
公庫融資を目指すあなたへ──「必要書類」で失敗しないための準備術
こんにちは。起業コンサルタント®の中野裕哲です。税理士・社労士・行政書士・ファイナンシャルプランナーとして、年間300件以上の起業相談をお受けし、創業融資に関する書類のサポートも行っています。
「公庫の融資を受けたいけど、書類って何を揃えればいいの?」
このようなご質問を多くいただきます。ズバリ申し上げると──
書類の準備が融資審査の成否を分けます。
今回は、起業を1年後に予定している会社員の方に向けて、日本政策金融公庫(以下「公庫」)の融資申込に必要な書類とその準備方法をわかりやすくご紹介します。
そもそも日本政策金融公庫とは?
まずは簡単におさらいです。
公庫は、政府が100%出資する金融機関。特に「創業融資」に力を入れており、自己資金が少なくても、きちんとした準備さえしていれば無担保・無保証で融資が受けられる制度もあります。
創業期の資金調達として、民間の銀行よりも圧倒的にハードルが低く、まさに起業家の味方ともいえる存在なのです。
公庫の創業融資に必要な書類一覧
さて、ここが本題です。以下が基本的に必要となる書類です。
【1】借入申込書
公庫の所定用紙を使用します。記入例もあるので、初めてでも安心して記入できます。
最近では電子申請がメインとなっています。
【2】創業計画書
事業の内容、売上見込み、資金使途などを記載する重要書類。審査に大きく影響します。
【3】履歴事項全部証明書(法人の場合)
登記簿謄本のこと。法人設立後に必要となります。
【4】本人確認書類(免許証など)
申込者の身分証明として必要です。
【5】過去の確定申告書・決算書(事業経験者の場合)
すでに個人事業をしていた場合や別会社での経験がある場合には提出を求められます。
【6】自己資金の証明(通帳コピー)
過去6か月分程度の通帳コピー。どのようにお金を貯めたかが問われます。
【7】設備資金の見積書(設備投資をする場合)
内装費、備品、車両など、金額の大きな買い物については見積書が必要です。
書類作成のポイントと注意点
創業計画書の完成度が命運を分ける!
「誰に、何を、どうやって売るのか?」を中心に、数字とストーリーで納得感を持たせましょう。自分で書ける範囲でOKですが、不安な方は専門家の添削を受けるのが得策です。
自己資金の「出どころ」は超重要
ご両親からもらったお金を入れてもいいのですが、「出世払い」「借りたお金」と見なされると自己資金にカウントされません。
通帳の履歴がきれいに残るよう、1年がかりで計画的に貯めることを意識しましょう。
設備投資には「見積書」が必須
ネットショップでの購入でも、商品ページの印刷などで対応可能な場合があります。信頼できる業者から事前に見積もりを取りましょう。
よくあるFAQ(よくある質問)
Q:創業前でも申込できますか?
→ A:はい、開業前でもOKです。むしろ、事前に融資審査を受けて資金を準備してから開業するのが理想的です。
Q:提出書類は全部自分で用意できますか?
→ A:基本的には可能です。ただし、創業計画書の完成度や通帳の整理など、専門家のアドバイスを受けると格段に成功率が上がります。
Q:どこで書類をもらえますか?
→ A:公庫の公式サイトからダウンロード可能です。最寄りの支店に出向けば紙でももらえます。
Q:家族や知人からの借入でも自己資金にカウントされますか?
→ A:基本的にはNGです。贈与であれば可能ですが、その場合は贈与税の扱いにも注意が必要です。
Q:書類の不備があったらどうなりますか?
→ A:追加提出を求められるだけなので致命傷ではありませんが、審査が長引くリスクがあります。
今からできる準備ステップ
1年後に起業を考えているあなたに、今からできる準備をステップでご紹介します。
- 創業計画の構想を立てる(誰に・何を・どう売るか)
- 毎月一定額を貯めて、自己資金の履歴を残す
- 見積書が必要になりそうな設備項目をリストアップ
- 公庫のHPで最新の書類様式を確認
- 起業支援の専門家に初回相談をしてみる
まとめ:融資は「準備力」で決まる!
日本政策金融公庫の創業融資は、制度としては非常に恵まれたものです。しかし、それだけに競争もあり、準備が不十分では不安材料となります。
一番のカギは「準備」。とくに書類の正確さと、あなたの熱意と信頼を伝えるストーリー作りが大切です。
これから1年、書類を整えながら、少しずつでも夢の実現に向けて進んでいきましょう。
わからないことがあれば、お気軽にご相談くださいね。
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起業の手続きって何から始めればいいの?といった疑問に対して適切なアドバイスを無料にて行っております。
無料相談も行っているので、ぜひ一度、ご相談ください。お問い合わせお待ちしております!
この記事を書いた人
中野裕哲/Nakano Hiroaki
起業コンサルタント(R)、経営コンサルタント、税理士、特定社会保険労務士、行政書士、サーティファイドファイナンシャルプランナー・CFP(R)、1 級FP技能士。大正大学招聘教授(起業論、ゼミ等)
V-Spiritsグループ創業者。税理士法人V-Spiritsグループ代表。東京池袋を本拠に全国の起業家・経営者さんを応援!「ベストセラー起業本」の著者。著書20冊、累計25万部超。経済産業省後援「DREAMGATE」で12年連続相談件数日本一。
【まるごと起業支援(R)・経営支援】
起業コンサル(事業計画+融資+補助金+会社設立支援)+起業後の総合サポート(経理 税務 事業計画書 融資 補助金 助成金 人事 給与計算 社会保険 法務 許認可 公庫連携 認定支援機関)など
【略歴】
経営者である父の元に生まれ、幼き頃より経営者になることを目標として過ごす。バブル崩壊の影響を受け経営が悪化。一家離散に近い貧困状況を経験し、「経営者の支援」をライフワークとしたいと決意。それに役立ちそうな各種資格を学生時代を中心に取得。同じく経営者であるメンターの伯父より、単に書類や手続を追求する専門家としてではなく、視野を広げ「ビジネス」の現場での経験を元に経営者の「経営そのもの」を支援できるような専門家を目指すようアドバイスを受け、社会人生活をスタート。大手、中小、ベンチャー企業、会計事務所等で営業、経理、財務、人事、総務、管理職、経営陣等、ビジネスの「現場」での充実した修行の日々を送ったあと、2007年に独立。ほかにはない支援スタイルが起業家・経営者に受け入れられ、経済産業省「DREAM GATE」にて、面談相談12年連続日本一。補助金・助成金支援実績600件超。ベストセラー含む起業・経営本20冊を出版。累計25万部超。無料相談件数は全国から累計3000件を超す。

この記事を監修した人
多胡藤夫/Fujio Tago
元日本政策金融公庫支店長、社会生産性本部認定経営コンサルタント、ファイナンシャルプランナーCFP(R)、V-Spirits総合研究所株式会社 取締役
同志社大学法学部卒業後、日本政策金融公庫(旧国民金融公庫)に入行。 約63,000社の中小企業や起業家への融資業務に従事し審査に精通する。
支店長時代にはベンチャー企業支援審査会委員長、企業再生協議会委員など数々の要職を歴任したあと、定年退職。
日本の起業家、中小企業を支援すべく独立し、その後、V-Spiritsグループに合流。
長年融資をする側の立場にいた経験、ノウハウをフル活用し、融資を受けるためのコツを本音で伝えている。



























