税理士/社労士/行政書士/司法書士/中小企業診断士/FP/元補助金審査員/元日本政策金融公庫支店長/各種コンサルタントなどが常駐する他に類を見ないワンストップサービス
オフィスは池袋駅から徒歩3分の日本政策金融公庫池袋支店と同じビルです。起業・経営の無料相談実施中

コラム

日本政策金融公庫 創業計画書 9つの事項活用ガイド|制度の特徴と申請のポイント

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

日本政策金融公庫の創業融資を申し込むときに必ず提出するのが「創業計画書」です。この計画書は、大きく分けて9つの事項から構成されており、それぞれが融資審査における評価ポイントになっています。「どこに何を書けばいいのか分からない」と感じる方は少なくありませんが、9つの事項の意味と書き方の勘所を押さえれば、計画書全体の説得力は大きく変わります。

本記事では、公庫の創業計画書を構成する9つの事項について、それぞれの役割、評価される視点、書き方のポイント、よくある失敗パターンまでを、起業直後の個人事業主・中小企業の経営者向けに整理します。創業融資の審査で評価される計画書の組み立て方をご紹介します。

日本政策金融公庫「創業計画書」とは

創業計画書は、日本政策金融公庫が創業前後の事業者向けに提供している所定のフォーマットで、創業融資を申し込む際に必ず提出する書類です。A4・2枚程度の構成で、所定項目に沿って事業内容・資金計画・収支見通しなどを記入する形式となっています。

「9つの事項」とは何か

創業計画書のフォーマットは、大きく分けて9つのブロックで構成されています。具体的には次の項目です。本記事の内容は2026年5月時点の公庫様式を前提としているため、最新の様式と項目構成は公庫公式サイトで必ず確認してください。

  1. 創業の動機
  2. 経営者の略歴等
  3. 取扱商品・サービス
  4. 取引先・取引関係等
  5. 従業員
  6. お借入の状況
  7. 必要な資金と調達方法
  8. 事業の見通し(月平均)
  9. 自由記述欄

この9つの事項は、それぞれが審査担当者の評価視点に紐づいており、空欄や記述が薄い項目があると、計画書全体の評価が下がります。

9つの事項を書く目的と評価ポイント

1. 創業の動機

なぜこの事業で創業するのかを示す入口の項目です。きっかけ・業種選定の理由・タイミング・目指す姿の4要素を、4〜5行に整理して書きます。抽象的な夢ではなく、経験と準備に裏づけられた動機を示すことが評価されます。

2. 経営者の略歴等

創業者の職務経歴を、事業との関連性を中心に整理する項目です。年月・勤務先・役職・担当業務に加え、規模や成果を併記すると説得力が増します。新卒からの全勤務先を網羅する必要はなく、関連経験に絞ります。

3. 取扱商品・サービス

商品名(または事業内容)、売上シェア、セールスポイントを表形式で記入します。主力3つ程度に絞り、売上シェアの合計を100%に調整するのが基本ルールです。セールスポイントは差別化要素を1〜2点に絞って書きます。

4. 取引先・取引関係等

販売先・仕入先・外注先などを、シェア・回収/支払条件と一緒に記入します。法人取引が中心なのか、一般消費者中心なのかを明確にし、入出金サイクルが資金繰りに与える影響を担当者が読み取れるように書きます。

5. 従業員

従業員数(常勤・パート別)と、創業時点での雇用予定を記入します。1人で開業する場合でも空欄にせず、「当面は代表者1名で運営」など必ず1行記述しましょう。将来の増員予定があれば軽く触れるとビジョンが伝わります。

6. お借入の状況

住宅ローン・自動車ローン・カードローンなど、個人としての既存借入を漏れなく記入します。申告漏れがあると信用情報照合で発覚し、審査全体の信用を失うため、必ず正直に記載します。残高・月返済額を正確に書くことが重要です。

7. 必要な資金と調達方法

左側に「設備資金・運転資金の使い道と金額」、右側に「自己資金・借入金などの調達源」を記入し、両者の合計を一致させる項目です。バランスシートのような構造で、ここで数字がズレていると基本的な計算能力を疑われます。

8. 事業の見通し(月平均)

創業当初と1年後(または軌道に乗った後)の月平均の売上・原価・経費・利益を記入します。数字の根拠を別欄や自由記述欄で示せると、説得力が増します。過度に楽観的な数字は禁物で、現実的な水準で組み立てます。

9. 自由記述欄

定型項目で書ききれない補足情報を盛り込むスペースです。準備行動・差別化要素・リスク対応策・中長期ビジョンの4軸から選んで構成すると、説得力のある自由記述欄になります。空欄での提出は避けましょう。

融資・創業支援の無料相談はこちら

【無料相談のご案内】

弊社では、元日本政策金融公庫支店長の多胡や元信用金庫の法人営業の小峰を中心とした所属専門家チームが一丸となって、幅広い起業支援・経営支援を行っております。
起業の手続きって何から始めればいいの?といった疑問に対して適切なアドバイスを無料にて行っております。
無料相談も行っているので、ぜひ一度、ご相談ください。お問い合わせお待ちしております!
フリーダイヤル 0120-335-523
お問い合わせフォーム https://v-spirits.com/contacts

9つの事項を書くときの共通ルール

項目間の整合性を必ず確認する

「動機」「略歴」「取扱商品」「事業の見通し」は連続したストーリーとして読まれます。動機で「飲食店勤務10年の経験」と書きながら、略歴に飲食経験が出てこないと矛盾と判断されます。提出前に必ず通読し、全項目に一貫性があるか確認します。

数字には根拠を添える

売上見通し・取扱商品の売上シェア・必要資金の各項目には、必ず根拠を持って数字を記入します。担当者から「この数字の根拠は?」と聞かれたときに即答できる材料を、自由記述欄や面談用メモで用意しておきます。

専門用語の多用は避ける

業界専門用語ばかりでは、業界外の担当者に伝わりません。初見の人が読んで理解できる言葉に置き換えるのがコツです。

空欄を作らない

該当事項がない場合でも、「該当なし」「現時点では予定なし」など、何らかの記述を入れます。空欄は「準備不足」と捉えられる可能性があります。

9つの事項でよくある失敗例

1〜2項目に偏って書き込む

動機や略歴ばかり書き込み、肝心の事業見通しや資金計画が薄くなるケースがよく見られます。9項目はそれぞれ独立した評価軸を持つため、バランスよく記入することが重要です。

資金計画と事業見通しの数字が連動していない

必要資金で計上した設備が、事業見通しの売上規模に対して過大/過小だと、計画の現実性が疑われます。両項目の数字は連動させて整合性を取りましょう。

お借入の状況を意図的に省略する

もっとも避けるべき失敗です。信用情報照合で必ず把握されるため、隠そうとすると一発で信用を失います。すべて正直に記載することが審査通過の前提です。

自由記述欄を空白で提出する

9つの事項のうち、自由記述欄が空白の計画書は「アピール材料を持たない人」と捉えられがちです。準備行動や差別化要素を1段落だけでも書きましょう。

9つの事項を整理する手順

計画書を効率的に書き上げるには、次の順序がおすすめです。

  1. 経営者の略歴(過去の経験を棚卸し)
  2. 創業の動機(略歴と連動させて入口を整理)
  3. 取扱商品・サービス(事業の中身を具体化)
  4. 取引先・従業員(事業を回す体制を整理)
  5. 必要な資金と調達方法(資金構造を組み立て)
  6. 事業の見通し(収支シミュレーション)
  7. お借入の状況(個人の与信を正確に記載)
  8. 自由記述欄(補足と差別化要素を整理)
  9. 全体を通読し、項目間の整合性を最終確認

まとめ

日本政策金融公庫の創業計画書は、9つの事項で構成されており、それぞれが審査担当者の評価視点に紐づいた重要な項目です。書き方のポイントは以下の通りです。

  • 9項目すべてに記述を入れ、空欄を作らない
  • 動機・略歴・取扱商品・事業見通しを一貫したストーリーで構成する
  • 数字には根拠を添え、面談で即答できる材料を準備する
  • お借入の状況は必ず正直に記載する
  • 自由記述欄を活用し、準備行動・差別化要素を補足する

9つの事項はバラバラに書くのではなく、全体を1つのストーリーとして組み立てることで、説得力のある計画書になります。書き方に迷ったら、過去の融資審査の現場を熟知した専門家に相談することで、担当者目線で違和感のない構成に仕上げられます。

【無料相談のご案内】

弊社では、元日本政策金融公庫支店長の多胡や元信用金庫の法人営業の小峰を中心とした所属専門家チームが一丸となって、幅広い起業支援・経営支援を行っております。
起業の手続きって何から始めればいいの?といった疑問に対して適切なアドバイスを無料にて行っております。
無料相談も行っているので、ぜひ一度、ご相談ください。お問い合わせお待ちしております!
フリーダイヤル 0120-335-523
お問い合わせフォーム https://v-spirits.com/contacts

小峰

この記事を書いた人

小峰精公/Kiyotaka Komine

元朝日信用金庫 法人営業
資金繰り解決コンサルタント
V-Spirits総合研究所株式会社 常務取締役
大学卒業後、朝日信用金庫に入庫。朝日信用金庫での経験が原点となり、「銀行融資取引」や「資金繰り」の本質を企業へ伝えていくことがミッションだと確信する。
日本の99%は中小零細企業で成り立っている現状を痛感し、1社でも多くの企業の「資金繰り」の課題を解決していくことに専念する。
クライアント様がより良い商品やサービスを提供することができる環境づくりの一助となれるよう全身全霊を尽くす。

この記事を監修した人

多胡藤夫/Fujio Tago

元日本政策金融公庫支店長、社会生産性本部認定経営コンサルタント、ファイナンシャルプランナーCFP(R)、V-Spirits総合研究所株式会社 取締役
同志社大学法学部卒業後、日本政策金融公庫(旧国民金融公庫)に入行。 約63,000社の中小企業や起業家への融資業務に従事し審査に精通する。
支店長時代にはベンチャー企業支援審査会委員長、企業再生協議会委員など数々の要職を歴任したあと、定年退職。
日本の起業家、中小企業を支援すべく独立し、その後、V-Spiritsグループに合流。
長年融資をする側の立場にいた経験、ノウハウをフル活用し、融資を受けるためのコツを本音で伝えている。

中野裕哲紹介画像

この記事を監修した人


中野裕哲

中野裕哲/Nakano Hiroaki

税理士法人V-Spiritsグループ代表/税理士/行政書士/特定社会保険労務士/採用定着士/ファイナンシャルプランナー/起業コンサルタント/経営コンサルタント/大正大学招聘教授

税理士法人V-Spiritsグループ代表の中野裕哲は、中小企業経営者のために、税務・会計だけでなく、採用、人事、資金繰り、融資、補助金、助成金、営業、Webマーケティング、売上導線設計まで横断的に支援する実戦型経営税理士です。

経営の悩みは、突き詰めると「人・金・売上」に集約されます。中野裕哲は、大企業人事部、人材紹介会社の採用エージェント、中小企業の財務責任者、大手不動産会社での営業、出版・Web制作による集客導線構築など、幅広い実務経験をもとに、経営者の意思決定を支援します。

【対応領域】
税理士顧問、社労士顧問、補助金支援、助成金支援、資金調達支援、採用力診断、売上導線診断、経営参謀顧問。税務・会計・決算・節税に加えて、経営分析、労務管理、社会保険、助成金、採用体制づくり、融資、補助金、事業計画、営業戦略、Webマーケティング、出版、メディア活用まで一体的に相談できます。

中野裕哲は、家業の倒産危機からの壮絶な貧乏体験を原点に、お金で苦しむ経営者をひとりにしないことを掲げています。資金繰り、採用、売上づくりの壁に対して、経営者目線で伴走します。

【主な実績】

  • 起業支援・経営支援の豊富な実績
  • 起業相談件数3,000件以上
  • 資金調達支援1000件以上
  • 大企業Webサイト多数監修
  • 商業出版著書監修約32冊(累計30万部超)

V-Spiritsグループでは、融資・補助金・金融機関対応に詳しい社内役員チームも伴走します。元経済産業省系補助金審査員・事務局員、元日本政策金融公庫支店長、元信用金庫融資担当営業などの専門家が、補助金申請、事業計画、資金繰り、金融機関対応を実務面から支援します。

税理士顧問、社労士顧問、融資、補助金、助成金、採用、営業、マーケティングまで、経営者が本当に悩む領域をワンストップで相談できます。V-Spiritsグループは、起業支援・会社設立・創業融資・補助金助成金・税務会計・人事労務・許認可・経営顧問をワンストップで支援する、起業家・中小企業向けの専門家グループです。

関連記事

無料相談
お客様の声

新着コラム

  1. ...
  2. ...
  3. ...
  4. ...
  5. ...
ダウンロードはこちら
全国対応の補助金申請を専門家がサポート|中野裕哲の無料相談V-Spirits
All Aboutガイドの原点
多胡藤夫ブログ
中野裕哲ブログ
渋田貴正ブログ
三浦高ブログ
小峰精公ブログ
坂井優介ブログ
嶋田大吉ブログ
行政書士法人V-Spirits
充実の福利厚生制度
採用情報
業務提携先募集情報
V-Spirits Group SDGsの取り組み
弊社グループ専門家への取材対応について
爆アゲ税理士の起業経営チャンネル
脳卒中フェスティバル

他社広告欄

クラウドPBX