
【後編】プロに市場調査を依頼するメリットとは?元大手広告代理店マーケターが語る!
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市場調査は自力でやるべきか?それともプロに頼むべきか?成功の分かれ道を徹底解説
新規事業を始めるとき、最初にぶつかる壁が「市場調査」。自分で調べられる範囲もありますが、プロの視点が加わると、同じ調査でも得られる「示唆の質」がまったく違ってきます。
この記事では、V-Spiritsグループの嶋田氏・小峰氏、そしてマーケティング専門家・橋爪氏(合同会社IDX)によるディスカッションをもとに、市場調査を自力で行う場合とプロに依頼する場合の違い・メリット・判断基準を詳しく解説します。
目次
- 市場調査の基本と自力調査の限界
- プロに市場調査を依頼する3つのメリット
- 市場調査を行う最適なタイミング
- 実際の調査手法と事例
- コストと費用対効果の考え方
- よくある質問(FAQ)
- まとめ:プロの力を借りて“戦略的な意思決定”を
市場調査の基本と自力調査の限界
市場調査とは、ターゲット顧客のニーズや市場規模、競合環境などを客観的に把握するための活動です。起業や新商品開発を行う際には、最初に行うべき重要なプロセスの一つといえます。
1. 市場調査の主な手法
調査手法は目的によって大きく分かれます。
- 定量調査:アンケートやオンライン調査によって、数値データを収集・分析する手法。
- 定性調査:インタビューやグループディスカッションを通じて、顧客の心理や行動背景を深く掘り下げる手法。
- 二次調査:公開データ(統計・業界レポートなど)を活用し、費用を抑えながら市場を分析する方法。
GoogleフォームやSNSアンケートを使えば、個人でも一定の調査は可能です。最近では「ChatGPT」などを活用して仮説設計を行うケースも増えています。
2. 自力調査の限界と課題
しかし、自力での市場調査には以下のような限界が存在します。
- 設問の作り方にバイアスが入りやすく、信頼性の低いデータになりがち。
- 調査対象(サンプル)のリクルーティングが難しく、偏った層しか集まらない。
- データの分析・解釈に専門知識が必要で、結論が曖昧になりやすい。
特に、調査の目的が「意思決定の根拠」や「投資判断」など重いテーマである場合、自力調査ではリスクが高くなります。
プロに市場調査を任せる3つのメリット
橋爪氏によれば、「市場調査をプロに依頼する最大の価値は、データの“質”と“解釈”の正確性にある」とのこと。ここでは、プロに依頼する具体的なメリットを3点紹介します。
1. 客観的で正確な調査設計
プロは「MECE(漏れなく・ダブりなく)」の原則をもとに、バイアスを最小限に抑えた設問設計を行います。
また、仮説検証型の調査設計を行うため、得られたデータをそのまま意思決定に活かせる形で整理してくれます。
2. 精度の高いターゲットリクルーティング
自力では集めづらい「特定属性の顧客」(例:特定のブランド愛用者・学生アスリート・特定エリア在住者)なども、プロのネットワークを通じて精度高く抽出可能です。
調査会社は独自のリクルートパネル(登録モニター)を保有しており、条件を細かく設定したサンプル抽出が行えます。
3. 得られたデータの実践的活用
プロの調査では、単にデータを提供するだけでなく、「事業戦略への示唆」としてまとめてもらえる点が最大の利点です。たとえば:
- どの顧客層にリーチすべきか(ターゲティング戦略)
- どのメッセージが響くか(ブランドポジショニング)
- どのチャネルが効果的か(マーケティング戦略)
こうした実践的な活用提案までセットで得られる点が、専門家に依頼する価値といえるでしょう。
市場調査は“いつ”やるべき?最適なタイミングとは
橋爪氏は「市場調査は意思決定の直前にやるのが最も効果的」と語ります。特に次のようなフェーズで実施すると、成果につながりやすいです。
1. 新商品・新サービスの企画前
コンセプト段階でターゲットのニーズを確認することで、商品開発の方向性を誤らずにすみます。
2. 新店舗・新エリア進出前
立地特性や購買傾向を定量的に把握することで、出店リスクを最小化できます。
3. マーケティング施策の実施前後
広告の効果測定やブランド認知度調査を行うことで、PDCAサイクルの質を高められます。
4. 定期的な顧客満足度(CS)調査
既存顧客の満足度や不満点を定期的に測ることで、リピート率や口コミ評価の改善にもつながります。
実際の市場調査手法と事例
V-Spiritsグループでは、業界や事業フェーズに応じて最適な調査方法を提案しています。以下は一例です。
- オンライン定量調査:Googleフォーム・LINE・SNSを使い、初期仮説を検証。
- 街頭インタビュー:実際の消費者行動を観察し、購買心理を定性分析。
- 競合比較調査:同業他社の価格・サービス・口コミ分析を通して差別化ポイントを特定。
- ミステリーショッパー調査:実際の顧客体験を模擬し、接客・UXの課題を発見。
プロに依頼することで、これらを組み合わせた“複合型リサーチ”が可能になります。単なるデータ収集ではなく、「戦略設計のための情報資産化」ができるのです。
市場調査の費用と費用対効果の考え方
市場調査の費用は規模や手法によって異なりますが、一般的な目安として以下のようなレンジです。
- オンラインアンケート(100件程度):10〜30万円
- グループインタビュー(2グループ):20〜50万円
- 包括的市場分析(複数手法併用):100〜300万円
高額に見えるかもしれませんが、得られる示唆が「数百万円〜数千万円単位の意思決定ミス防止」につながることを考えると、ROI(投資対効果)は非常に高いといえます。
よくある質問(FAQ)
Q1. 市場調査会社に頼むとどのくらい時間がかかりますか?
内容によりますが、企画から報告書提出まで1〜2か月が一般的です。小規模調査なら2〜3週間程度で完了することもあります。
Q2. 自社で集めたデータを分析だけお願いすることは可能ですか?
可能です。既存データの再分析やレポート作成だけを依頼する企業も増えています。プロの分析視点を取り入れるだけでも、新たな発見があります。
Q3. 個人事業主でも依頼できますか?
はい。創業準備中の個人でも依頼可能です。むしろ初期段階こそ、客観的データが重要です。
Q4. プロに依頼する際の注意点は?
目的と予算を明確に伝えることです。「何を知りたいのか」「どう活用するのか」が曖昧だと、成果物の精度が下がります。
Q5. 調査後のフォローもしてもらえますか?
多くの調査会社は、結果をもとにした戦略提案・改善アドバイスも提供しています。単なる報告書で終わらせず、「次の一手」まで伴走してくれる会社を選ぶと良いでしょう。
まとめ:市場調査はプロに任せることで成功確率を最大化できる
市場調査は、単なる“情報収集”ではなく、“意思決定の羅針盤”です。自力でできることも多い時代ですが、プロに任せることで得られる価値は何倍にも膨らみます。
信頼できるデータをもとにした戦略は、感覚的な判断では得られない「説得力」と「再現性」を持ちます。起業や新商品開発において、最初に行う市場調査の精度が、その後の成果を左右するといっても過言ではありません。
「どのタイミングで依頼すべきか迷っている」「どんな内容でお願いすればいいのか分からない」という方は、まず専門家への無料相談から始めてみましょう。あなたのビジネスが次のステージに進むきっかけになるはずです。
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この記事を書いた人
三浦高/Takashi Miura
元創業補助金(経済産業省系補助金)審査員・事務局員
中小企業診断士、起業コンサルタント®、
1級販売士、宅地建物取引主任者、
補助金コンサルタント、融資・資金調達コンサルタント、
産業能率大学 兼任教員
2024年現在、各種補助金の累計支援件数は300件を超える。
融資申請のノウハウも蓄積し、さらに磨きを掛けるべく日々事業計画書に向き合っている。


























