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コラム

業務用冷凍庫・冷凍ショーケースの補助金:省力化補助金での購入手順

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業務用冷凍庫・冷凍ショーケースは補助金で買える?省力化投資補助金の対象と申請の進め方

飲食店やスーパー、食品加工業などで欠かせない業務用冷凍庫や冷凍ショーケース。価格が数十万円から数百万円になることも多く、「補助金で導入できないか」と考える経営者の方は少なくありません。結論からいうと、業務用冷凍庫・冷凍ショーケースは、中小企業省力化投資補助金などをうまく使えば導入費用の一部を補助できる可能性があります。ただし「冷凍庫を買えば必ず補助される」というわけではなく、対象になるための考え方を押さえておくことが重要です。

この記事では、業務用冷凍庫・冷凍ショーケースの導入を検討している中小企業・個人事業主の方に向けて、活用できる補助金の種類、対象になる条件、申請から購入までの手順、注意点を、できるだけわかりやすく整理しました。制度は年度ごとに見直されるため、最終的な判断は必ず最新の公募要領で確認してください。

業務用冷凍庫・冷凍ショーケースに使える補助金の考え方

まず大前提として、補助金は「機器を買うため」に出るものではなく、「事業の課題を解決し、生産性を高めるため」に出るものです。業務用冷凍庫や冷凍ショーケースの購入そのものが目的ではなく、それを導入することで人手不足の解消や作業の効率化、売上の向上といった効果が見込めるかどうかが審査の軸になります。

中小企業が冷蔵・冷凍設備の導入に活用しやすい代表的な制度が「中小企業省力化投資補助金」です。人手不足に悩む中小企業が、省力化につながる設備を導入する際の費用を支援する制度で、業種を問わず幅広く活用されています。このほか、地域や業種によっては自治体独自の設備導入補助金や、食品衛生・HACCP対応の設備更新を後押しする補助制度が用意されていることもあります。

なお、注意点として、汎用的な家電や単なる買い替えは補助対象になりにくい傾向があります。「人手を減らせる」「これまでできなかったことができる」といった、省力化・生産性向上の文脈で導入を位置づけられるかどうかがポイントになります。

中小企業省力化投資補助金とは(カタログ型・一般型)

中小企業省力化投資補助金は、人手不足の解消と労働生産性の向上を目的に、省力化につながる設備投資を支援する制度です。大きく「カタログ注文型」と「一般型」の2つの申請枠に分かれており、それぞれ対象になる設備や進め方が異なります。

カタログ注文型

カタログ注文型は、国があらかじめ省力化の効果を認めてカタログに登録した汎用製品の中から選んで導入する枠です。清掃ロボット、配膳ロボット、自動調理器、券売機など、複数の業種で使える設備が登録されています。すでに効果が認められた製品を選ぶ形になるため、比較的手続きがシンプルで、導入のハードルが低いのが特徴です。

業務用冷凍庫・冷凍ショーケースを検討する場合は、まず最新のカタログに該当するカテゴリーの製品が登録されているかを確認することが第一歩になります。登録製品はカタログ上で随時更新されるため、公式サイトで現時点の対象製品をチェックしてください。

一般型

一般型は、カタログ品の単純な導入ではなく、自社の課題に合わせたオーダーメイド性のある設備投資を対象とする枠です。複数の機器を組み合わせた省力化ラインの構築や、自社の工程に合わせた特注設備の導入などが想定されます。補助の上限額はカタログ型より大きく設定されており、規模の大きい投資にも対応できますが、その分、省力化の効果を定量的に示す事業計画の作成が求められます。

業務用冷凍庫・冷凍ショーケース単体ではなく、入出庫の自動化設備や在庫管理システムなどと組み合わせて「保管・搬送の省力化」として計画を立てる場合は、一般型での申請が現実的になるケースがあります。

業務用冷凍庫・冷凍ショーケースは対象になる?

ここが最も気になるところですが、冷凍庫や冷凍ショーケースを「単体で買い替えるだけ」では、省力化投資補助金の対象になりにくいのが実情です。なぜなら、単なる保冷設備の更新は人手の削減や生産性向上に直接つながりにくいと判断されやすいためです。

一方で、次のように省力化・生産性向上の文脈で導入を位置づけられる場合は、対象になる可能性が出てきます。

  • 自動で温度管理・記録を行う設備を導入し、これまで人が行っていた検温・記録作業をなくす
  • 大容量・高効率の冷凍設備に集約することで、複数台の管理や食材の移し替え作業を削減する
  • 入出庫の自動化・在庫管理システムと一体で導入し、棚卸しや発注業務を効率化する

つまり、「冷凍庫を買いたい」ではなく「冷凍・保管にまつわる作業をどう省力化するか」という発想で計画を組み立てることが、採択への近道になります。対象になるかどうかの線引きは制度の回次によっても変わるため、判断に迷う場合は専門家に相談しながら進めると安心です。

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申請から購入までの手順

省力化投資補助金を使って設備を導入する場合、おおまかな流れは次のとおりです。制度や申請枠によって細部は異なりますが、全体像をつかんでおくと準備がスムーズになります。

  1. 現状の課題整理:どの作業に人手や時間がかかっているかを洗い出し、設備導入で何を省力化するのかを明確にします。
  2. 対象設備・申請枠の確認:カタログ型・一般型のどちらが適しているか、検討中の設備が対象になるかを公募要領とカタログで確認します。
  3. GビズIDプライムアカウントの取得:電子申請に必要なアカウントです。発行に時間がかかることがあるため早めに準備します。
  4. 事業計画・申請書類の作成:省力化の効果(削減できる作業時間など)を数値で示す計画を作成します。
  5. 交付申請・採択:必要書類を揃えて申請し、採択・交付決定を待ちます。
  6. 発注・導入・支払い:原則として交付決定後に発注・契約・支払いを行います。決定前に購入すると対象外になることが多いため要注意です。
  7. 実績報告・補助金の受け取り:導入後に実績を報告し、確定後に補助金が精算払い(後払い)で入金されます。

特に重要なのが「交付決定の前に発注・購入してはいけない」という点と、「補助金は後払い」という点です。設備代金は一度自社で立て替える必要があるため、入金までの資金繰りも合わせて計画しておきましょう。

申請時の注意点

  • 事前購入は対象外:交付決定前に契約・発注・支払いをした設備は補助対象外になるのが原則です。
  • 後払い(精算払い)が基本:補助金は導入・支払い後に受け取る仕組みのため、購入時の資金を自社で用意する必要があります。
  • 賃上げなどの要件:制度によっては従業員の賃上げや事業計画の達成が求められる場合があります。要件を満たせるか事前に確認しましょう。
  • 汎用品・買い替えのみは不利:単なる老朽設備の更新や汎用家電の購入は対象になりにくい点に注意が必要です。
  • 公募回次ごとの変更:補助上限額や対象、要件は公募の回ごとに見直されます。必ず最新の公募要領を確認してください。

よくある質問(FAQ)

Q. 業務用冷凍庫の買い替えだけでも補助金は使えますか?
A. 単純な買い替えは対象になりにくいです。省力化や生産性向上につながる導入として計画を組み立てられるかがポイントになります。

Q. 個人事業主の飲食店でも申請できますか?
A. 中小企業省力化投資補助金は個人事業主も対象に含まれるのが一般的です。ただし要件を満たす必要があるため、最新の公募要領で確認してください。

Q. IT導入補助金やものづくり補助金とどう違いますか?
A. それぞれ目的や対象経費が異なります。省力化投資補助金は人手不足解消・省力化が軸です。どの制度が自社に合うかは、導入目的に応じて選ぶ必要があります。

Q. 申請は自分でもできますか?
A. 自分で申請することも可能ですが、事業計画の作り込みや要件確認に専門知識が必要です。採択率を高めたい場合は専門家のサポートを受けるのも有効です。

まとめ

業務用冷凍庫・冷凍ショーケースは、単なる買い替えでは補助金の対象になりにくい一方で、「冷凍・保管にまつわる作業の省力化」という文脈で導入を位置づければ、中小企業省力化投資補助金などを活用できる可能性があります。カタログ型・一般型の違いを理解し、交付決定前に発注しない・後払いに備えるといった基本を押さえることが大切です。

制度の対象や要件は公募の回ごとに変わるため、最新の公募要領を確認したうえで進めましょう。「自社のケースは対象になるのか」「どの制度が合うのか」と迷ったときは、補助金支援の専門家に早めに相談することで、申請の準備をスムーズに進められます。

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弊社では、補助金専門行政書士法人V-Spiritsが補助金支援を行っております。元補助金審査員の三浦を中心とした各種専門家チームが全面的にサポートいたします。このケースは補助金の対象になるのか?といった疑問に対して適切なアドバイスを無料にて行っております。無料相談も行っているので、ぜひいちどご相談ください。お問い合わせお待ちしております!

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三浦高

この記事を書いた人

三浦高/Takashi Miura

元創業補助金(経済産業省系補助金)審査員・事務局員
中小企業診断士、起業コンサルタント®、
1級販売士、宅地建物取引主任者、
融資・資金調達コンサルタント
行政書士法人V-Spirits 補助者

産業能率大学 兼任教員
2024年現在、各種補助金の累計支援件数は300件を超える。

融資申請のノウハウも蓄積し、さらに磨きを掛けるべく日々事業計画書に向き合っている。

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この記事を監修した人


中野裕哲

中野裕哲/Nakano Hiroaki

税理士法人V-Spiritsグループ代表/税理士/行政書士/特定社会保険労務士/採用定着士/ファイナンシャルプランナー/起業コンサルタント/経営コンサルタント/大正大学招聘教授

税理士法人V-Spiritsグループ代表の中野裕哲は、中小企業経営者のために、税務・会計だけでなく、採用、人事、資金繰り、融資、補助金、助成金、営業、Webマーケティング、売上導線設計まで横断的に支援する実戦型経営税理士です。

経営の悩みは、突き詰めると「人・金・売上」に集約されます。中野裕哲は、大企業人事部、人材紹介会社の採用エージェント、中小企業の財務責任者、大手不動産会社での営業、出版・Web制作による集客導線構築など、幅広い実務経験をもとに、経営者の意思決定を支援します。

【対応領域】
税理士顧問、社労士顧問、補助金支援、助成金支援、資金調達支援、採用力診断、売上導線診断、経営参謀顧問。税務・会計・決算・節税に加えて、経営分析、労務管理、社会保険、助成金、採用体制づくり、融資、補助金、事業計画、営業戦略、Webマーケティング、出版、メディア活用まで一体的に相談できます。

中野裕哲は、家業の倒産危機からの壮絶な貧乏体験を原点に、お金で苦しむ経営者をひとりにしないことを掲げています。資金繰り、採用、売上づくりの壁に対して、経営者目線で伴走します。

【主な実績】

  • 起業支援・経営支援の豊富な実績
  • 起業相談件数3,000件以上
  • 資金調達支援1000件以上
  • 大企業Webサイト多数監修
  • 商業出版著書監修約32冊(累計30万部超)

V-Spiritsグループでは、融資・補助金・金融機関対応に詳しい社内役員チームも伴走します。元経済産業省系補助金審査員・事務局員、元日本政策金融公庫支店長、元信用金庫融資担当営業などの専門家が、補助金申請、事業計画、資金繰り、金融機関対応を実務面から支援します。

税理士顧問、社労士顧問、融資、補助金、助成金、採用、営業、マーケティングまで、経営者が本当に悩む領域をワンストップで相談できます。V-Spiritsグループは、起業支援・会社設立・創業融資・補助金助成金・税務会計・人事労務・許認可・経営顧問をワンストップで支援する、起業家・中小企業向けの専門家グループです。

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