
gBizIDでメンバー招待・追加する方法と「役割付与」でつまずかない実務ポイント
gBizIDでメンバーを招待・追加する作業は、手順だけ見れば難しくありません。ですが、つまずきやすいのは「権限(役割)」の考え方です。
gBizIDで設定するのは、メンバーの追加だけでなく、行政サービスごとの“利用許可(役割付与)”です。ここが不足していると、メンバーを追加したのに電子申請が進まない、補助金の申請画面で止まる、といった事態が起きがちです。
迷ったら最短ルートはシンプルです。ケースに応じた役割付与を、専門家に確認すること。本記事では、メンバー招待の手順・付与できる役割の考え方・所要時間・注意点を、実務目線でまとめます。
gBizIDの概要:プライムとメンバー(誰が何をできる?)
gBizIDは、複数の行政サービスで使える共通認証の仕組みです。実務で登場するのが主に次の2つです。
- gBizIDプライム:法人の代表者、または個人事業主が取得して使うアカウント
- メンバーの追加・削除ができる
- 行政サービスの利用許可(役割付与)を行う立場
- gBizIDメンバー:プライムから招待されて利用するアカウント
- 単独で勝手に行政サービスを使うのではなく、プライム側の許可(役割付与)により利用する
ポイントは、「メンバーを作った=申請できる」ではないこと。申請に必要な役割は、利用する行政サービス側の設計に沿って付与する必要があります。
gBizIDで付与できる「権限」とは?(結論:サービスごとの役割を許可する)
「gBizIDの権限って、どのような種類がありますか?」と聞かれることが多いのですが、ここは誤解が起きやすいところです。
gBizID側でできること(実務で重要)
- メンバーを追加・削除する(プライムが実施)
- 行政サービスごとに、メンバーへ“利用許可(役割)”を付与する
ここでいう「役割(ロール)」は、各行政サービスが定めている役割です。つまり、gBizIDが一律に「管理者」「一般」などを決めているのではなく、どの行政サービスを使うかによって、必要な役割が変わるという理解が安全です。
よくある勘違い
- 「メンバー追加だけで申請できるはず」
→ 実際は、利用したい行政サービスの利用許可(役割付与)が別途必要 - 「権限が反映されない=gBizIDの不具合」
→ 役割はサービス側の仕様・反映タイミング・運用に左右されます
メンバー招待・追加の前に準備するもの(メール・SMS・本人認証)
メンバー登録では、本人確認の流れでメールやSMS(ワンタイムパスワード)が関係します。事前に以下を用意しておくとスムーズです。
- メンバー本人が受け取れるメールアドレス
- メンバー本人が受け取れる電話番号(SMS受信)
- 登録に必要な情報(入力用)
- 招待メール内URLを開ける環境(PCでもスマホでも可)
「メールが届かない」「SMSが受信できない」が起きると、体感時間が一気に伸びます。迷惑メール、ドメイン制限、社内セキュリティ設定も事前確認がおすすめです。
gBizIDメンバーの招待・追加手順(プライム側→メンバー側)
ここでは全体像が分かるように、操作の流れを短くまとめます(画面名称は環境で多少差が出ることがあります)。
1)プライム側:マイページからメンバーを追加(招待)
- gBizIDプライムでログイン(マイページ)
- メンバー管理(追加)から、メンバーのメールアドレス等を入力
- 招待を実行すると、招待メール(通知)が送付される
2)メンバー側:招待メールのURLから登録・認証
- 招待メールに記載のURLを開く
- 必要事項を入力(メールアドレス、パスワード設定など)
- SMS等の本人確認を経て、登録を完了
3)プライム側:行政サービスの利用許可(役割付与)
メンバーを追加しただけでは足りないケースが多いため、次に重要なのがここです。利用したい行政サービスごとに、メンバーへ“利用許可(役割)”を付与します。
招待にはどれくらい時間がかかる?(目安と伸びる原因)
結論から言うと、招待メール送信自体は基本的に即時です。メンバー側がメールを開き、入力と認証がスムーズなら、登録完了まで短時間で進むこともあります。
ただし、時間がかかるパターンも現実的にあります。
時間が伸びやすい原因
- 招待メールが届かない(迷惑メール/フィルタ/誤入力)
- SMSが受信できない(番号相違/端末設定/通信環境)
- 役割付与が未設定で、電子申請に進めない(「登録はできたのに申請できない」)
- 行政サービス側の運用・反映タイミングの影響
ここ、ポイントはここです。「招待が遅い」というより、実際は“登録”は終わったが、“申請に必要な役割”が足りないことが多いです。
よくある注意点(失敗を防ぐチェックリスト)
申請ができない・画面が進まない
- その行政サービスに対して、メンバーへ利用許可(役割付与)を行ったか
- 申請に必要な役割が不足していないか(サービス側の要件)
- 申請担当を複数にする場合、誰に何を任せるか整理できているか
複数メンバー運用の落とし穴
- 申請書類・データ共有の範囲が曖昧
- 途中から担当者が変わり、誰がどこまで操作したか不明
- 「代表者が全部持つ」運用になり、実務が止まる
gBizIDは便利ですが、運用設計をしないと現場が混乱しがちです。特に補助金やオンライン申請など、期限がある手続きではリスクになります。
迷うポイントは「役割付与」:専門家に相談した方が早い理由
gBizIDのメンバー招待そのものは手順通りにできますが、実務で詰まるのはここです。
- 利用する行政サービスが複数ある(補助金、各種申請、システム連携)
- どの役割が申請に必要か、サービス側の要件を読み解く必要がある
- 申請内容・事業形態(法人/個人事業主)で最適な割り振りが変わる
結果として、自己判断で進めると「やり直し」になりやすいので、最初に専門家へ相談して最短で整える方がトータルで得です。
まとめ:メンバー追加+サービス別の利用許可(役割)までがセット
- gBizIDメンバー招待は、招待メール送付→登録・認証で進む
- ただし大事なのは、行政サービスごとの利用許可(役割付与)
- 「招待したのに申請できない」は、役割不足が原因になりやすい
- 迷ったら、期限や手戻りを避けるためにも専門家相談が最短
【無料相談のご案内】
弊社では、元補助金審査員の三浦を中心とした各種専門家チームが補助金支援を行っております。このケースは補助金の対象になるのか?といった疑問に対して適切なアドバイスを無料にて行っております。無料相談も行っているので、ぜひいちどご相談ください。お問い合わせお待ちしております!

この記事を書いた人
三浦高/Takashi Miura
元創業補助金(経済産業省系補助金)審査員・事務局員
中小企業診断士、起業コンサルタント®、
1級販売士、宅地建物取引主任者、
融資・資金調達コンサルタント
行政書士法人V-Spirits 補助者
産業能率大学 兼任教員
2024年現在、各種補助金の累計支援件数は300件を超える。
融資申請のノウハウも蓄積し、さらに磨きを掛けるべく日々事業計画書に向き合っている。
この記事を監修した人
中野裕哲/Nakano Hiroaki
起業コンサルタント(R)、経営コンサルタント、税理士、特定社会保険労務士、行政書士、サーティファイドファイナンシャルプランナー・CFP(R)、1 級FP技能士。大正大学招聘教授(起業論、ゼミ等)
V-Spiritsグループ創業者。税理士法人V-Spiritsグループ代表。東京池袋を本拠に全国の起業家・経営者さんを応援!「ベストセラー起業本」の著者。著書20冊、累計25万部超。経済産業省後援「DREAMGATE」で12年連続相談件数日本一。
【まるごと起業支援(R)・経営支援】
起業コンサル(事業計画+融資+補助金+会社設立支援)+起業後の総合サポート(経理 税務 事業計画書 融資 補助金 助成金 人事 給与計算 社会保険 法務 許認可 公庫連携 認定支援機関)など
【略歴】
経営者である父の元に生まれ、幼き頃より経営者になることを目標として過ごす。バブル崩壊の影響を受け経営が悪化。一家離散に近い貧困状況を経験し、「経営者の支援」をライフワークとしたいと決意。それに役立ちそうな各種資格を学生時代を中心に取得。同じく経営者であるメンターの伯父より、単に書類や手続を追求する専門家としてではなく、視野を広げ「ビジネス」の現場での経験を元に経営者の「経営そのもの」を支援できるような専門家を目指すようアドバイスを受け、社会人生活をスタート。大手、中小、ベンチャー企業、会計事務所等で営業、経理、財務、人事、総務、管理職、経営陣等、ビジネスの「現場」での充実した修行の日々を送ったあと、2007年に独立。ほかにはない支援スタイルが起業家・経営者に受け入れられ、経済産業省「DREAM GATE」にて、面談相談12年連続日本一。補助金・助成金支援実績600件超。ベストセラー含む起業・経営本20冊を出版。累計25万部超。無料相談件数は全国から累計3000件を超す。


























