
完璧主義じゃないほうが起業で成功する理由とは?
起業の現場では「完璧」を目指すあまり、一歩を踏み出せない方が少なくありません。特に真面目な方ほど、ビジネスプランや準備、見積もりや人材に至るまで、すべてを完璧に整えようとしてしまいます。
でも、ズバリ言います。完璧主義は、起業においては「ブレーキ」になることが多いのです。
今回は、完璧主義じゃないほうが起業で成功しやすい理由について、実務の現場で起きていることをもとに、わかりやすくお伝えいたしますね。
1.行動が遅れる=チャンスを逃す
完璧主義の方は、計画に時間をかけすぎてしまう傾向があります。
「もっと調べてから…」「不安要素をすべて潰してから…」
もちろん、準備は大切です。しかし、ビジネスはスピードが命。マーケットは日々変化していますし、チャンスはいつまでも待ってくれません。思い切って動ける人のほうが、実は大きく成功しやすいのです。
2.失敗を避ける=学びの機会を失う
起業に失敗はつきものです。むしろ、失敗して、修正して、また挑戦する。この「改善のループ」を繰り返すことで、ビジネスは成長していきます。
完璧主義だと「失敗=悪いこと」と捉えがちになり、挑戦そのものを恐れてしまいます。でも本当は、失敗を早く経験した人ほど、成功に近づくのです。
3.人を信じられないと組織は育たない
起業して一人でやっている間はまだしも、事業が成長して人を雇い始めると「任せる力」が問われます。
完璧主義の方ほど、「自分がやった方が早い」「他人に任せると不安」と感じやすいのですが、それでは組織が育ちません。**起業は“人”の力で成長するもの。**多少のミスも想定内として、任せる勇気が大事です。
4.想定外の変化に弱い
ビジネスには「予測不能」がつきもの。たとえば、思わぬクレームや社会情勢の変化、資金繰りのズレなど。完璧主義者は「想定内の世界」でしか安心できないため、予想外の出来事があるとパニックになりやすいのです。
一方、柔軟に対応できる方は、状況に応じて方向転換ができるので、大きな波を乗り越えていけます。
5.「完璧」より「進化」が大事
起業は「完成品」を出す場ではありません。むしろ、「お客さまの声を聞いて、育てていくもの」なのです。
最初から100点のサービスを出そうとせず、**まず60点でも世に出し、反応を見ながら改善する。**この“進化のプロセス”を回せる人の方が、結果的に信頼を得て、成功しやすくなります。
まとめ:起業に必要なのは「柔軟な実行力」
完璧を目指す気持ちは素晴らしいことですが、起業の現場では「とりあえずやってみる」ことのほうが何倍も価値があります。
失敗しても大丈夫。そこから立ち上がる力こそ、起業家としての資質なのです。
まずは、あなたの想いを行動に移すことから始めてみましょう。「完璧じゃない起業」が、あなたを成功に導いてくれるかもしれませんよ。
ご相談や不安があれば、いつでもお気軽にお声がけくださいね😊
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この記事を書いた人
中野裕哲/Nakano Hiroaki
起業コンサルタント(R)、経営コンサルタント、税理士、特定社会保険労務士、行政書士、サーティファイドファイナンシャルプランナー・CFP(R)、1 級FP技能士。大正大学招聘教授(起業論、ゼミ等)
V-Spiritsグループ創業者。税理士法人V-Spiritsグループ代表。東京池袋を本拠に全国の起業家・経営者さんを応援!「ベストセラー起業本」の著者。著書20冊、累計25万部超。経済産業省後援「DREAMGATE」で12年連続相談件数日本一。
【まるごと起業支援(R)・経営支援】
起業コンサル(事業計画+融資+補助金+会社設立支援)+起業後の総合サポート(経理 税務 事業計画書 融資 補助金 助成金 人事 給与計算 社会保険 法務 許認可 公庫連携 認定支援機関)など
【略歴】
経営者である父の元に生まれ、幼き頃より経営者になることを目標として過ごす。バブル崩壊の影響を受け経営が悪化。一家離散に近い貧困状況を経験し、「経営者の支援」をライフワークとしたいと決意。それに役立ちそうな各種資格を学生時代を中心に取得。同じく経営者であるメンターの伯父より、単に書類や手続を追求する専門家としてではなく、視野を広げ「ビジネス」の現場での経験を元に経営者の「経営そのもの」を支援できるような専門家を目指すようアドバイスを受け、社会人生活をスタート。大手、中小、ベンチャー企業、会計事務所等で営業、経理、財務、人事、総務、管理職、経営陣等、ビジネスの「現場」での充実した修行の日々を送ったあと、2007年に独立。ほかにはない支援スタイルが起業家・経営者に受け入れられ、経済産業省「DREAM GATE」にて、面談相談12年連続日本一。補助金・助成金支援実績600件超。ベストセラー含む起業・経営本20冊を出版。累計25万部超。無料相談件数は全国から累計3000件を超す。
この記事を監修した人
多胡藤夫/Fujio Tago
元日本政策金融公庫支店長、社会生産性本部認定経営コンサルタント、ファイナンシャルプランナーCFP(R)、V-Spirits総合研究所株式会社 取締役
同志社大学法学部卒業後、日本政策金融公庫(旧国民金融公庫)に入行。 約63,000社の中小企業や起業家への融資業務に従事し審査に精通する。
支店長時代にはベンチャー企業支援審査会委員長、企業再生協議会委員など数々の要職を歴任したあと、定年退職。
日本の起業家、中小企業を支援すべく独立し、その後、V-Spiritsグループに合流。
長年融資をする側の立場にいた経験、ノウハウをフル活用し、融資を受けるためのコツを本音で伝えている。