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経営の考え方やマーケティングについてのお役立ち動画を毎日投稿しております!
是非御覧ください。
以下は動画の概要を記事風に説明したものです。詳細は是非動画をご覧ください。
【共感マップとは】お客様を「感じて理解する」ための基本フレーム
はじめに:「共感マップって何?」と感じた方へ
こんにちは!
起業コンサルタント®・税理士の中野裕哲です。
今日は「共感マップ」についてお話をしていきます。
文字どおり、顧客理解を深めるためのフレームワークですが、実は意外と深く使いこなせていない人が多いんですよね。
共感マップは、顧客の「見ている、聞いている、言っている、感じている」を整理して、痛み(ペイン)や動機(ゲイン)まで踏み込んで理解するフレームです。
これがしっかり書けると、商品開発やサービス改善で確実に「刺さる」成果につながります。
共感マップの4つの視点と「ペイン・ゲイン」
共感マップは4つの領域に分かれています:
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見ている・聞いていること(What they see/listen)
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言っている・行動していること(What they say/do)
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考えていること(What they think)
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感じていること(What they feel)
そこから「痛み/ストレス(Pain)」や「得たい成果(Gain)」を整理していく。
つまり、お客様の真理的な心理と行動のつながりを視覚化するのが狙いです。
なぜ「言葉・行動」を重視すべきか?
マップの中で最も信頼できるのは、「言葉・行動」に現れるアウトプットです。
「不満を口にしている」「同じ不安を何度も伝えている」といった声には、重要なヒントがあります。
つまり、**顧客の声こそ「本音」**であり、ここに耳を傾けることがすべての出発点になります。
共感マップの活用方法:誰の、どこで、どのように声を拾う?
✔ 既存顧客の声を体系的に聴く
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電話対応を録音して内容をチェック
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社員や幹部が日々顧客対応で聞いた本音を記録
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面談や訪問で直接聴き取り(定性インタビュー)
✔ 想定ターゲット層の声も拾う(X/旧Twitter活用)
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ターゲットとする層の投稿をフォロー&収集
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不満・要望・課題をリアルに収集
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顧客像を分析・共感マップに落とし込む
X(Twitter)は匿名性もあり「本当のつぶやき」が流れてくるので、非常に参考になります。
共感マップから得られる活用価値
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ペイン(痛み)を発見できる
→ 何に不満を抱いているか明確に。 -
ゲイン(得たい成果)が見える
→ 本当に解決したい要望や期待が明らかに。 -
ターゲット設計の精度が上がる
→ 誰のために何を作ればいいかがより具体的に。 -
説得力ある企画・提案につながる
→ 顧客の言葉で根拠あるサービス設計が可能。
中野流ヒント:実践しやすいフェーズ分け
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① 様子聞きフェーズ…電話音声やSNS投稿など「断片的な声」を拾う
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② 仮説整理フェーズ…共感マップに落とし込む
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③ 深掘りヒアリングフェーズ…実際にペインやゲインが本質か確認
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④ 設計・検証フェーズ…プロトタイプや提案に反映
この流れを踏むと、新規事業や商品開発が「お客様本位」で進められます。
注意点:共感マップで気をつけたいこと
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単なる「聴き慣れた意見」だけで終わらせない(視野が狭くなる)
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データを集めた後に分析と整理を怠らない(雑な結論になりがち)
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数が多くても質が低いデータは逆効果。信頼できる声を選別
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ターゲット外の声を混ぜない。混乱の元になります
まとめ:共感マップで「人間理解」から始まる企画づくりを
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共感マップは、顧客の心理と行動から「本音と課題」を可視化するフレーム
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言葉・行動・思考・感覚の4視点を整理し、ペインとゲインを明らかに
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顧客の「声」を録音やSNSで拾い、ターゲット設計に活用
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新規事業・商品企画・サービス開発など、多くの場面で役立つ
無料相談もどうぞ!
「共感マップを試してみたいけど、どこから始めればいいか分からない」
「顧客調査の進め方や整理法を一緒に考えてほしい」
そんな方には、無料相談もご用意しています。
実際の顧客やSNS投稿をもとに、共感マップを整理する支援が可能です。
必ずしも難しい分析手法に進まず、まずは「顧客に共感する」姿勢から始めてみましょう!
フリーダイヤル tel:0120-335-523