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コラム

金融機関は事業計画書のどこをじっくりと見てるの?

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金融機関は事業計画書のどこをじっくりと見てるの?

~融資担当者の“見る目”を知って、チャンスをつかもう~

「事業計画書って、どこを重点的に見られるの?」
「どんな書き方をすれば、融資に通りやすいの?」
そんな疑問を持つ起業家の方、個人事業主の方はとても多いです。

ズバリ言います。
金融機関が事業計画書でじっくりと見ているのは、「返せる見込みがあるか」「実現可能な計画か」「信頼できる人物か」というポイントです。

でもそれって、どこの項目で判断されているのか?
この記事では、金融機関の“見る目”を5つの視点から、やさしく解説します。事業計画書をつくる前にも、見直すときにも、ぜひ参考にしてくださいね。


① 収支計画の現実味:数字の根拠を重視!

まず、担当者が最初に気にするのが「収支計画(売上・利益)」の信ぴょう性です。

たとえば、月商100万円を初月から見込んでいるのに、その理由が曖昧だったり、営業方法が「SNSで拡散します」だけでは、現実味に欠けます。

金融機関が知りたいのは、

  • その売上はどうやって達成するのか?(営業方法、客数、単価など)

  • 利益はどれだけ残るのか?(粗利、経費、家計とのバランス)

  • 返済に回せる余力はあるのか?(毎月のキャッシュフロー)

つまり、「その数字、ほんとうに実現できそう?」という目線で見ています。

アドバイス: 売上の根拠はできるだけ具体的に。
「1日〇人来客×単価〇円=月商〇円」など、誰が見ても納得できる形にしましょう。


② 自己資金と生活費のバランス:あなたの“覚悟”が見られている

意外と見落とされがちですが、「自己資金の額」「生活費の見込み」もじっくりとチェックされています。

なぜなら、金融機関はこう考えるからです。

「自分でもリスクを取っているか(=覚悟)」
「生活が立ち行かなくなって事業に悪影響が出ないか(=安定性)」

たとえば、自己資金がゼロで融資だけに頼っていると、「リスクを他人任せにしているのでは?」と見られかねません。

また、事業の黒字計画ばかりで、生活費をどうまかなうかの記載がなければ、「この人、本当に食べていけるの?」と不安になります。

アドバイス: 自己資金は少額でも「準備してきた証」。
生活費との両立を見せることで、“リアルな起業プラン”として信頼感が高まります。


③ 事業の内容・差別化ポイント:成功の可能性を測るカギ!

事業の内容や差別化戦略も、担当者がじっくり読むポイントです。

金融機関は基本的に「そのビジネスが続きそうか」「競合に負けないか」を気にしています。

だからこそ、以下の点が見られます。

  • 誰をターゲットにしているのか?(市場ニーズの有無)

  • 競合はどうか?自社の強み・違いは?

  • 顧客に支持されそうな理由はあるか?(実績・経験・特徴など)

つまり、「なぜこの人の事業は、上手くいきそうなのか?」を説明できるかどうかがポイントなんですね。

アドバイス: 強みは1つでもOK。「他とは違う」と思わせる切り口を見つけましょう。


④ あなたの“人柄・熱意”:面談で見抜かれます

事業計画書だけでは伝わらない部分、それが「あなたの人柄」や「本気度」です。
面談で重視されるのは、計画の完成度だけでなく、「この人に貸して大丈夫か?」という感覚的な判断。

  • しっかり準備してきたか?(計画の理解度)

  • 想定外の質問にも答えられるか?(柔軟性)

  • ウソがないか?(整合性)

  • 言葉に熱があるか?(情熱)

このような「人間力」が最終的な決め手になることも少なくありません。

アドバイス: 面談では、背伸びせず、自分の言葉で語りましょう。誠実さが何よりの信用です。


⑤ 資金使途の明確さ:お金の使い道がハッキリしてるか?

最後に、金融機関は「お金の使い道」にとても敏感です。

  • 開業資金としていくら必要か?(内訳:設備費、仕入れ、人件費など)

  • 何にどれだけ使うのか?(明細)

  • 融資金額と使い道が合っているか?(過不足はないか)

ここがあいまいだと、「本当に必要な資金なの?」「余らせるつもり?」と疑われてしまう可能性も。

アドバイス: 資金使途は具体的な見積書や内訳とセットで提示を。信頼性が格段にアップします。


まとめ:金融機関は“リスクと信頼”のバランスを見ている

金融機関が事業計画書を見るときの目線は、「返せるか?」という冷静な判断と、「応援したくなるか?」という信頼の気持ちのバランスにあります。

だからこそ、以下の5つの視点を押さえておきましょう。

■ 数字の根拠(現実的な収支計画)
■ 自己資金・生活費(安定性と覚悟)
■ 事業内容と強み(成功の可能性)
■ あなた自身の人柄・本気度(面談での信頼感)
■ お金の使い道(資金使途の明確さ)

これらを意識して計画書を作成すれば、融資のハードルはグッと下がります。

起業は「信用を積み重ねるプロセス」。事業計画書は、その第一歩です。
不安がある方も、焦らず、正直に、自分の想いと計画を丁寧にまとめていきましょう!


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この記事を書いた人

中野裕哲/Nakano Hiroaki

起業コンサルタント(R)、経営コンサルタント、税理士、特定社会保険労務士、行政書士、サーティファイドファイナンシャルプランナー・CFP(R)、1 級FP技能士。大正大学招聘教授(起業論、ゼミ等)

V-Spiritsグループ創業者。税理士法人V-Spiritsグループ代表。東京池袋を本拠に全国の起業家・経営者さんを応援!「ベストセラー起業本」の著者。著書20冊、累計25万部超。経済産業省後援「DREAMGATE」で12年連続相談件数日本一。

【まるごと起業支援(R)・経営支援】
起業コンサル(事業計画+融資+補助金+会社設立支援)+起業後の総合サポート(経理 税務 事業計画書 融資 補助金 助成金 人事 給与計算 社会保険 法務 許認可 公庫連携 認定支援機関)など
【略歴】
経営者である父の元に生まれ、幼き頃より経営者になることを目標として過ごす。バブル崩壊の影響を受け経営が悪化。一家離散に近い貧困状況を経験し、「経営者の支援」をライフワークとしたいと決意。それに役立ちそうな各種資格を学生時代を中心に取得。同じく経営者であるメンターの伯父より、単に書類や手続を追求する専門家としてではなく、視野を広げ「ビジネス」の現場での経験を元に経営者の「経営そのもの」を支援できるような専門家を目指すようアドバイスを受け、社会人生活をスタート。大手、中小、ベンチャー企業、会計事務所等で営業、経理、財務、人事、総務、管理職、経営陣等、ビジネスの「現場」での充実した修行の日々を送ったあと、2007年に独立。ほかにはない支援スタイルが起業家・経営者に受け入れられ、経済産業省「DREAM GATE」にて、面談相談12年連続日本一。補助金・助成金支援実績600件超。ベストセラー含む起業・経営本20冊を出版。累計25万部超。無料相談件数は全国から累計3000件を超す。

この記事を監修した人

多胡藤夫/Fujio Tago

元日本政策金融公庫支店長、社会生産性本部認定経営コンサルタント、ファイナンシャルプランナーCFP(R)、V-Spirits総合研究所株式会社 取締役
同志社大学法学部卒業後、日本政策金融公庫(旧国民金融公庫)に入行。 約63,000社の中小企業や起業家への融資業務に従事し審査に精通する。
支店長時代にはベンチャー企業支援審査会委員長、企業再生協議会委員など数々の要職を歴任したあと、定年退職。
日本の起業家、中小企業を支援すべく独立し、その後、V-Spiritsグループに合流。
長年融資をする側の立場にいた経験、ノウハウをフル活用し、融資を受けるためのコツを本音で伝えている。

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