
今回は、決算書の中で必ず銀行がチェックしている項目を紹介します。
決算書は全ての事項が大事ですので順位付けをすることはできませんが、
融資を受けるうえで気を付けないといけない項目が複数あります。
その中の1つが、今回解説する勘定科目内訳明細書の①預貯金等の内訳書「現金」科目です。
勘定科目内訳明細書の「現金」科目とは?
通常は、金融機関名・支店名・種類・口座番号・期末現在高・摘要項目があります。
この部分は基本的には金融機関の口座に入っている現金が記載されています。
「現金」科目に含まれるのは、口座以外の現金
それ以外に「現金」という科目も存在します。その名の通り銀行口座に入っていないお金のことです。
事業によって現金の入り払いの形は様々ですが、一般的に会社に置いておくレベルの現金でしたら
特段の問題もありません。
異常に高額な現金残高は銀行が必ずチェック
稀に、この現金科目で数百万円や数千万円といった金額になっている会社もあります。
こういったイレギュラーな部分は必ず銀行はチェックしますので、なんとなくで決算処理を
してしまっているようでしたら注意が必要となります。
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この記事を書いた人
三浦高/Takashi Miura 元創業補助金(経済産業省系補助金)審査員・事務局員 中小企業診断士、起業コンサルタント®、 1級販売士、宅地建物取引主任者、 補助金コンサルタント、融資・資金調達コンサルタント、 産業能率大学 兼任教員 2024年現在、各種補助金の累計支援件数は300件を超える。 融資申請のノウハウも蓄積し、さらに磨きを掛けるべく日々事業計画書に向き合っている。

この記事を監修した人
多胡藤夫/Fujio Tago 元日本政策金融公庫支店長、社会生産性本部認定経営コンサルタント、ファイナンシャルプランナーCFP(R)、V-Spirits総合研究所株式会社 取締役 同志社大学法学部卒業後、日本政策金融公庫(旧国民金融公庫)に入行。 約63,000社の中小企業や起業家への融資業務に従事し審査に精通する。 支店長時代にはベンチャー企業支援審査会委員長、企業再生協議会委員など数々の要職を歴任したあと、定年退職。 日本の起業家、中小企業を支援すべく独立し、その後、V-Spiritsグループに合流。 長年融資をする側の立場にいた経験、ノウハウをフル活用し、融資を受けるためのコツを本音で伝えている。