
起業準備中の会社員へ|ろうきん・銀行・信用金庫、どこで口座を作るべき?徹底比較ガイド
はじめに
「起業の準備を始めたいけど、どこの金融機関で口座を作るべき?」
このご相談、実はとても多いのです。会社員として働いていると、給与振込用のメインバンクを使ってそのまま事業口座を開設しようと思いがち。でも、それはちょっと待ってください。
ズバリ言います。金融機関選びは、事業の成長にも大きく関わってきます!
今回は、「ろうきん(労働金庫)」「都市銀行」「地方銀行」「信用金庫」という4つの選択肢について、起業準備中の会社員の方に向けて、それぞれの特徴や向き・不向きを徹底解説していきます。
それぞれの金融機関の特徴をおさらい
まずは基本から。「ろうきん」「銀行」「信用金庫」にはそれぞれの立ち位置と特徴があります。
ろうきん(労働金庫)とは?
ろうきんは、働く人のための協同組織型金融機関。企業に勤めている会社員、公務員、労働組合員などが主な対象です。
特徴:
- 利用対象者が限定されている(一般的には組合加入者)
- 金利はやや低めで、住宅ローンやマイカーローンに強い
- 法人口座は原則開設できない(個人利用中心)
→ 起業準備段階で「生活防衛資金」「個人の資金管理」には使えるが、事業用口座としては不向き
都市銀行(メガバンク)とは?
三菱UFJ、三井住友、みずほなどの全国展開している大手銀行です。
特徴:
- 信頼性抜群。対外的な印象が強い
- 支店数・ATM数も多く利便性が高い
- ただし、起業間もない個人事業主・法人にはやや敷居が高め
→ 実績が出てきた段階では有力な選択肢。だが、創業初期は「口座開設が難しい」ケースも。
地方銀行とは?
各都道府県を中心に展開している銀行。たとえば「横浜銀行」「京都銀行」など。
特徴:
- 地元密着型。地域経済と密接なつながり
- 都市銀行よりも開業初期の支援に積極的なことも
- 支店ネットワークは地域限定
→ 起業地域に根ざしたビジネスを展開するなら、非常に有効なパートナーになります!
信用金庫とは?
「しんきん」とも呼ばれ、地域の小規模事業者を支援することを目的に運営されている非営利の金融機関です。
特徴:
- 地域密着・顔が見える支援を重視
- 創業者にとてもやさしい!面談の時間もしっかり確保
- 銀行に比べて融資や口座開設のハードルが低い
→ 創業時にもっとも頼れる存在。特に小規模起業者との相性はバツグン!
こんな会社員にはこの金融機関がオススメ
ケース①:まずは副業レベルのスモールスタート
→ 信用金庫 or 地方銀行
副業開業であっても、「屋号付き口座」や「個人事業主向けローン」など、柔軟に対応してくれる金融機関が望ましいです。
ケース②:スタートアップ的に一気にスケールを狙いたい
→ 都市銀行(+信用金庫併用)
都市銀行の信用力と、信用金庫のきめ細かいサポートを併用すると良いでしょう。
ケース③:共済やローンなど、個人の生活資金を見直したい
→ ろうきん+信用金庫のダブル使い
ろうきんは生活面の資金管理、信用金庫は起業支援と、目的別に口座を使い分けるのがベストです。
起業準備で金融機関と付き合うときのコツ
- まずは「地域」から選ぶ → 地元に支店があり、通いやすい金融機関がベスト
- 顔を覚えてもらう努力をする → 挨拶や面談で信頼関係を築くと、融資にも有利に働くことが!
- いきなり「融資してほしい」はNG → まずは口座開設や相談からスタート。「関係構築」が第一歩です
- 複数の金融機関と付き合うのもアリ → メインとサブを分けておくと、資金繰りや審査の柔軟性が高まります
よくある質問(FAQ)
Q. ろうきんで起業資金の融資は受けられますか?
A. 基本的に「個人のための金融機関」であるため、事業性融資には消極的です。事業資金は信用金庫や銀行をあたりましょう。
Q. 信用金庫で起業したばかりでも口座は作れる?
A. はい、むしろ積極的に創業支援をしています。事業内容や創業動機をしっかり伝えれば、好印象に繋がります。
Q. 都市銀行はどうして開業時に厳しいの?
A. 信用調査やリスク管理が厳格だからです。実績ゼロの創業者には「様子見」される傾向があります。
Q. どこで創業融資を受けるべき?
A. 日本政策金融公庫(国金)が第一候補。地域密着でいきたいなら信用金庫にも相談を。
Q. 法人口座の開設って、どこが一番スムーズ?
A. 信用金庫が比較的スムーズ。都市銀行は実績や紹介がないと断られることもあります。
まとめ
ズバリ言います。
- ろうきん:生活面のサポートには◎。ただし事業には不向き
- 都市銀行:信用力は高いが、創業直後はやや敷居が高い
- 地方銀行・信用金庫:起業家の心強い味方!特に信用金庫は「顔の見える関係」が魅力
起業は孤独なチャレンジに思えるかもしれませんが、「金融機関」という身近な存在が、実はとても力強い味方になってくれます。
焦らず、着実に準備を進めていけば大丈夫!ぜひ、信頼できる金融パートナーを見つけてくださいね。
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この記事を書いた人
中野裕哲/Nakano Hiroaki
起業コンサルタント(R)、経営コンサルタント、税理士、特定社会保険労務士、行政書士、サーティファイドファイナンシャルプランナー・CFP(R)、1 級FP技能士。大正大学招聘教授(起業論、ゼミ等)
V-Spiritsグループ創業者。税理士法人V-Spiritsグループ代表。東京池袋を本拠に全国の起業家・経営者さんを応援!「ベストセラー起業本」の著者。著書20冊、累計25万部超。経済産業省後援「DREAMGATE」で12年連続相談件数日本一。
【まるごと起業支援(R)・経営支援】
起業コンサル(事業計画+融資+補助金+会社設立支援)+起業後の総合サポート(経理 税務 事業計画書 融資 補助金 助成金 人事 給与計算 社会保険 法務 許認可 公庫連携 認定支援機関)など
【略歴】
経営者である父の元に生まれ、幼き頃より経営者になることを目標として過ごす。バブル崩壊の影響を受け経営が悪化。一家離散に近い貧困状況を経験し、「経営者の支援」をライフワークとしたいと決意。それに役立ちそうな各種資格を学生時代を中心に取得。同じく経営者であるメンターの伯父より、単に書類や手続を追求する専門家としてではなく、視野を広げ「ビジネス」の現場での経験を元に経営者の「経営そのもの」を支援できるような専門家を目指すようアドバイスを受け、社会人生活をスタート。大手、中小、ベンチャー企業、会計事務所等で営業、経理、財務、人事、総務、管理職、経営陣等、ビジネスの「現場」での充実した修行の日々を送ったあと、2007年に独立。ほかにはない支援スタイルが起業家・経営者に受け入れられ、経済産業省「DREAM GATE」にて、面談相談12年連続日本一。補助金・助成金支援実績600件超。ベストセラー含む起業・経営本20冊を出版。累計25万部超。無料相談件数は全国から累計3000件を超す。

この記事を監修した人
多胡藤夫/Fujio Tago
元日本政策金融公庫支店長、社会生産性本部認定経営コンサルタント、ファイナンシャルプランナーCFP(R)、V-Spirits総合研究所株式会社 取締役
同志社大学法学部卒業後、日本政策金融公庫(旧国民金融公庫)に入行。 約63,000社の中小企業や起業家への融資業務に従事し審査に精通する。
支店長時代にはベンチャー企業支援審査会委員長、企業再生協議会委員など数々の要職を歴任したあと、定年退職。
日本の起業家、中小企業を支援すべく独立し、その後、V-Spiritsグループに合流。
長年融資をする側の立場にいた経験、ノウハウをフル活用し、融資を受けるためのコツを本音で伝えている。



























