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コラム

香川県の新規創業融資(経営者保証免除タイプ)|自己資金1/10で挑戦できる創業支援制度

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新規創業融資(経営者保証免除タイプ)

新たなビジネスを始める際、「資金調達をどうするか」は多くの起業家が直面する最初の大きな壁です。
特に創業初期は実績がなく、金融機関からの融資審査も通りづらいという課題を抱える方が少なくありません。
そこで香川県では、起業家を応援するために「経営者保証免除タイプ」の新規創業融資制度を設けています。
この制度は、経営者個人が保証人になる必要がなく、リスクを軽減したうえで安心して資金を調達できる点が大きな特徴です。
起業を志す方が安心して第一歩を踏み出せるよう、県が全面的にサポートしています。
設備投資や運転資金など、ビジネスの立ち上げに欠かせない初期コストをカバーできるため、夢の実現に向けて非常に心強い制度といえるでしょう。

融資の対象

この融資制度は、香川県内で新たに事業を開始しようとする方を対象としています。
「これから起業を考えている」「すでに準備を進めている」「会社設立後間もない」といった段階の事業者に幅広く対応しています。
経営者保証が免除されるという特性上、事業の透明性や計画性が求められますが、しっかりとした事業計画を作成すれば、初めての創業でも十分に活用可能です。
対象者は、次のいずれかの条件を満たす必要があります。

  • 事業を営んでいない個人であって、2か月以内に新たに会社を設立し、
    その新たに設立された会社が具体的な事業計画を有している場合。
    たとえば、個人で飲食業を準備中で、法人登記を目前にしているケースなどが該当します。
  • 事業を営んでいない個人によって設立された会社であって、設立の日以後1年を経過しないもの。
    つまり、会社設立から1年未満の法人で、事業開始後間もない方が対象となります。
    例えば、フリーランスとして事業を始め、半年後に法人化した場合などです。
  • 個人事業を開始後1年以内に法人化し、事業を譲渡して承継する場合。
    これは、個人事業主として活動を始めた後、法人として事業を引き継ぐ場合に適用されます。
    たとえば、開業後半年で取引先拡大のために法人登記を行ったケースが該当します。

また、保証申込受付時点で税務申告1期を終えていない場合には、創業資金総額の10%以上の自己資金を保有していることが条件となります。
これは、自己資金を持つことで経営者の覚悟や計画性を確認するための基準です。
例えば、総資金計画が500万円であれば、最低でも50万円の自己資金が必要となります。
この制度では、過度なリスクを取らずに安心して事業を開始できるよう、実現可能な範囲での条件設定がされています。

融資の詳細

香川県の新規創業融資は、設備資金や運転資金の両方をカバーしています。
初期投資としての店舗・オフィスの内装費、機械や車両の購入費、人件費、広告宣伝費など、幅広い用途に利用することができます。
創業当初は資金の流れが不安定になりがちですが、この制度を利用すれば安定的な経営基盤を構築しやすくなります。

  • 限度額: 2,000万円以内
    創業初期の中小企業・個人事業者でも、必要十分な金額を確保できます。事業規模や計画内容に応じて、適切な金額で申請できます。
  • 期間: 設備資金は10年以内(うち据置期間1年以内)、運転資金は7年以内(うち据置期間1年以内)
    据置期間とは、返済を開始するまでの猶予期間を指します。開業直後のキャッシュフローが不安定な時期に負担を軽減できるのが大きなメリットです。
  • 利率: 固定 年1.45%
    低金利であり、返済負担が軽いのが特徴です。経営計画を立てる上で予測が立てやすく、安定した資金運用が可能になります。
  • 信用保証率: 年0.78%
    ただし、香川県中小企業振興融資制度保証料補給金交付要綱により、県が年0.58%を補助します。
    実質的な負担率は0.2%程度まで下がるため、事業者にとって非常に有利な条件といえます。

さらに、この制度は「経営者保証が免除される」という点で他の融資制度と一線を画しています。
通常、金融機関から融資を受ける場合、経営者が個人保証を求められることが一般的です。
しかしこの制度では、事業の将来性や計画の実現性を重視し、個人保証を不要とする仕組みを採用しています。
そのため、リスクを最小限に抑えつつ、挑戦しやすい環境が整っています。

最後に

香川県の「新規創業融資(経営者保証免除タイプ)」は、これから起業する方や創業間もない方にとって、非常に強力な支援制度です。
個人保証なしで最大2,000万円まで融資を受けられるという点は、リスクを抑えながらも大きな資金力を得られる魅力的な制度です。
創業期に直面する「資金不足」「運転資金の確保」「返済の不安」などの課題を、この融資がしっかりと支えます。

香川県は中小企業やスタートアップを地域経済の成長の柱と位置づけており、こうした制度を通じて「挑戦できる環境」を整備しています。
これから新しい事業を始めたいと考えている方は、まずこの制度を活用し、事業計画を立てるところからスタートしてみてください。
創業時の負担を軽くし、夢に一歩近づくためのサポートを受けながら、自信を持って起業の道を歩みましょう。

この融資制度を活用して、あなたのビジネスを力強くスタートさせましょう。香川県はあなたの新たな挑戦を全力で応援します!

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小峰

この記事を書いた人

小峰精公/Kiyotaka Komine

元朝日信用金庫 法人営業
資金繰り解決コンサルタント
V-Spirits総合研究所株式会社 常務取締役
大学卒業後、朝日信用金庫に入庫。朝日信用金庫での経験が原点となり、「銀行融資取引」や「資金繰り」の本質を企業へ伝えていくことがミッションだと確信する。
日本の99%は中小零細企業で成り立っている現状を痛感し、1社でも多くの企業の「資金繰り」の課題を解決していくことに専念する。
クライアント様がより良い商品やサービスを提供することができる環境づくりの一助となれるよう全身全霊を尽くす。

この記事を監修した人

多胡藤夫/Fujio Tago

元日本政策金融公庫支店長、社会生産性本部認定経営コンサルタント、ファイナンシャルプランナーCFP(R)、V-Spirits総合研究所株式会社 取締役
同志社大学法学部卒業後、日本政策金融公庫(旧国民金融公庫)に入行。 約63,000社の中小企業や起業家への融資業務に従事し審査に精通する。
支店長時代にはベンチャー企業支援審査会委員長、企業再生協議会委員など数々の要職を歴任したあと、定年退職。
日本の起業家、中小企業を支援すべく独立し、その後、V-Spiritsグループに合流。
長年融資をする側の立場にいた経験、ノウハウをフル活用し、融資を受けるためのコツを本音で伝えている。

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