
創業融資支援とは?会社員からの起業に欠かせない資金調達術を完全解説!
はじめに:会社員のあなたへ〜起業前に知っておくべき「お金のリアル」
ズバリ言います。起業で失敗する最大の理由は「お金が足りない」からです。
これから1年後に起業を考えているあなた。今のうちに創業融資の知識を身につけておくことで、起業後の成功確率が格段にアップします。今回は、毎年300件以上の無料相談を受ける筆者が、創業融資支援の全貌をやさしく、そして実践的にお伝えします。
第1章 創業融資ってなに?会社員にとってなぜ必要?
創業融資とは、起業初期の設備投資や運転資金を調達するための融資制度のこと。特に「日本政策金融公庫」や自治体の制度融資がメインになります。
会社員時代は、毎月決まった給料が入ってくる安心感がありましたよね。しかし起業後はそうはいきません。売上が立つまでには時間がかかります。最初の半年〜1年を乗り切るための「潤滑油」として、創業融資は必要不可欠なのです。
第2章 創業融資の種類と特徴
(1)日本政策金融公庫の「新規開業・スタートアップ支援資金」
・無担保・無保証で最大7200万円
・返済期間:5年〜10年
・金利はおよそ2〜3%前後
(2)自治体の制度融資
・各自治体が金融機関と連携して行う融資
・信用保証協会の保証が必要
・利子補給や信用保証料の補助あり
※あなたの住んでいる地域により内容が異なりますので、詳細は地元の商工会議所に問い合わせましょう。
第3章 「自己資金」がキーワード!本当に見られているポイントとは?
自己資金=通帳残高ではありません。
金融機関が見ているのは、「コツコツと貯めてきた経緯」。一括入金で100万円増えても、それが親からの借金だったら自己資金とみなされないことがあります。半年〜1年分の通帳を見られますので、今からしっかり管理を始めてください。
第4章 創業融資の審査ポイントはこの4つ
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自己資金:最低でも1/10。理想は1/3以上。
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経験・スキル:起業する業種での実務経験があるか。
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事業計画の実現可能性:数字の根拠と妥当性があるか。
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使い道の明確さ:設備投資・運転資金の内訳が説明できるか。
第5章 融資成功のカギは「事業計画書」!こう書く!
事業計画書は、あなたのビジネスの「設計図」であり「履歴書」です。
以下のポイントは最低限、押さえておきましょう。
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誰に(ターゲット)
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何を(商品・サービス)
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どのように(販売戦略)
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いくら売って、いくら利益が出るか(収支計画)
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なぜあなたが成功するのか(経験・強み)
丸投げはNG。苦労してでも自分の言葉で書くこと。それが熱意として伝わります。
第6章 会社員のあなたが今からできる準備とは?
ズバリ、今すぐ始められるのはこの5つ!
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毎月一定額を貯金する:通帳の履歴が武器になります。
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業界知識・資格を深める:経験やスキルは審査で重要。
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副業で小さく実践する:収益実績があれば強力な武器に。
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事業アイデアを整理する:マーケットインの発想で。
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起業相談を受ける:信頼できる専門家の意見を早めに。
第7章 よくある質問(FAQ)
Q1:会社員のまま創業融資を申し込めますか?
→基本的には退職後に申し込みます。ただし「内定状態」や「会社設立前の準備段階」でも相談は可能です。
Q2:親からの資金援助は自己資金に含まれますか?
→贈与であれば含まれますが、借入れ扱いなら含まれません。贈与の場合は贈与税に注意。
Q3:審査に落ちたらどうなるの?
→再申請は可能です。ただし原因を明確にし、改善策を取ることが前提になります。
Q4:創業融資で借りすぎると怖くないですか?
→無理のない返済計画が前提です。借り過ぎよりも「借りなさ過ぎ」のほうが資金繰りの失敗につながります。
第8章 専門家に相談することの意味
ネットの情報だけで判断するのは危険です。
専門家と一緒に準備を進めることで、事業計画の精度も格段に上がり、審査に通る可能性も高まります。「創業融資なんて無理だ」と思っていた方が、実際に1,000万円近くの融資を獲得できた例もあります。
まとめ:準備は「今」がいちばんのチャンス!
起業を成功させるためには、創業融資の正しい知識と、しっかりした準備が必要です。今からコツコツと準備を始めることで、1年後に理想的なスタートを切ることができます。
不安なことがあれば、お気軽に専門家にご相談くださいね。あなたの挑戦を全力で応援します!
【無料相談のご案内】
起業の手続きって何から始めればいいの?といった疑問に対して適切なアドバイスを無料にて行っております。
無料相談も行っているので、ぜひ一度、ご相談ください。お問い合わせお待ちしております!
この記事を書いた人
中野裕哲/Nakano Hiroaki
起業コンサルタント(R)、経営コンサルタント、税理士、特定社会保険労務士、行政書士、サーティファイドファイナンシャルプランナー・CFP(R)、1 級FP技能士。大正大学招聘教授(起業論、ゼミ等)
V-Spiritsグループ創業者。税理士法人V-Spiritsグループ代表。東京池袋を本拠に全国の起業家・経営者さんを応援!「ベストセラー起業本」の著者。著書20冊、累計25万部超。経済産業省後援「DREAMGATE」で12年連続相談件数日本一。
【まるごと起業支援(R)・経営支援】
起業コンサル(事業計画+融資+補助金+会社設立支援)+起業後の総合サポート(経理 税務 事業計画書 融資 補助金 助成金 人事 給与計算 社会保険 法務 許認可 公庫連携 認定支援機関)など
【略歴】
経営者である父の元に生まれ、幼き頃より経営者になることを目標として過ごす。バブル崩壊の影響を受け経営が悪化。一家離散に近い貧困状況を経験し、「経営者の支援」をライフワークとしたいと決意。それに役立ちそうな各種資格を学生時代を中心に取得。同じく経営者であるメンターの伯父より、単に書類や手続を追求する専門家としてではなく、視野を広げ「ビジネス」の現場での経験を元に経営者の「経営そのもの」を支援できるような専門家を目指すようアドバイスを受け、社会人生活をスタート。大手、中小、ベンチャー企業、会計事務所等で営業、経理、財務、人事、総務、管理職、経営陣等、ビジネスの「現場」での充実した修行の日々を送ったあと、2007年に独立。ほかにはない支援スタイルが起業家・経営者に受け入れられ、経済産業省「DREAM GATE」にて、面談相談12年連続日本一。補助金・助成金支援実績600件超。ベストセラー含む起業・経営本20冊を出版。累計25万部超。無料相談件数は全国から累計3000件を超す。

この記事を監修した人
多胡藤夫/Fujio Tago
元日本政策金融公庫支店長、社会生産性本部認定経営コンサルタント、ファイナンシャルプランナーCFP(R)、V-Spirits総合研究所株式会社 取締役
同志社大学法学部卒業後、日本政策金融公庫(旧国民金融公庫)に入行。 約63,000社の中小企業や起業家への融資業務に従事し審査に精通する。
支店長時代にはベンチャー企業支援審査会委員長、企業再生協議会委員など数々の要職を歴任したあと、定年退職。
日本の起業家、中小企業を支援すべく独立し、その後、V-Spiritsグループに合流。
長年融資をする側の立場にいた経験、ノウハウをフル活用し、融資を受けるためのコツを本音で伝えている。



























