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コラム

3Dプリンターの補助金:ものづくり補助金で導入できるケースと条件

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3Dプリンター導入に使える補助金とは?ものづくり補助金で対象になる条件と申請の進め方

「3Dプリンターを導入したいが、価格が高くて踏み切れない」「補助金が使えると聞いたが、自社のケースが対象になるのか分からない」——製造業や試作開発に取り組む中小企業から、こうした相談をよくいただきます。3Dプリンターは1台数百万円規模になることも珍しくなく、設備投資の負担を補助金で軽減できるかどうかは、導入判断を大きく左右します。

この記事では、3Dプリンターの導入に使える代表的な補助金として「ものづくり補助金」を中心に、どんなケースが対象になるのか、対象外になりやすい注意点、そして2026年度の制度変更までを、起業直後の個人事業主・中小企業の方にも分かりやすく整理します。

3Dプリンター導入に使える代表的な補助金

3Dプリンターのような設備投資に活用できる補助金にはいくつか種類がありますが、中小企業がまず検討すべきは次の制度です。

  • ものづくり補助金:革新的な製品・サービス開発や生産プロセス改善のための設備投資を支援する、もっとも代表的な制度。3Dプリンター導入の実績も多い
  • 省力化投資補助金:人手不足対応として、省人化・自動化につながる設備導入を支援する制度。定型的な造形作業の自動化などが当てはまる場合がある
  • 新事業進出補助金:新しい事業分野へ進出するための設備として3Dプリンターを位置づける場合に検討対象になる

このうち、試作開発や新しい加工プロセスの構築を目的に3Dプリンターを導入するケースで最も使われているのが、ものづくり補助金です。以下では、ものづくり補助金を軸に解説します。

ものづくり補助金で3Dプリンターが対象になるケース

ものづくり補助金は「単に設備を買い替える」だけでは採択されにくく、その設備投資によってこれまでできなかったことが新たにできるようになるという事業計画が求められます。3Dプリンターが対象になりやすいのは、主に次のようなケースです。

高付加価値化・新たな加工プロセスの構築

従来の加工方法では対応できなかった複雑な形状や、少量多品種の高精度部品を、3Dプリンターによって自社で一貫生産できるようにする——といった生産プロセスの革新は、ものづくり補助金が想定する典型的な活用例です。試作のリードタイム短縮、外注していた造形の内製化、軽量化・一体成形による部品点数の削減なども、計画に説得力を持たせる切り口になります。

新規事業・新サービスとしての活用

3Dプリンターを使った受託造形サービス、デジタル歯科技工、カスタムパーツ製造など、新しい事業や顧客層に向けたサービスを立ち上げる目的での導入も対象になり得ます。この場合は「誰に・どんな価値を・どう提供して収益化するのか」という事業性が審査の重要なポイントになります。

対象にならない・注意が必要なケース

一方で、次のようなケースは対象外になったり、採択が難しくなったりします。導入を検討する前に押さえておきましょう。

  • 汎用品・一般的なPCやソフトの購入のみ:パソコンやそのほかの汎用品は、原則として補助金の対象になりません
  • 革新性・事業計画の弱い設備更新:既存と同等の設備を入れ替えるだけで、新しい価値が生まれない計画は評価されにくい
  • 交付決定前の発注・購入:補助金は「採択・交付決定の後」に発注するのが原則。先に買ってしまうと補助対象外になる
  • 個人用途・趣味目的:事業として継続的に活用する計画でないと対象になりません

「自社のケースは対象になるのか」は、設備の用途と事業計画の中身によって判断が分かれます。迷ったら早めに専門家へ相談するのが安全です。

💬 無料相談のご案内

補助金専門行政書士法人は、V-Spirits元補助金審査員の三浦を中心とした専門家チームが補助金支援を行っております。「このケースは補助金の対象になるのか?」といった疑問にも、無料でお答えしております。お気軽にご相談ください。

2026年度の制度変更:新事業進出・ものづくり補助金への統合

補助金制度は毎年見直されており、2026年度(令和8年度)は大きな転換点になりました。これまで別々だった「ものづくり補助金」と「新事業進出補助金」が統合され、新規事業への進出と生産性向上を一つの制度でカバーする方向に再編されています。

統合後は、既存事業の高付加価値化のための3Dプリンター導入と、新規事業進出としての3Dプリンター活用の両方が対象として整理される見込みです。制度名・申請枠・補助上限額・補助率・賃上げなどの要件は年度や申請枠によって変わるため、申請にあたっては必ず最新の公募要領で確認してください。本記事の内容は執筆時点の情報にもとづくものです。

申請の流れと準備するもの

ものづくり補助金(統合後の制度を含む)の申請は、おおむね次の流れで進みます。

  • 公募要領の確認と、自社の計画が対象になるかの見極め
  • 導入する3Dプリンターの見積取得(型番・金額・導入効果を明確に)
  • 事業計画書の作成(課題→設備投資→得られる効果→数値計画を一貫させる)
  • GビズIDの取得と電子申請
  • 採択・交付決定の後に発注・導入
  • 実績報告と補助金の請求(精算払いが基本のため、入金までの資金繰りに注意)

補助金は原則として後払い(精算払い)です。設備代金はいったん自己資金や融資で立て替える必要があるため、導入時の資金繰り計画もあわせて立てておきましょう。

採択率を高めるためのポイント

同じ3Dプリンター導入でも、事業計画の書き方で採択結果は大きく変わります。次の3点を意識すると説得力が高まります。

  • 「革新性」を具体的に示す:何ができるようになり、競合や従来手法とどう違うのかを明確にする
  • 数値で裏づける:付加価値額・生産性・売上の向上を、根拠のある数字で示す
  • 設備と計画の整合性:選んだ機種のスペックが、計画で掲げる効果を実現できる理由を説明する

よくある質問(FAQ)

Q. 中古の3Dプリンターでも補助対象になりますか?
公募要領で中古設備の扱いは制限されることが多く、原則は新規購入が基本です。最新の要領を確認してください。

Q. 申請すれば必ず採択されますか?
ものづくり補助金は審査のある競争型の補助金で、必ず採択されるものではありません。事業計画の質が結果を左右します。

Q. 小規模な事業者でも申請できますか?
中小企業・小規模事業者・個人事業主も対象です。事業規模より、計画の革新性と実現性が重視されます。

まとめ

3Dプリンターの導入は、ものづくり補助金を中心に、設備投資の負担を軽減できる可能性があります。ポイントは「単なる設備購入ではなく、3Dプリンターによって新しい価値が生まれる事業計画になっているか」です。2026年度は新事業進出・ものづくり補助金への統合という大きな制度変更もあり、対象範囲や要件は流動的です。自社のケースが対象になるか不安な場合や、採択につながる事業計画書を作りたい場合は、補助金に精通した専門家に早めに相談することをおすすめします。

【無料相談のご案内】

弊社では、補助金専門行政書士法人V-Spiritsが補助金支援を行っております。元補助金審査員の三浦を中心とした各種専門家チームが全面的にサポートいたします。このケースは補助金の対象になるのか?といった疑問に対して適切なアドバイスを無料にて行っております。無料相談も行っているので、ぜひいちどご相談ください。お問い合わせお待ちしております!

フリーダイヤル 0120-335-523
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三浦高

この記事を書いた人

三浦高/Takashi Miura

元創業補助金(経済産業省系補助金)審査員・事務局員
中小企業診断士、起業コンサルタント®、
1級販売士、宅地建物取引主任者、
融資・資金調達コンサルタント
行政書士法人V-Spirits 補助者

産業能率大学 兼任教員
2024年現在、各種補助金の累計支援件数は300件を超える。

融資申請のノウハウも蓄積し、さらに磨きを掛けるべく日々事業計画書に向き合っている。

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この記事を監修した人


中野裕哲

中野裕哲/Nakano Hiroaki

税理士法人V-Spiritsグループ代表/税理士/行政書士/特定社会保険労務士/採用定着士/ファイナンシャルプランナー/起業コンサルタント/経営コンサルタント/大正大学招聘教授

税理士法人V-Spiritsグループ代表の中野裕哲は、中小企業経営者のために、税務・会計だけでなく、採用、人事、資金繰り、融資、補助金、助成金、営業、Webマーケティング、売上導線設計まで横断的に支援する実戦型経営税理士です。

経営の悩みは、突き詰めると「人・金・売上」に集約されます。中野裕哲は、大企業人事部、人材紹介会社の採用エージェント、中小企業の財務責任者、大手不動産会社での営業、出版・Web制作による集客導線構築など、幅広い実務経験をもとに、経営者の意思決定を支援します。

【対応領域】
税理士顧問、社労士顧問、補助金支援、助成金支援、資金調達支援、採用力診断、売上導線診断、経営参謀顧問。税務・会計・決算・節税に加えて、経営分析、労務管理、社会保険、助成金、採用体制づくり、融資、補助金、事業計画、営業戦略、Webマーケティング、出版、メディア活用まで一体的に相談できます。

中野裕哲は、家業の倒産危機からの壮絶な貧乏体験を原点に、お金で苦しむ経営者をひとりにしないことを掲げています。資金繰り、採用、売上づくりの壁に対して、経営者目線で伴走します。

【主な実績】

  • 起業支援・経営支援の豊富な実績
  • 起業相談件数3,000件以上
  • 資金調達支援1000件以上
  • 大企業Webサイト多数監修
  • 商業出版著書監修約32冊(累計30万部超)

V-Spiritsグループでは、融資・補助金・金融機関対応に詳しい社内役員チームも伴走します。元経済産業省系補助金審査員・事務局員、元日本政策金融公庫支店長、元信用金庫融資担当営業などの専門家が、補助金申請、事業計画、資金繰り、金融機関対応を実務面から支援します。

税理士顧問、社労士顧問、融資、補助金、助成金、採用、営業、マーケティングまで、経営者が本当に悩む領域をワンストップで相談できます。V-Spiritsグループは、起業支援・会社設立・創業融資・補助金助成金・税務会計・人事労務・許認可・経営顧問をワンストップで支援する、起業家・中小企業向けの専門家グループです。

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