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コラム

医療機器の補助金:クリニック・歯科医院が使えるものづくり補助金

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クリニック・歯科医院が医療機器を補助金で導入する方法|ものづくり補助金の対象と注意点

医療機器は高額になりやすく、「補助金で導入費用を抑えられないか」と考える開業医・院長の方は少なくありません。結論からいうと、医療機器の導入に補助金を活用できるケースはありますが、「医療機器なら何でも対象になる」というものではなく、制度ごとに対象の考え方が大きく異なります。この記事では、クリニック・歯科医院が医療機器を導入する際に検討できる補助金を、ものづくり補助金を中心に整理し、対象になりやすいケース・なりにくいケース、申請の流れ、注意点までわかりやすく解説します。

制度の名称・上限額・要件は年度ごとに見直されます。本記事は執筆時点の一般的な考え方を整理したものですので、実際の申請にあたっては必ず最新の公募要領で対象経費や要件をご確認ください。

医療機器の導入に補助金は使えるのか

医療機器そのものを「買うための補助金」というものは、原則として存在しません。国や自治体の補助金は、多くの場合「設備投資を通じて生産性を高める」「新しいサービスを生み出す」といった政策目的に沿った取り組みを支援する仕組みになっています。そのため、医療機器を導入することで何を実現するのか、という事業計画の中身が重視されます。

逆にいえば、医療機器の購入が、新しい検査・診療サービスの提供や、院内業務の効率化・省力化につながる場合には、補助金の対象として検討できる可能性があります。

ものづくり補助金で医療機器を導入できるケース

ものづくり補助金(2026年度は制度再編が進められており、新事業進出・生産性向上の方向性で整理されています)は、中小企業が革新的なサービス開発や生産プロセスの改善を行うための設備投資を支援する制度です。公的医療保険との重複がない場合や医療法人出ない場合に限り、クリニックや歯科医院も中小企業として申請を検討できる可能性があります。

「革新的なサービス」につながる設備が対象になりやすい

たとえば、これまで院内で対応できなかった検査・治療を可能にする機器を導入し、新しい診療メニューとして提供するようなケースは、事業の革新性を説明しやすく、対象として検討しやすい類型です。導入によって「患者にどんな新しい価値を提供できるのか」を計画書で具体的に示せるかどうかが鍵になります。

単なる買い替え・汎用機器は対象になりにくい

一方で、老朽化した既存機器を同等品に入れ替えるだけの「買い替え」は、革新性が乏しいと判断されやすく、対象になりにくい傾向があります。また、パソコンやプリンタ、一般的な事務機器などの汎用品は、多くの補助金で対象外とされています。「機器を買うこと」ではなく「機器を使って何を変えるか」を軸に計画を組み立てることが大切です。

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医療機器に使える可能性があるその他の補助金

省力化投資補助金

人手不足の解消や業務の省力化につながる設備・機器の導入を支援する制度です。歯科医院などの業種であれば、受付・会計の自動化や、検査・滅菌などの工程を省力化する機器など、院内オペレーションの効率化に資する設備であれば検討対象になり得ます。カタログに登録された製品から選ぶ類型もあり、比較的申請しやすい場合があります。

小規模事業者持続化補助金

従業員数の少ないクリニック・歯科医院であれば、販路開拓や業務効率化の取り組みの一環として、比較的少額の機器・設備が対象になる場合があります。補助上限は他制度より小さめですが、その分ハードルが低い面があります。

自治体・医療系の補助金

都道府県や市区町村が、地域医療の充実や特定の医療機器の整備を目的に独自の補助制度を設けていることがあります。在宅医療機器や感染対策設備など、テーマを限定した補助金が出るケースもあるため、開業地の自治体・医師会の情報も確認しておきましょう。

申請の流れと準備するもの

多くの補助金は、おおまかに「公募要領の確認 → 事業計画書の作成 → 電子申請 → 審査・採択 → 交付決定後に発注・導入 → 実績報告 → 補助金の入金」という流れで進みます。重要なのは、原則として交付決定の前に発注・契約した経費は対象外になる点です。先に機器を購入してしまうと補助金が受けられなくなるため、必ず手続きの順番を守ってください。

申請には、GビズIDプライムの取得、事業計画書、見積書、決算書などが必要になることが一般的です。ものづくり補助金など一部の制度では、認定経営革新等支援機関の関与が求められる場合もあります。

医療機器を補助金で導入するときの注意点

  • 「機器を買う」ではなく「機器で何を実現するか」を計画の軸にする
  • 交付決定前の発注・契約は対象外になるため、スケジュールに余裕を持つ
  • 補助金は原則として後払い(精算払い)。導入時の資金は一旦自己資金や融資で立て替える必要がある
  • 上限額・補助率・対象経費は年度や枠で変わるため、必ず最新の公募要領を確認する
  • 採択後も実績報告や一定期間の財産管理(処分制限)などの義務がある

とくに資金繰りの面では、補助金が入金されるまでの立て替え資金をどう確保するかを事前に考えておくことが重要です。融資と組み合わせて準備しておくと安心です。

よくある質問(FAQ)

Q. 開業と同時に医療機器を補助金で揃えられますか?

A. 創業期は実績が乏しく事業計画の説得力を持たせにくいため、ハードルは高くなりがちです。創業向けの補助金や融資との組み合わせを含めて、早めに専門家へ相談することをおすすめします。

Q. リースで導入する医療機器も補助金の対象になりますか?

A. 制度によって扱いが異なり、リースは対象外または条件付きとされることがあります。購入かリースかで対象可否が変わるため、申請前に公募要領で必ず確認してください。

Q. 中古の医療機器でも補助金は使えますか?

A. 中古品は対象外とされる補助金が多いですが、制度によっては条件付きで認められる場合もあります。これも事前確認が必要です。

まとめ

医療機器の導入に補助金を活用できる可能性はありますが、ポイントは「機器を使ってどんな新しい価値や効率化を実現するか」を計画で示せるかどうかです。ものづくり補助金、省力化投資補助金、小規模事業者持続化補助金、自治体の医療系補助金など、自院の取り組みに合った制度を選ぶことが重要になります。制度は毎年見直されるため、最新の公募要領を確認したうえで、判断に迷う場合は補助金に詳しい専門家へ相談すると、対象可否の見極めや計画づくりがスムーズに進みます。

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弊社では、補助金専門行政書士法人V-Spiritsが補助金支援を行っております。元補助金審査員の三浦を中心とした各種専門家チームが全面的にサポートいたします。このケースは補助金の対象になるのか?といった疑問に対して適切なアドバイスを無料にて行っております。無料相談も行っているので、ぜひいちどご相談ください。お問い合わせお待ちしております!

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三浦高

この記事を書いた人

三浦高/Takashi Miura

元創業補助金(経済産業省系補助金)審査員・事務局員
中小企業診断士、起業コンサルタント®、
1級販売士、宅地建物取引主任者、
融資・資金調達コンサルタント
行政書士法人V-Spirits 補助者

産業能率大学 兼任教員
2024年現在、各種補助金の累計支援件数は300件を超える。

融資申請のノウハウも蓄積し、さらに磨きを掛けるべく日々事業計画書に向き合っている。

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この記事を監修した人


中野裕哲

中野裕哲/Nakano Hiroaki

税理士法人V-Spiritsグループ代表/税理士/行政書士/特定社会保険労務士/採用定着士/ファイナンシャルプランナー/起業コンサルタント/経営コンサルタント/大正大学招聘教授

税理士法人V-Spiritsグループ代表の中野裕哲は、中小企業経営者のために、税務・会計だけでなく、採用、人事、資金繰り、融資、補助金、助成金、営業、Webマーケティング、売上導線設計まで横断的に支援する実戦型経営税理士です。

経営の悩みは、突き詰めると「人・金・売上」に集約されます。中野裕哲は、大企業人事部、人材紹介会社の採用エージェント、中小企業の財務責任者、大手不動産会社での営業、出版・Web制作による集客導線構築など、幅広い実務経験をもとに、経営者の意思決定を支援します。

【対応領域】
税理士顧問、社労士顧問、補助金支援、助成金支援、資金調達支援、採用力診断、売上導線診断、経営参謀顧問。税務・会計・決算・節税に加えて、経営分析、労務管理、社会保険、助成金、採用体制づくり、融資、補助金、事業計画、営業戦略、Webマーケティング、出版、メディア活用まで一体的に相談できます。

中野裕哲は、家業の倒産危機からの壮絶な貧乏体験を原点に、お金で苦しむ経営者をひとりにしないことを掲げています。資金繰り、採用、売上づくりの壁に対して、経営者目線で伴走します。

【主な実績】

  • 起業支援・経営支援の豊富な実績
  • 起業相談件数3,000件以上
  • 資金調達支援1000件以上
  • 大企業Webサイト多数監修
  • 商業出版著書監修約32冊(累計30万部超)

V-Spiritsグループでは、融資・補助金・金融機関対応に詳しい社内役員チームも伴走します。元経済産業省系補助金審査員・事務局員、元日本政策金融公庫支店長、元信用金庫融資担当営業などの専門家が、補助金申請、事業計画、資金繰り、金融機関対応を実務面から支援します。

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