
創業融資でやってはいけない!安易な申込みの落とし穴
第4弾となりました、創業融資において「知らないと融資が通りにくくなる」情報をお届けします。今回は一見気づきにくいけれど、非常に重要なテーマを取り上げます。創業時の資金調達は、事業のスタートを大きく左右する要素の一つです。中でも、融資申込みの「タイミング」と「態度」は、審査の可否に大きな影響を与えることがあります。しっかりと理解し、対策を講じることが融資成功への近道です。
目次
融資申込みのタイミングが命取りになる理由
創業融資に限らず、融資を申請するタイミングは非常に重要です。準備が不十分なまま焦って申し込むと、審査に通らないだけでなく、信用情報にも影響を及ぼす可能性があります。たとえば、売上見込みがまだ立っていない状態や、創業計画が粗いまま申し込んでしまうと、金融機関からの評価はどうしても厳しくなります。
また、開業準備中に想定外の支出が発生したからといって慌てて融資申請をしてしまうケースもありますが、こうした突発的な対応は、「計画性に欠ける」と見なされかねません。開業前後の数カ月間は、融資に向けての「準備期間」と位置づけて、事業計画や見通しをしっかり固めておくことが極めて大切です。
適切なタイミングでの申込みは、審査担当者に好印象を与え、融資成功の可能性を高めます。準備が整った段階で、戦略的にアプローチすることが成功のカギを握っています。
なぜ安易な申込みが危険なのか?
最も避けるべき行動の一つが、「思いつきで申し込むこと」です。金融機関にとって融資申込みは単なる事務作業ではなく、審査資料の作成や内部でのリスク評価など、多くの工程を経るプロセスです。それを軽視するような申込みは、融資先としての信用を損ねる行為になりかねません。
さらに、創業時はまだ実績がないため、金融機関側も審査に慎重になります。安易に申し込んで否決された場合、その記録が残るだけでなく、今後の審査にも影響を及ぼすリスクがあります。「この人はまたすぐ申し込むかもしれない」「一貫性がない」といった印象を与えてしまう可能性があるのです。
一度の否決が後々まで尾を引く可能性を考えると、安易な行動をとる前に必ず専門家や金融機関に相談し、申込みのタイミングを見極めることが求められます。
記録は残る!金融機関の内部事情
金融機関では、すべての申込み履歴が内部データとして記録されます。これは、審査の透明性を担保し、申込者の過去の信用や態度を確認するためです。一度申請して否決された情報は、たとえ数年経っても消えることはなく、再度融資申請した際に参照されます。
たとえば、「前回の申込みでは説明が不十分だった」「資金使途が曖昧だった」「やり取りの中で不誠実な対応があった」などの記録が残っていると、新たに申し込んだ際もその印象を引きずってしまうことになります。審査担当者が変わったとしても、データに残る以上、同じ課題を指摘されることになるでしょう。
融資を希望する以上、過去の情報も含めて一貫した姿勢を見せることが大切です。1回の申込みが今後のチャンスを潰すことがないよう、初回から慎重かつ誠実に対応するよう心がけましょう。
やってはいけないNG対応例
- 一度断られた後、間を空けずに再申請をする:「なぜダメだったのか」を分析せず、同じ内容で再申請するのは逆効果です。
- 審査結果に対して不満をぶつける:審査に落ちたショックから感情的になってしまうと、金融機関との信頼関係が損なわれてしまいます。
- 感情的な発言や態度を取る:「こんなに頑張っているのに、なぜ貸してくれないのか」といった言動は、金融機関から敬遠される原因になります。
金融機関の担当者は、申込者の人柄や対応の誠実さも評価しています。少しの対応の違いが、信頼を築くか、壊すかの分かれ道になります。
専門家への相談が成功のカギ
創業前後の段階で、「何をどう準備すればよいのか」「どのタイミングで申請すべきか」と悩む方も多いはずです。そんな時に頼れるのが、創業支援や資金調達の経験豊富な専門家の存在です。
特に、V-Spiritsでは創業期に特化した融資支援を行っており、60分の無料相談を提供しています。事業計画のブラッシュアップや資金使途の明確化、申請タイミングの見極めなど、的確なアドバイスを受けることができます。
専門家の助けを借りることで、無駄な申込みを避け、通過率の高い申請へと導くことが可能です。成功のカギは、「相談しながら、準備する姿勢」にあります。
よくある質問(FAQ)
Q1. 一度断られたらもう申し込めませんか?
A. 再チャレンジは可能ですが、タイミングと内容の見直しが不可欠です。前回の審査結果をもとに、なぜ否決されたのかを分析し、事業計画や資金使途の改善を行いましょう。むしろ「改善の意思」を見せることは好印象につながるケースもあります。
Q2. どのタイミングで申し込むのがベスト?
A. 開業前後で、事業計画・資金計画がしっかりと固まり、自己資金の準備ができているタイミングが理想です。開業届や許認可の準備が整っているとより信頼性が高くなります。
Q3. 無料相談は誰でも受けられますか?
A. はい。創業を考えている方、すでに準備中の方、融資に不安がある方など、どなたでも無料相談をご利用いただけます。相談は完全予約制で、事前にヒアリングシートの記入をお願いしています。
まとめ
創業融資の申込みは、タイミング・準備・対応の3つの要素がカギを握ります。安易な申込みは通らないばかりか、今後の信用にも影響を与えるため注意が必要です。
V-Spiritsでは、融資に強い専門家チームが、60分の無料相談を通じて、あなたの創業をバックアップします。事前の準備と戦略が、融資成功への最短ルートです。お気軽にお問い合わせください!
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起業の手続きって何から始めればいいの?といった疑問に対して適切なアドバイスを無料にて行っております。
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この記事を書いた人
中野裕哲/Nakano Hiroaki
起業コンサルタント(R)、経営コンサルタント、税理士、特定社会保険労務士、行政書士、サーティファイドファイナンシャルプランナー・CFP(R)、1 級FP技能士。大正大学招聘教授(起業論、ゼミ等)
V-Spiritsグループ創業者。税理士法人V-Spiritsグループ代表。東京池袋を本拠に全国の起業家・経営者さんを応援!「ベストセラー起業本」の著者。著書20冊、累計25万部超。経済産業省後援「DREAMGATE」で12年連続相談件数日本一。
【まるごと起業支援(R)・経営支援】
起業コンサル(事業計画+融資+補助金+会社設立支援)+起業後の総合サポート(経理 税務 事業計画書 融資 補助金 助成金 人事 給与計算 社会保険 法務 許認可 公庫連携 認定支援機関)など
【略歴】
経営者である父の元に生まれ、幼き頃より経営者になることを目標として過ごす。バブル崩壊の影響を受け経営が悪化。一家離散に近い貧困状況を経験し、「経営者の支援」をライフワークとしたいと決意。それに役立ちそうな各種資格を学生時代を中心に取得。同じく経営者であるメンターの伯父より、単に書類や手続を追求する専門家としてではなく、視野を広げ「ビジネス」の現場での経験を元に経営者の「経営そのもの」を支援できるような専門家を目指すようアドバイスを受け、社会人生活をスタート。大手、中小、ベンチャー企業、会計事務所等で営業、経理、財務、人事、総務、管理職、経営陣等、ビジネスの「現場」での充実した修行の日々を送ったあと、2007年に独立。ほかにはない支援スタイルが起業家・経営者に受け入れられ、経済産業省「DREAM GATE」にて、面談相談12年連続日本一。補助金・助成金支援実績600件超。ベストセラー含む起業・経営本20冊を出版。累計25万部超。無料相談件数は全国から累計3000件を超す。

この記事を監修した人
多胡藤夫/Fujio Tago
元日本政策金融公庫支店長、社会生産性本部認定経営コンサルタント、ファイナンシャルプランナーCFP(R)、V-Spirits総合研究所株式会社 取締役
同志社大学法学部卒業後、日本政策金融公庫(旧国民金融公庫)に入行。 約63,000社の中小企業や起業家への融資業務に従事し審査に精通する。
支店長時代にはベンチャー企業支援審査会委員長、企業再生協議会委員など数々の要職を歴任したあと、定年退職。
日本の起業家、中小企業を支援すべく独立し、その後、V-Spiritsグループに合流。
長年融資をする側の立場にいた経験、ノウハウをフル活用し、融資を受けるためのコツを本音で伝えている。



























