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売上か利益か?経営者が必ず通る永遠のテーマを徹底解説
はじめに
経営者同士の会話で、必ずといっていいほど登場するテーマがあります。
それが 「売上を重視すべきか?利益を重視すべきか?」 という論争です。
この議論は昔から終わりがなく、経営スタイルや事業ステージによっても答えが変わります。
本記事では、この永遠のテーマを徹底分析。
さらに、売上派と利益派それぞれの主張の背景、事業成長における考え方の転換点、そして最終的な経営判断のポイントを解説します。
1. 売上派の主張:「まずは売上がなければ何も始まらない」
売上を重視する経営者はこう考えます。
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売上がなければ利益も生まれない(利益は売上の結果)
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金融機関や取引先の評価は、まず売上規模から始まる
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取引口座開設や大手企業との契約条件に「売上高」が必須の場合が多い
特に 創業期や成長初期 は、まず市場に存在感を示すために売上の拡大が必要です。
売上はトップラインとも呼ばれ、経営活動の入り口そのもの。
どれだけ利益率が高くても、売上規模が小さければ市場から軽視されることもあります。
2. 利益派の主張:「利益が出なければ会社は続かない」
一方、利益を重視する経営者はこう主張します。
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売上があっても赤字なら資金ショートで倒産する
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利益が出ないと投資も人材採用もできない
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利益率の高い構造は長期的な安定経営につながる
確かに、売上だけ大きくても、コスト管理が甘く赤字経営では意味がありません。
また、利益率を高く保つ事業構造であれば、売上が少なくても安定した経営が可能です。
3. ステージによって答えは変わる
実は、この議論は事業のステージによって優先順位が変わるのが本質です。
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創業期〜成長初期:売上重視
→ 市場認知、取引口座開設、大手との契約獲得のため -
安定期〜成熟期:利益重視
→ 組織維持・投資余力確保、株主還元のため -
規模拡大期(第二の成長期):再び売上重視
→ 大型案件、海外展開、IPO準備など
つまり、どちらか一方を永久に優先するのではなく、成長フェーズに応じて軸足を切り替えるのが現実的です。
4. 売上が評価に与える影響
売上高は想像以上に多くの場面で企業評価に影響します。
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取引条件:大手企業や商社は、年商規模で足切りを行う
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ビルのテナント審査:一定以上の売上規模が入居条件になっている例も
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保険や与信枠の審査:利益ではなく売上高が基準になることが多い
これらは、利益率が高くても規模が小さい会社には到達できない領域。
「規模の壁」を越えるには、売上高の拡大が不可欠になります。
5. 利益偏重の落とし穴
利益率を追求するあまり、経営に悪影響を及ぼすケースもあります。
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原価削減の行き過ぎ:材料の質を落とし、顧客満足度が低下
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サービスレベル低下:人件費削減で接客や作業効率が悪化
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短期利益志向:将来の売上につながる投資を怠る
飲食店でコスト削減を優先しすぎると、料理の味や店舗環境が劣化し、結果的に顧客離れを招くのは典型例です。
利益重視は重要ですが、顧客体験を犠牲にしてまで追うべきではないのです。
6. 売上拡大が安定を生むケース
面白い比喩があります。
「バイクは高速走行の方が安定する」——低速ではふらつきますが、スピードを上げると安定するのです。
売上拡大も同じで、一定の規模に達すると組織運営や資金繰りが安定します。
売上が伸びれば、
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人材採用・育成が進む
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固定費負担が軽くなる
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取引先との交渉力が増す
この“安定領域”に入ると、多少の景気変動にも耐えられる企業体質が作られます。
7. 最適解は「利益率の高い売上拡大」
結論としては、売上か利益かの二者択一ではなく、**「利益率の高い売上拡大」**を目指すことが理想です。
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売上拡大による市場ポジション強化
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利益率を保ちつつ規模を伸ばすビジネスモデル設計
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利益確保のための構造改善(単なるコスト削減ではなく、付加価値向上による改善)
このバランス感覚こそが、中長期で成長する企業を作ります。
まとめ
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売上も利益も重要だが、事業ステージによって優先順位は変わる
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創業期は売上拡大が最優先、成熟期は利益確保へシフト
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売上は企業評価や取引条件に直結する
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利益重視の落とし穴に注意し、顧客満足度を犠牲にしない
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最終的には「利益率の高い売上拡大」を目指す
経営者としての判断は、その時々のフェーズと目標に応じて柔軟に変えていくべきです。
この視点を持てば、単なる「売上か利益か」の議論を超えて、戦略的な経営判断ができるようになります。
無料相談も行っているので、ぜひいちどご相談ください。お待ちしております!
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