見てきているので、通帳の履歴や振込元、タイミングなどから不自然な動きをすぐに見抜きます。正直であること、そして説明責任を果たすことが非常に大事です。
意外と多い!「現金を持参してきた人」
ちょっとした裏話ですが、なかには「現金の束」をそのまま持ってきて、「これが自己資金です!」とアピールする方もいます。たとえば200万円の札束をドンと出す、そんな方も実際にいらっしゃるそうです。
しかし、これでは「どうしてこのお金があるのか」が説明できません。大事なのは“お金の存在”ではなく、“そのお金の履歴や信頼性”です。通帳にきちんと記録されていること、そして説明できることが肝心です。
自己資金の「信頼性」はどう判断されるか?
金融機関が自己資金を見るポイントは、「金額」だけではありません。以下のような観点で見ています:
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お金の出どころが明確か?
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自分で積み立てた実績があるか?
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長期間の計画性が見えるか?
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嘘や隠しごとがないか?
担当者が上司へ報告するとき、「いや、一応入金はありましたが…」という報告では心もとないのです。「この方は◯年かけて準備し、◯◯の経緯で資金を得て、裏付けもあります」と自信を持って説明できる材料が必要になります。
ポイントは「担当者を安心させる」こと
最終的に重要なのは、「担当者を安心させること」です。
融資審査は人が判断するプロセスですから、ロジックだけではなく、“この人にお金を預けても大丈夫か”という感情も大きく影響します。だからこそ、誠実な説明と裏付け資料の用意が肝心です。
まとめ:やっぱり自己資金は「努力と信頼」の証
自己資金というのは単なる“お金の額”ではありません。それは、あなたの「本気度」や「事業への覚悟」を金融機関に伝える“メッセージ”でもあるのです。
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コツコツ貯めた実績
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家族からの信頼と支援
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書類で裏付けられた証拠
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嘘のない正直な説明
これらが揃っていれば、たとえ多額でなくても、十分に自己資金として評価され、融資の可能性はグンと上がります。
最後に|不安な方は、まずご相談を
「自己資金ってこれでいいのかな?」
「親からの支援って言って大丈夫?」
「通帳の履歴をどう見せたらいい?」
そう思ったら、どうか一人で悩まず、専門家にご相談ください。中野もこれまで数千件の創業相談を受けてきましたが、「事前相談で軌道修正できた」という方が本当に多いです。
お気軽に、まずは一歩踏み出してみてくださいね。
フリーダイヤル tel:0120-335-523