
日本政策金融公庫の管轄支店を調べる方法──正しく安心して融資申込をするために
「日本政策金融公庫で創業融資を受けたいけど、どの支店に申し込めばいいの?」
このような疑問は、起業時によくあります。実は、公庫はご自身の所在地や本店所在地に基づき、管轄する支店が決まっているのです。この記事では、管轄支店の確認方法や注意点を、わかりやすく丁寧に解説します。
① なぜ「管轄支店」があるのか?
公庫には全国に約152の支店があります※が、それぞれ担当する地域ごとにエリアが設定されています。これは、申込者が「どの支店に申し込むか」を明確にするため。担当エリアが違う支店へ申し込むと、受付不可・処理遅延・相談窓口の混乱の原因にもなります。
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※支店数は都道府県ごとに異なり、3〜4店程度配置される場合が多い。
② 公式ホームページからの調べ方
もっとも簡単な方法が、公式サイトにある店舗案内ページを使う方法です。
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公庫のホームページへアクセス
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[店舗案内]→[地図検索]をクリック
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自分の相談内容(創業・個人事業など)を選択
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「都道府県」「市区町村」を選ぶと、担当支店と所在地が表示されます。
たとえば、創業資金は「国民生活事業」管轄、それ以外の中小企業の長期資金は「中小企業事業」管轄。目的に応じて選ぶ支店も異なる点にはご注意ください。
③ 住所(営業所・本店)で判断するルール
申込は、「実際に事業を行う住所」を担当する支店が原則。
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個人事業主は営業所住所
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法人は本店所在地 の担当支店へ申し込みます。
もし営業所が本店所在地と異なっていても、条件によっては、営業所地の支店でも受付可能な場合もあります。
④ 電話・チャットでの確認も◎
公式サイトにある「事業資金相談ダイヤル(0120‑154‑505)」へ電話すれば、
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自分の住所に合う支店を教えてくれる
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融資制度や申込方法など相談もできるので、迷っている場合には気軽に連絡を。
またWebサイトにはチャットボットもあり、自治体や業界に応じた事前案内をしてくれます。
⑤ もし誤って別の支店に申し込んでしまうと?
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「受付担当の支店ではありません」と案内される
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書類が再送となったり、審査が遅れたりする
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特に締切間近の場合、一度の手間が融資実行に大きく影響することも
だからこそ、申込前に正しい管轄支店の確認は必ず行いたいポイントです。
⑥ 申込の流れと支店確認の重要なタイミング
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資金目的を明らかにする(創業、運転資金、設備資金など)
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公式サイトでエリアを調べる
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担当支店へ連絡しアポイントを取る
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面談時に申込書・計画書の書類を取得
公庫では、申請書をダウンロードできますが、直接窓口で雰囲気を確かめてから書類を揃えることもおすすめ。
⑦ 管轄支店の確認は「初動の正確さ」に直結します
「どこに申し込むか」は単なる手順ではなく、初動のスムーズさ=融資を適切なタイミングで受けられるかにつながります。
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相談は相談窓口から始められる
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支店の担当者と顔を合わせ、書類の説明を受けることで安心感も生まれる
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正しい支店選びは計画立案と資金戦略検討の時間短縮にも繋がります
✅まとめ|管轄支店の調べ方チェックリスト
ステップ | 方法 |
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1 | 利用したい融資制度を明確化 |
2 | 公庫サイトで地図検索 or PDFでエリア確認 |
3 | 住所(営業所・本店)を入力し担当支店を特定 |
4 | 担当支店に電話し、相談アポを予約 |
エピローグ:「正しい場所から、正しい一歩を」
管轄支店の選定は、資金調達の第一歩として非常に重要です。適切な支店を選べば、
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融資スケジュールが狂わず
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書類の不備リスクが減り
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手続きがスムーズに運ぶ
結果として「安心・納得できる創業・新事業スタート」が可能になります。
確認にあたって不安があれば、いつでもご相談ください。あなたの夢に最適なスタートラインを一緒に整えましょう。
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この記事を書いた人
中野裕哲/Nakano Hiroaki
起業コンサルタント(R)、経営コンサルタント、税理士、特定社会保険労務士、行政書士、サーティファイドファイナンシャルプランナー・CFP(R)、1 級FP技能士。大正大学招聘教授(起業論、ゼミ等)
V-Spiritsグループ創業者。税理士法人V-Spiritsグループ代表。東京池袋を本拠に全国の起業家・経営者さんを応援!「ベストセラー起業本」の著者。著書20冊、累計25万部超。経済産業省後援「DREAMGATE」で12年連続相談件数日本一。
【まるごと起業支援(R)・経営支援】
起業コンサル(事業計画+融資+補助金+会社設立支援)+起業後の総合サポート(経理 税務 事業計画書 融資 補助金 助成金 人事 給与計算 社会保険 法務 許認可 公庫連携 認定支援機関)など
【略歴】
経営者である父の元に生まれ、幼き頃より経営者になることを目標として過ごす。バブル崩壊の影響を受け経営が悪化。一家離散に近い貧困状況を経験し、「経営者の支援」をライフワークとしたいと決意。それに役立ちそうな各種資格を学生時代を中心に取得。同じく経営者であるメンターの伯父より、単に書類や手続を追求する専門家としてではなく、視野を広げ「ビジネス」の現場での経験を元に経営者の「経営そのもの」を支援できるような専門家を目指すようアドバイスを受け、社会人生活をスタート。大手、中小、ベンチャー企業、会計事務所等で営業、経理、財務、人事、総務、管理職、経営陣等、ビジネスの「現場」での充実した修行の日々を送ったあと、2007年に独立。ほかにはない支援スタイルが起業家・経営者に受け入れられ、経済産業省「DREAM GATE」にて、面談相談12年連続日本一。補助金・助成金支援実績600件超。ベストセラー含む起業・経営本20冊を出版。累計25万部超。無料相談件数は全国から累計3000件を超す。
この記事を監修した人
多胡藤夫/Fujio Tago
元日本政策金融公庫支店長、社会生産性本部認定経営コンサルタント、ファイナンシャルプランナーCFP(R)、V-Spirits総合研究所株式会社 取締役
同志社大学法学部卒業後、日本政策金融公庫(旧国民金融公庫)に入行。 約63,000社の中小企業や起業家への融資業務に従事し審査に精通する。
支店長時代にはベンチャー企業支援審査会委員長、企業再生協議会委員など数々の要職を歴任したあと、定年退職。
日本の起業家、中小企業を支援すべく独立し、その後、V-Spiritsグループに合流。
長年融資をする側の立場にいた経験、ノウハウをフル活用し、融資を受けるためのコツを本音で伝えている。