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コラム

太陽光発電で起業するには?初期費用の考え方と進め方

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太陽光発電で起業するには?初期費用の考え方と進め方

太陽光発電事業での起業希望者へ、初期費用の考え方と段階的な進め方

太陽光発電の分野で起業を考えている方から、こんなご相談をよくいただきます。

「太陽光発電の事業で起業したいと考えていますが、初期費用がかなりかかるようです。どのように進めていけばいいのか悩んでいます。」

三浦高

この記事を書いた人

三浦高/Takashi Miura

元創業補助金(経済産業省系補助金)審査員・事務局員
中小企業診断士、起業コンサルタント®、
1級販売士、宅地建物取引主任者、
融資・資金調達コンサルタント
行政書士法人V-Spirits 補助者

産業能率大学 兼任教員
2024年現在、各種補助金の累計支援件数は300件を超える。

融資申請のノウハウも蓄積し、さらに磨きを掛けるべく日々事業計画書に向き合っている。

中小企業診断士の三浦高です。これまで業種を問わず数多くの起業相談を受けてきましたが、太陽光発電事業のように設備投資の規模が大きい分野で起業を考える方からのご相談は、年々増えている印象があります。大きな金額が動く事業だからこそ、「踏み出せない」と感じるのは自然なことです。まずは初期費用の内訳を分解し、回収の見通しを自分の数字で確認し、そのうえで規模をどう広げていくかを考える、という順番で整理していくと、不安の正体が少しずつ見えてきます。

最初に取り組んでいただきたいのが、初期費用の内訳の整理です。太陽光発電事業の初期投資は、ひとまとめにせず「設備本体にかかる費用」「設置・工事にかかる費用」「設置場所(土地や屋根など)の確保にかかる費用」「申請・契約に関わる事務的な費用」の4つに分けて考えると、見通しが立てやすくなります。設備本体は規模(発電容量)にほぼ比例して金額が変わる一方、工事費や設置場所の確保にかかる費用は、設置する場所の条件によって差が大きく出る部分です。たとえば地盤の状態や既存の配線設備の有無、設置場所までの距離によって、同じ発電容量でも工事費が大きく異なることがあります。この4分類に沿って複数の業者から見積もりを取り、どの費用がどの程度の割合を占めているかを把握しておくと、どこを圧縮できるか、どこは削れないかの判断がしやすくなります。あわせて、自己資金でどこまで用意し、残りをどのように準備するかという資金の組み方も、この段階でおおまかに整理しておくとよいでしょう。自己資金の比率が高いほど、その後の計画に余裕が生まれやすくなります。

次に大切なのが、投資回収期間の試算です。発電した電力を収益化した場合に、年間でどれくらいの収入が見込めるかを想定発電量から算出し、そこから運転維持費(メンテナンス費、保険料、税金などの維持コスト)を差し引いた「実質的な年間収益」を求めます。初期投資額をこの年間収益で割ると、おおよその回収年数の目安が見えてきます。回収期間は設備の規模や設置条件、天候による発電量の変動によって大きく変わるため、ここで「何年で回収できる」と一律に言うことはできませんし、「必ず回収できる」と断定することもできません。大切なのは、他社の事例や一般的な相場を鵜呑みにせず、自分が計画している規模・条件に当てはめて、自分自身の数字で試算してみることです。想定どおりに発電量が得られた場合の数字と、やや厳しめに見積もった場合の数字の両方を用意しておくと、判断の幅を持てます。想定が外れたときにどこまで持ちこたえられるかを事前に考えておくことも、計画の一部だと捉えてください。

初期費用の大きさに悩んでいる方には、最初から想定している規模すべてに投資するのではなく、小さな規模から始めて実績を積みながら段階的に広げていく進め方をお勧めすることが多いです。小さい規模であれば初期投資額を抑えられるだけでなく、実際の発電量、収益、運転にかかる手間を自分の目で確認できます。最初の数か月から1年程度の実績を記録しておき、想定していた数字とどれくらい差があったかを確認したうえで、次の投資規模をどのくらいにするかを判断すれば、最初の見積もりや試算だけに頼らず、実態に基づいた拡大計画を立てられます。小さく始めて得られた実績は、次の投資判断のための材料になるだけでなく、資金を準備する際の説明材料としても活きてきます。規模を広げるタイミングも、一度に大きく動くのではなく、様子を見ながら段階を分けて進めるほうが、無理のない計画になりやすいです。

規模を広げる際にどれくらいの単位で増やすかについては、最初の小さな設備で得られた収益の一部を次の投資の原資に充てられる範囲を一つの目安にする考え方があります。最初の設備からの収益が安定して積み上がる前に次の投資を急ぐと、想定が外れた場合の負担が重くなりやすいからです。反対に、確認に時間をかけすぎて機会を逃してしまうこともあるため、「どの時点のデータが揃えば次の判断をするか」をあらかじめ決めておくと、迷いが少なくなります。たとえば、最初の設備が丸1年分の発電データを記録できた時点、あるいは想定収益との差分が一定の範囲に収まることが確認できた時点、といった具体的な節目を自分の中で設定しておくと、感覚だけで拡大判断をせずに済みます。

また、太陽光発電は天候によって発電量が変動するだけでなく、設備の経年劣化や予期しない修繕が発生することもあります。初期費用の試算と並行して、運転維持費の中にこうした想定外の出費に対応できる余裕をどの程度持たせておくかも、あわせて考えておくと安心です。すべてを厳密に予測することはできませんが、楽観的な前提だけで計画を立てず、多少の振れ幅を織り込んでおく姿勢が、長く事業を続けていくうえでの土台になります。

なお、固定価格買取制度に関わる具体的な条件や、電気事業法上の手続き、系統接続に関する許認可といった制度・許認可の詳細については、この場では踏み込みません。太陽光発電に詳しい専門家や電力会社の窓口に確認してください。私がお話ししているのは、事業計画をどう組み立てるかという考え方の部分です。

私自身は、こうした初期投資の内訳の整理や投資回収期間の試算、段階的な拡大計画の組み立てを、設備投資型事業の計画相談という形でサポートすることもあります。数字を自分だけで整理するのが難しいと感じたときは、早い段階で相談してみるのも一つの方法です。

初期費用の大きさに不安を感じるのは、決して特別なことではありません。内訳を分解し、回収期間を自分の数字で試算し、小さく始めて広げていく順番で考えれば、今の不安を次の一歩につなげやすくなるはずです。

【無料相談のご案内】

弊社では、中小企業診断士・元補助金審査員の三浦を中心とした専門家チームが、業種を問わない幅広い起業・新規事業のご相談に対応しております。何から始めればいいかわからないという段階でも、適切なアドバイスを無料にて行っております。無料相談も行っているので、ぜひ一度ご相談ください。お問い合わせお待ちしております!

フリーダイヤル 0120-335-523
お問い合わせフォーム https://v-spirits.com/contacts

三浦高

この記事を監修した人

三浦高/Takashi Miura

元創業補助金(経済産業省系補助金)審査員・事務局員
中小企業診断士、起業コンサルタント®、
1級販売士、宅地建物取引主任者、
融資・資金調達コンサルタント
行政書士法人V-Spirits 補助者

産業能率大学 兼任教員
2024年現在、各種補助金の累計支援件数は300件を超える。

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