優秀な人材を見抜く面接質問のコツとは？

こんにちは、起業支援の専門家中野裕哲です。
起業や経営を進めるうえで「人材の採用」は非常に大きなカギを握ります。特に小規模事業者やスタートアップにとっては、1人の人材が会社の運命を大きく左右することも少なくありません。

では、どうすれば「本当に優秀な人材」を見抜くことができるのでしょうか？
今回は、実際の面接の現場で使える「5つの質問のコツ」をご紹介します。

1. 【過去の成果】「これまでで一番達成感を感じた仕事は何ですか？」

ズバリ、実績のある人材は自分の経験を語るとき、具体的かつ自信を持って話します。
例えば、「前年比120％の売上を達成しました」という人と、「頑張りました」だけの人とでは、説得力が違いますよね。

優秀な人は、結果だけでなく、そこに至るまでの「考え方」や「プロセス」を丁寧に説明できます。その視点を見逃さずに！

2. 【失敗経験】「これまでの仕事で、最も失敗したと思うことは？」

ここで注目したいのは、“失敗を隠さない”素直さと、“そこから何を学んだか”という反省と成長の姿勢です。

優秀な人材ほど、失敗を恐れず、それを糧にして前に進みます。逆に、「失敗したことはありません」という返答が返ってきたら、少し警戒した方がいいかもしれません。

3. 【価値観】「あなたが大切にしている仕事上の価値観は？」

この質問は、その人の“仕事に対する向き合い方”を知るためにとても有効です。

「お客様第一」「チームワーク重視」「スピード優先」など、人によって価値観はさまざまですが、あなたの会社が目指す方向性とマッチしているかを見極めましょう。

4. 【チームプレイ】「チームで動く際に、どんな役割を担うことが多いですか？」

「自分はリーダータイプです」でもいいし、「補佐役としてチームを支えるのが得意です」でも構いません。大事なのは、自分の立ち位置や役割を客観的に理解しているかどうか。

小さな組織では、いろんな役割を柔軟に担える人材が特に重宝されます。

5. 【リアクション力】「今の質問、どう感じましたか？」

ちょっと意地悪に聞こえるかもしれませんが、この質問は相手の“思考の柔軟性”や“人間性”を測るのに役立ちます。

素直に「少し答えにくかったです」と言ってくれる人、笑顔で返してくれる人、逆にむっとする人——ここでのリアクションが、実はその人の“現場での人間関係構築力”を垣間見せてくれます。

面接は“相性”を見抜く場でもある

最後に、面接はあくまで「スキルだけを見る場」ではありません。
会社のカルチャーやあなた自身との相性も、長く働いてもらううえでは非常に重要です。

ズバリ言います。
一緒に働くなら「この人とだったら楽しくやっていけそうだな」と思えるかどうかも、立派な判断基準です。

採用は、企業側も「選ばれる側」だという意識を持ちつつ、誠実なコミュニケーションを心がけましょう。

おわりに

「人を見る目を養う」ことは、経営者としての最も重要なスキルのひとつです。
今日ご紹介した質問のコツ、ぜひ次の面接から取り入れてみてくださいね。

それでも不安な方は、「採用のプロ」や「人事経験者」に相談するのも一つの手です。お気軽にご相談くださいね！