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コラム

売上と利益 どっちを重視? 経営目標

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Youtubeに動画を投稿しました。
経営の考え方やマーケティングについてのお役立ち動画を毎日投稿しております!
是非御覧ください。

以下は動画の概要を記事風に説明したものです。詳細は是非動画をご覧ください。

売上か利益か?経営者が必ず通る永遠のテーマを徹底解説

はじめに

経営者同士の会話で、必ずといっていいほど登場するテーマがあります。
それが 「売上を重視すべきか?利益を重視すべきか?」 という論争です。
この議論は昔から終わりがなく、経営スタイルや事業ステージによっても答えが変わります。

本記事では、この永遠のテーマを徹底分析。
さらに、売上派と利益派それぞれの主張の背景、事業成長における考え方の転換点、そして最終的な経営判断のポイントを解説します。


1. 売上派の主張:「まずは売上がなければ何も始まらない」

売上を重視する経営者はこう考えます。

  • 売上がなければ利益も生まれない(利益は売上の結果)

  • 金融機関や取引先の評価は、まず売上規模から始まる

  • 取引口座開設や大手企業との契約条件に「売上高」が必須の場合が多い

特に 創業期や成長初期 は、まず市場に存在感を示すために売上の拡大が必要です。
売上はトップラインとも呼ばれ、経営活動の入り口そのもの。
どれだけ利益率が高くても、売上規模が小さければ市場から軽視されることもあります。


2. 利益派の主張:「利益が出なければ会社は続かない」

一方、利益を重視する経営者はこう主張します。

  • 売上があっても赤字なら資金ショートで倒産する

  • 利益が出ないと投資も人材採用もできない

  • 利益率の高い構造は長期的な安定経営につながる

確かに、売上だけ大きくても、コスト管理が甘く赤字経営では意味がありません。
また、利益率を高く保つ事業構造であれば、売上が少なくても安定した経営が可能です。


3. ステージによって答えは変わる

実は、この議論は事業のステージによって優先順位が変わるのが本質です。

  • 創業期〜成長初期:売上重視
    → 市場認知、取引口座開設、大手との契約獲得のため

  • 安定期〜成熟期:利益重視
    → 組織維持・投資余力確保、株主還元のため

  • 規模拡大期(第二の成長期):再び売上重視
    → 大型案件、海外展開、IPO準備など

つまり、どちらか一方を永久に優先するのではなく、成長フェーズに応じて軸足を切り替えるのが現実的です。


4. 売上が評価に与える影響

売上高は想像以上に多くの場面で企業評価に影響します。

  • 取引条件:大手企業や商社は、年商規模で足切りを行う

  • ビルのテナント審査:一定以上の売上規模が入居条件になっている例も

  • 保険や与信枠の審査:利益ではなく売上高が基準になることが多い

これらは、利益率が高くても規模が小さい会社には到達できない領域。
「規模の壁」を越えるには、売上高の拡大が不可欠になります。


5. 利益偏重の落とし穴

利益率を追求するあまり、経営に悪影響を及ぼすケースもあります。

  • 原価削減の行き過ぎ:材料の質を落とし、顧客満足度が低下

  • サービスレベル低下:人件費削減で接客や作業効率が悪化

  • 短期利益志向:将来の売上につながる投資を怠る

飲食店でコスト削減を優先しすぎると、料理の味や店舗環境が劣化し、結果的に顧客離れを招くのは典型例です。
利益重視は重要ですが、顧客体験を犠牲にしてまで追うべきではないのです。


6. 売上拡大が安定を生むケース

面白い比喩があります。
「バイクは高速走行の方が安定する」——低速ではふらつきますが、スピードを上げると安定するのです。
売上拡大も同じで、一定の規模に達すると組織運営や資金繰りが安定します。

売上が伸びれば、

  • 人材採用・育成が進む

  • 固定費負担が軽くなる

  • 取引先との交渉力が増す

この“安定領域”に入ると、多少の景気変動にも耐えられる企業体質が作られます。


7. 最適解は「利益率の高い売上拡大」

結論としては、売上か利益かの二者択一ではなく、**「利益率の高い売上拡大」**を目指すことが理想です。

  • 売上拡大による市場ポジション強化

  • 利益率を保ちつつ規模を伸ばすビジネスモデル設計

  • 利益確保のための構造改善(単なるコスト削減ではなく、付加価値向上による改善)

このバランス感覚こそが、中長期で成長する企業を作ります。


まとめ

  • 売上も利益も重要だが、事業ステージによって優先順位は変わる

  • 創業期は売上拡大が最優先、成熟期は利益確保へシフト

  • 売上は企業評価や取引条件に直結する

  • 利益重視の落とし穴に注意し、顧客満足度を犠牲にしない

  • 最終的には「利益率の高い売上拡大」を目指す

経営者としての判断は、その時々のフェーズと目標に応じて柔軟に変えていくべきです。
この視点を持てば、単なる「売上か利益か」の議論を超えて、戦略的な経営判断ができるようになります。

無料相談も行っているので、ぜひいちどご相談ください。お待ちしております!

フリーダイヤル 0120-335-523

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