
レストラン開業ガイド|特徴・トレンド・必要な許認可・資金まで徹底解説
レストランビジネスの特徴
レストランとは、一般的に西洋料理(フレンチ・イタリアンなど)を提供する飲食店を指します。和食やラーメン、焼肉店などの専門料理店とは区別されることもあります。
ただし、近年はジャンルを超えた「創作料理店」や「フュージョンレストラン」も増えており、明確な境界は薄れつつあります。
特に都市部では、味だけでなく、雰囲気・サービス・コンセプトが求められる傾向にあり、いわゆる“総合体験型ビジネス”としての側面が強くなっています。
業界トレンドと成功のヒント
健康志向・代替食品の台頭
動物性の食材を使用しない「ヴィーガンレストラン」や、「グルテンフリー」「オーガニック」など、健康・エシカル志向のニーズは今後も高まるでしょう。
SNSとの相性の良さ
料理の美しさ、店舗デザイン、体験価値が「SNS映え」することは、集客力に直結します。特にInstagramやTikTokの運用は重要です。
孤食需要の拡大
一人で食事を楽しめる空間や、「おひとりさま限定メニュー」なども好評。店舗レイアウトにも工夫が求められます。
開業形態の選択肢
個人事業主として開業
小規模店舗でまずは開業したい方には個人事業が向いています。開業届を税務署に提出するだけでOKという手軽さも魅力です。
法人を設立して開業
銀行融資や取引先との信頼性、従業員雇用を見据えるなら法人設立がおすすめです。株式会社、合同会社など選択肢も多くなっています。
レストラン開業に必要な許認可
- 飲食店営業許可:保健所への申請必須。内装や厨房レイアウトも事前確認が必要です。
- 深夜酒類提供飲食店営業届:深夜0時以降にアルコールを提供する場合は警察署へ届出。
- 消防署への届け出:防火対象物の使用開始届出書など。
提供メニュー(生肉、酒、テイクアウトなど)によって必要な許可は変わります。専門家に事前相談することで、後からのトラブル回避につながります。
開業ステップと具体的な流れ
- コンセプトの明確化(顧客層・価格帯・特徴)
- 収支計画を含む事業計画書の作成
- 資金調達(日本政策金融公庫、信用金庫、自治体補助金など)
- 物件探し・契約(立地選定が非常に重要)
- 競合調査と差別化戦略
- 店舗の設計・内装・厨房機器選定
- 必要な許可・届出の取得
- 採用・マニュアル整備・メニュー設計
- プレオープン・SNSでの集客開始
開業に必要な資金とコスト削減法
一般的には、開業には最低でも800万~1,200万円程度の資金が必要です。内訳は以下の通りです:
- 内装・厨房設備費:400万~800万円
- 物件保証金・家賃:100万~200万円
- 広告・初期仕入:50万~100万円
- 人件費・運転資金:100万円前後
コスト削減のポイント
- 居ぬき物件:既存設備を流用することで数百万円単位で節約可能
- フランチャイズ加盟:開業支援・ブランド力・運営ノウハウの提供あり
会社設立と法人化のメリット
法人化することで、社会的信用の向上、節税対策、経費の幅が広がるといったメリットがあります。
東京都での株式会社設立の例:
- 基本事項の決定(商号、資本金、本店所在地など)
- 定款作成・公証役場で認証
- 登記書類の作成・法務局へ提出
- 税務署・都税事務所・年金事務所などへの届出
登記費用や手続きに不安がある方は、会社設立サポートを活用するとスムーズです。
レストランの収益モデルを知ろう
単に「料理を売る」だけではなく、次のような複合的なモデルを組み合わせることで、安定した売上を目指せます。
FAQ:よくある質問
Q. レストラン開業に資格は必要ですか?
A. 調理師免許は必須ではありません。ただし、食品衛生責任者の資格は必須となります(1日講習で取得可能)。
Q. どこで融資を受けるべきですか?
A. 創業初期で実績がない場合は、日本政策金融公庫や自治体の制度融資が第一選択となります。
Q. フランチャイズと独立開業、どちらがよい?
A. フランチャイズは初期投資が高めでも運営支援が充実しています。自由にメニュー・コンセプトを設計したいなら独立型がおすすめです。
最後に
レストラン開業は夢のある事業ですが、事前の準備・計画次第で成否が決まります。資金調達、物件選び、許可の取得、そして何より「継続できる仕組みづくり」が重要です。
初めての方でも安心してスタートを切れるよう、V-Spiritsでは会社設立・融資・補助金・集客まで、ワンストップでの支援を行っています。お気軽にご相談ください。
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起業の手続きって何から始めればいいの?といった疑問に対して適切なアドバイスを無料にて行っております。
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この記事を書いた人
中野裕哲/Nakano Hiroaki
起業コンサルタント(R)、経営コンサルタント、税理士、特定社会保険労務士、行政書士、サーティファイドファイナンシャルプランナー・CFP(R)、1 級FP技能士。大正大学招聘教授(起業論、ゼミ等)
V-Spiritsグループ創業者。税理士法人V-Spiritsグループ代表。東京池袋を本拠に全国の起業家・経営者さんを応援!「ベストセラー起業本」の著者。著書20冊、累計25万部超。経済産業省後援「DREAMGATE」で12年連続相談件数日本一。
【まるごと起業支援(R)・経営支援】
起業コンサル(事業計画+融資+補助金+会社設立支援)+起業後の総合サポート(経理 税務 事業計画書 融資 補助金 助成金 人事 給与計算 社会保険 法務 許認可 公庫連携 認定支援機関)など
【略歴】
経営者である父の元に生まれ、幼き頃より経営者になることを目標として過ごす。バブル崩壊の影響を受け経営が悪化。一家離散に近い貧困状況を経験し、「経営者の支援」をライフワークとしたいと決意。それに役立ちそうな各種資格を学生時代を中心に取得。同じく経営者であるメンターの伯父より、単に書類や手続を追求する専門家としてではなく、視野を広げ「ビジネス」の現場での経験を元に経営者の「経営そのもの」を支援できるような専門家を目指すようアドバイスを受け、社会人生活をスタート。大手、中小、ベンチャー企業、会計事務所等で営業、経理、財務、人事、総務、管理職、経営陣等、ビジネスの「現場」での充実した修行の日々を送ったあと、2007年に独立。ほかにはない支援スタイルが起業家・経営者に受け入れられ、経済産業省「DREAM GATE」にて、面談相談12年連続日本一。補助金・助成金支援実績600件超。ベストセラー含む起業・経営本20冊を出版。累計25万部超。無料相談件数は全国から累計3000件を超す。

この記事を監修した人
多胡藤夫/Fujio Tago
元日本政策金融公庫支店長、社会生産性本部認定経営コンサルタント、ファイナンシャルプランナーCFP(R)、V-Spirits総合研究所株式会社 取締役
同志社大学法学部卒業後、日本政策金融公庫(旧国民金融公庫)に入行。 約63,000社の中小企業や起業家への融資業務に従事し審査に精通する。
支店長時代にはベンチャー企業支援審査会委員長、企業再生協議会委員など数々の要職を歴任したあと、定年退職。
日本の起業家、中小企業を支援すべく独立し、その後、V-Spiritsグループに合流。
長年融資をする側の立場にいた経験、ノウハウをフル活用し、融資を受けるためのコツを本音で伝えている。





























