
融資における「真水」とは?意味をわかりやすく解説
― 借換融資で必ず知っておきたい銀行用語 ―
突然ですが、「真水(まみず)」と聞いて、何を思い浮かべますか?
おそらく多くの方が「水」をイメージされるでしょう。
実はこの「真水」、銀行融資の現場で使われる専門用語でもあります。
日常会話ではあまり登場しませんが、知っておくと銀行員との会話が一段スムーズになる言葉です。
特に、既存融資の借換を検討している方にとっては重要な概念ですので、今回は実務目線でわかりやすく解説します。
融資における真水とは?【意味を簡単に】
融資における「真水」とは、
借換後に、実際に自分が自由に使える資金のことを指します。
銀行用語としては、
借換融資で実行された金額のうち、
既存借入の返済に充当されず、手元に残るお金
という意味合いです。
なお、創業融資の場面ではあまり使われませんが、
既存融資の借換や追加融資では、銀行側がよく使う表現です。
真水の具体例【借換融資での計算方法】
では、数字を使って確認してみましょう。
ケース例
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当初融資:1,000万円
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現在の残高:500万円
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今回の借換融資:1,000万円(借換条件)
この場合、融資が実行されても1,000万円が丸ごと入金されるわけではありません。
計算の流れ
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新規融資 1,000万円 実行
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既存融資残高 500万円 を返済
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残りの 500万円 が口座に入金
👉
**この500万円が「真水」**です。
(※ここでは手数料・諸経費は考慮せず、シンプルに説明しています)
真水の計算式(図解イメージ)
借換融資額 − 既存融資残高 = 真水
銀行が「真水はいくら欲しいですか?」と聞く意味
借換+新規融資の相談時に、銀行から
「今回、真水はどのくらい必要ですか?」
と聞かれることがあります。
これは難しく考える必要はなく、
「借換後に、実際に使いたい運転資金はいくらですか?」
と聞かれているだけです。
この質問に答える際は、
資金使途(何に使うか)をセットで説明できると評価が上がります。
真水を多く確保したい場合の注意点
ここは実務上、とても大事なポイントです。
真水を多く取りたいからといって、
単純に希望額を増やせば通るわけではありません。
銀行が見るのは次の点です。
-
返済原資(利益・キャッシュフロー)
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真水の具体的な使い道
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借換による返済負担の増減
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過去の返済実績
「なんとなく手元資金を厚くしたい」だけでは、
真水部分は削られるのが現実です。
真水が多い方が有利になるケース・ならないケース
有利になりやすいケース
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明確な運転資金需要がある
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売上増加に直結する投資
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資金繰り改善の合理的な理由がある
注意が必要なケース
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使い道が曖昧
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単なる手元資金の積み増し
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赤字補填目的が見えすぎる場合
真水は**「多ければ良い」ものではなく、「合理性があるか」**が重要です。
まとめ|真水は「使えるお金」、だからこそ説明が重要
融資における真水とは、
借換後に実際に使えるお金のこと。
銀行との会話でこの言葉が出てきたら、
-
自分が使える資金はいくらか
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その資金を何に使うのか
この2点をセットで整理してください。
それだけで、
融資の打ち合わせの質は大きく変わります。
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この記事を書いた人
三浦高/Takashi Miura 元創業補助金(経済産業省系補助金)審査員・事務局員 中小企業診断士、起業コンサルタント®、 1級販売士、宅地建物取引主任者、 補助金コンサルタント、融資・資金調達コンサルタント、 産業能率大学 兼任教員 2024年現在、各種補助金の累計支援件数は300件を超える。 融資申請のノウハウも蓄積し、さらに磨きを掛けるべく日々事業計画書に向き合っている。

この記事を監修した人
多胡藤夫/Fujio Tago 元日本政策金融公庫支店長、社会生産性本部認定経営コンサルタント、ファイナンシャルプランナーCFP(R)、V-Spirits総合研究所株式会社 取締役 同志社大学法学部卒業後、日本政策金融公庫(旧国民金融公庫)に入行。 約63,000社の中小企業や起業家への融資業務に従事し審査に精通する。 支店長時代にはベンチャー企業支援審査会委員長、企業再生協議会委員など数々の要職を歴任したあと、定年退職。 日本の起業家、中小企業を支援すべく独立し、その後、V-Spiritsグループに合流。 長年融資をする側の立場にいた経験、ノウハウをフル活用し、融資を受けるためのコツを本音で伝えている。


























