
いわき市の中小企業融資制度の概要
いわき市では、中小企業の金融の円滑化を図るため、融資の原資を市内金融機関に預託し、低利の融資制度を設けています。これにより、地域の企業がより活発に事業を展開できる環境を整えています。以下に、融資対象の詳細をご紹介します。
融資対象
- 中小企業融資
- 中小企業不況・倒産関連対策資金融資
- 無担保無保証人融資
- 創業者支援融資
中小企業融資
対象
市内で同一事業を1年間以上継続して営んでおり、市税を完納していること。県信用保証協会の信用保証対象業種であり、中小企業信用保険法第2条第1項に該当する中小企業者であること。事業計画が妥当と認められること。
資金使途
運転資金、設備資金
条件
- 限度額:3,000万円
- 返済期間:10年以内(据置期間2年以内)
- 融資利率:年2.20%以内
- 保証料:信用保証協会が定める基本保証料率に応じて、年0.32%~1.33%(市が約30%補助)
中小企業不況・倒産関連対策資金融資
対象
市内で同一事業を1年以上継続して営み、市税を完納している中小企業者で、以下のいずれかに該当すること。
- 最近3ヶ月間の売上高が前年同期比で5%以上減少していること
- 最近3ヶ月間の営業利益がマイナスになっていること
- 倒産企業に対する売掛債権等が30万円以上で、市長が倒産関連企業と認定したもの
- 市長が認めた特定中小企業者であること
条件
- 資金使途:運転資金、設備資金(設備資金は倒産関連企業を除く)
- 限度額:3,000万円
- 融資利率:年2.05%以内
- 保証料:年0.45%~1.90%(市が全額補助)
無担保無保証人融資
対象
市内で同一事業を1年間以上継続している小規模企業者。
条件
- 限度額:2,000万円
- 融資利率:年2.15%以内
- 保証料率:年0.9%(市が全額補助)
創業者支援融資
対象
市内で新たに事業を開始しようとする者、または事業開始後5年未満の者で、以下の条件を満たす者。
- 市税を完納していること
- 法律に基づく資格を有し、その資格に基づく事業を新たに開始しようとする者
- 同一事業の勤務年数が3年以上で、その経験を活かし新事業を開始する者
- 借入金額以上の自己資金を有する者
条件
- 限度額:2,000万円
- 融資利率:年2.65%以内(保証協会付は年2.45%以内)
まとめ
いわき市の中小企業融資制度は、地域の企業が成長するための強力なサポートです。ぜひこの機会に、融資制度を活用して新たな一歩を踏み出してみてはいかがでしょうか。
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この記事を書いた人
三浦高/Takashi Miura
元創業補助金(経済産業省系補助金)審査員・事務局員
中小企業診断士、起業コンサルタント®、
1級販売士、宅地建物取引主任者、
補助金コンサルタント、融資・資金調達コンサルタント、
産業能率大学 兼任教員
2024年現在、各種補助金の累計支援件数は300件を超える。
融資申請のノウハウも蓄積し、さらに磨きを掛けるべく日々事業計画書に向き合っている。
この記事を監修した人
多胡藤夫/Fujio Tago
元日本政策金融公庫支店長、社会生産性本部認定経営コンサルタント、ファイナンシャルプランナーCFP(R)、V-Spirits総合研究所株式会社 取締役
同志社大学法学部卒業後、日本政策金融公庫(旧国民金融公庫)に入行。 約63,000社の中小企業や起業家への融資業務に従事し審査に精通する。
支店長時代にはベンチャー企業支援審査会委員長、企業再生協議会委員など数々の要職を歴任したあと、定年退職。
日本の起業家、中小企業を支援すべく独立し、その後、V-Spiritsグループに合流。
長年融資をする側の立場にいた経験、ノウハウをフル活用し、融資を受けるためのコツを本音で伝えている。