
以下は動画の概要を記事風に説明したものです。詳細は是非動画をご覧ください。
「あなたから買う理由」を作るUSP戦略 〜競合に埋もれない売りの見つけ方〜
はじめに
ビジネスの世界では、どんなに良い商品やサービスを持っていても、「なぜあなたから買うべきなのか」が相手に伝わらなければ選ばれません。
その“選ばれる理由”こそが**USP(Unique Selling Proposition/独自の売り)**です。
USPは単なるキャッチコピーではなく、「その会社・その人にしか提供できない価値」を明確に打ち出すもの。これが明確であれば、競合が多い市場でも一歩抜きん出ることができます。
今回は、USPの作り方と活用法、そして競合調査や先行者メリットを活かすコツまで、具体的に解説します。
1. USPとは何か?
USPは直訳すると「独自の販売提案」。もっと平たく言えば、**「あなたから買うべき強烈な理由」**です。
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他社ではなく、あなたから買う理由は?
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それは他では真似できないものか?
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お客様が即座に理解できるか?
たとえば、補助金支援サービスを提供している場合、
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補助金の審査経験があり、審査側の視点でアドバイスできる
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採択後の面倒な事務対応まで熟知している
このように、具体的かつ差別化されたポイントがUSPになります。
2. USPを構成する要素
USPは無限に作れますが、大きく以下の要素から考えると整理しやすいです。
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クオリティ(品質):国内トップレベルの品揃え、職人技術など
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ノウハウ:業界経験年数、専門資格、実績
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権威性:受賞歴、メディア掲載、監修実績
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価格:低価格戦略、手数料無料、コスト削減効果
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便利さ:営業時間、アクセス性、サービスのスピード
たとえば「国内屈指のキャンプ用品品揃え」や「手数料ゼロ」は、それだけでUSPになり得ます。
3. 競合分析からUSPを磨く
USPを作る上で避けて通れないのが競合調査です。
競合は大きく分けて2種類あります。
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直接競合:同じ商品やサービスを扱う相手(例:ハンバーガー店同士)
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間接競合:顧客のニーズを奪う別業態(例:ハンバーガー店 vs コンビニのホットスナック)
例えばマクドナルドは、朝・昼・夜で競合が異なると言われます。
自社の商品・サービスも同じく、シーンやターゲットによって競合が変わるため、それぞれの競合がどんなUSPを打ち出しているか調べることが重要です。
4. USPは「分かりやすく」「目立つ場所」に
Webマーケティングでは、訪問者がページを見てくれる時間はわずか3秒と言われます。
そのため、USPはホームページや広告の冒頭、目立つ場所に短く・明確に表示することが大切です。
ありがちな失敗例が、「信頼と実績」だけを打ち出してしまうパターン。
もちろん信頼は重要ですが、これだけでは他社との差別化ができません。
「自社にしかない具体的価値」を打ち出す必要があります。
5. 提供価値と顧客価値を一致させる
USPを考えるときは、**提供側の視点(提供価値)とお客様側の視点(顧客価値)**を一致させることが重要です。
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提供価値:自社が提供できる機能や特徴(例:コンビニ=商品+24時間営業)
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顧客価値:お客様が感じるメリット(例:コンビニ=便利さ)
この2つがずれていると、せっかくのUSPも刺さりません。
例えば高級素材を売りにする歯科医院は、一部の顧客には魅力的でも、一般層には「高そう」というネガティブな印象を与えることもあります。
6. 「先行者マーケティング」を活用する
先行者マーケティングとは、業界で当たり前にやっていることでも、誰もUSPとして打ち出していない場合に、最初に言った者勝ちになる戦略です。
たとえ特別な新技術でなくても、「他社が言っていない当たり前」をUSP化することで、差別化できます。
この視点は、自社では気づきにくいので、第三者の目線(コンサルや顧客の声)を活用すると発見しやすいです。
まとめ
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USPは「あなたから買うべき理由」を明確にするもの
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クオリティ、ノウハウ、権威性、価格、便利さなどから作れる
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競合調査で埋もれないUSPを見つける
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USPは3秒で伝わる場所に配置する
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提供価値と顧客価値を一致させる
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先行者マーケティングで「当たり前を武器」にする
USPは作って終わりではなく、競合や市場の変化に合わせて磨き続けることが必要です。
あなたのビジネスが「選ばれる理由」を今こそ見直してみてください。
無料相談も行っているので、ぜひいちどご相談ください。お待ちしております!
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