
テストマーケティングは重要!|融資面談で差がつく成功の鍵とは
ご覧いただきありがとうございます!
V‑Spiritsグループの元信金マンこみねっちです。
このコラムでは、実際にあった事例や融資相談でリクエストが多かった内容をシェアしていきますね。
目次
- テストマーケティングが融資に与える影響
- テストマーケティングとは?
- 審査担当者に響く “伝え方”
- 具体的なテストマーケティング手法
- 起業前の方へ:コストを抑えるためにできること
- よくある質問(FAQ)
- まとめ|今すぐ取り組むべきこと
テストマーケティングが融資に与える影響
「どうせ融資を受けるなら、資金だけではなく“計画の信頼”も示したい」—そう感じている起業家・創業者の方は多いでしょう。実は、ここで“テストマーケティングをやっているかどうか”が、融資面談での印象を大きく左右します。
融資担当の方は、あなたの事業が「本当に売れる可能性があるのか」「資金を投入して大丈夫か」を非常に気にしています。そこに対して「実際に少人数・限定範囲で試してみました」「反応が出ました」というデータ・経験があると、信頼度がグッと上がります。
逆に、「資金を借りたらこれから売ります」というだけでは、どうしても“仮説”に留まりがち。市場での検証がないと、どうしてもリスクが高く見えてしまいます。ですので、起業・新規事業の段階ではテストマーケティングを“やっておく”ことが、融資成功のための重要な準備となります。
例えば、ある飲食スタートアップが開業前に、ポップアップ店舗で100人限定販売を行い、「次は月10回開催で売上が50万円いける」という手応えを掴んでから融資申請したところ、金融機関の審査がスムーズに進んだという事例もありました。テスト結果は説得材料になります。
テストマーケティングとは?
テストマーケティングとは、新商品やサービスを本格的に展開する前に、限定された範囲(地域・ターゲット・チャネルなど)で試験的に導入し、顧客の反応・需要・販売経路などを検証する手法です。
この手法を通じて、「この商品・サービスは本当に市場に受け入れられるか」「どんな層が買うのか」「どの販売チャネルが効果的か」といった実践的なデータを得ることができます。これらのデータは、事業計画や融資申請書の説得力を高める材料になります。
例えば、クラウドファンディングで反応を見る、限定店舗・ポップアップで販売する、SNS広告を限定配信して効果を検証するなど、比較的コストを抑えて実行できる手法もあります。後ほど具体的な方法を紹介します。
実は、テストマーケティングにはメリットもあれば、当然ながら留意すべき点もあります。リスクを完全にゼロにするわけではありませんが、リスクを“最小限に抑える”という意味で、非常に有効な手段です。
審査担当者に響く “伝え方”
融資面談で「テストマーケティングやりました」という事実を伝えるだけでもプラスですが、さらに効果的な伝え方があります。ポイントは「データ・実績+その次の展開」です。
たとえば、いきなり「お金を借りたら〇〇して売ります!」という言葉よりも、次のような流れの方が説得力が増します:
「既に〇〇という手法でテストマーケティングを行い、〇件/〇%の反応がありました。なので、融資を受けて販売量を拡大すると、〇〇%成長が見込めます。」
このように「実績 → 課題・改善点 → 成長計画」というストーリーを作っておくことで、担当者は「この人たちは“仮説だけではなく実践している”」と感じやすくなります。信頼を得やすくなり、融資審査を有利に進めるための大きな武器になります。
また、数字だけではなく、「学び・改善したポイント」「次の展開でどこに資金を使いどういう効果を出すか」まで語ると、面談での印象がさらに良くなります。例えば「販促広告を500件出した結果、10%の反応率だったので、融資を使って1,000件に拡大します」というように。
具体的なテストマーケティング手法
業種・規模によって手法はさまざまですが、以下のような方法が比較的取り組みやすく、中小企業や創業期の事業でも実践可能です。
- SNSを活用したプロモーション:Instagram・Facebook・TikTok等で少額広告を投じ、反応率(クリック・資料請求・購入)を確認する。
- クラウドファンディング:支援者からの反応で、商品・サービスの需要度を測れます。出資という形式のため、実質的な予約販売型のテストとしても使えます。
- ポップアップイベント・リアル販促:期間限定・地域限定で商品を販売し、顧客から直接フィードバックをもらう。販売数・滞留客数・リピート希望などを測定できます。
これらの手法を活用することで、本格展開前に「売れるか?」「価格帯は妥当か?」「どのターゲット層が興味を持つか?」などを検証できます。実際、専門家も「テストマーケティングによってリスクを軽減し、販売戦略をブラッシュアップできる」ことを指摘しています。
例えば、SNS広告を限定配信して「100人にリーチ→20人反応」という結果を取得し、その後クラウドファンディングで「目標50万円→達成60万円」という実績を出してから金融機関に説明する事例もあります。こうした“リアルなデータ”があると、融資担当者の目は変わります。
起業前の方へ:コストを抑えるためにできること
起業前の段階では、資金も限られますから「コストをかけずにテストマーケティングをやる」ことが大切です。以下は、コストを抑えて実践できるアイデアです。
- SNSでオーガニック投稿+少額広告で反応を測る。
- 無償サンプル配布やモニター利用で顧客の声を収集。
- 友人・知人・ターゲット層を集めてベータ版的に使ってもらう。
こうした小さな実証でも、「テストしました」「反応が〇%でした」というデータを持っているかどうかで、創業・融資申請時のプレゼンテーションが変わります。ぜひ「資金が出る前」「正式ローンチ前」に動いてみてください。
さらに言えば、「テストの結果もとに改善した内容」「それをもとにどうスケールさせるか」というストーリーまで整理しておくことで、融資申請時の説得力がさらに高まります。時間が無い方こそ、早めの“ミニ版テスト”を実行しておくことが差になります。
よくある質問(FAQ)
Q1. テストマーケティングをやっていないと融資が受けられないの?
いいえ、必ずしも受けられないわけではありません。ただ、テストマーケティングの実績があることで「リスク低減」「実行力の証明」に繋がり、面談・審査時に有利になることが多いです。逆に何も実行していないと、仮説だけで融資を頼まれていると見られる可能性があります。
Q2. 小さくしかテストできないのですが、それでも意味ある?
はい、少規模でも意味があります。重要なのは「実行した」ことと「数値・反応を持っている」ことです。たとえば、SNS投稿で「100人中15人が資料請求した」「クラウドファンディング 10万円集まった」というデータでも、担当者の印象は変わります。
Q3. テストマーケティングには時間がかかりますか?
多少時間を要する場合があります。準備・実施・分析という流れがあるため、起業準備段階で早めに取り組むのが望ましいです。ただし、実施しなければ把握できない“市場の反応”を得られるため、むしろ時間をかける価値は大きいと言えます。
まとめ|今すぐ取り組むべきこと
テストマーケティングは、創業・新規事業の成功確率を高める“実践的な武器”です。そして融資を目指す場合、「資金だけではなく、データと実行力を示すこと」が大きな差になります。
まずは、できる範囲でテストを始めてみましょう。SNS投稿・少額広告・モニター配布など、コストを抑えても十分動ける手法があります。
そして、テストを通じて得た数値・気づきを「融資面談」で語れるストーリーにしておくことが重要です――「この規模で反応が出たので、資金を投入して拡大します」という構成です。
起業準備中の方、これから融資を検討している方は、ぜひ「テストマーケティングをやる」+「その内容を整理する」ことを、今週のマイルストーンにしてみてください。きっと一歩、差がつきます。
V-Spiritsグループからのお知らせ
融資に関する内容の無料相談実施していますので、小峰を指名していただきZoomでお話しましょう!
【無料相談のご案内】
起業の手続きって何から始めればいいの?といった疑問に対して適切なアドバイスを無料にて行っております。
無料相談も行っているので、ぜひ一度、ご相談ください。お問い合わせお待ちしております!

この記事を書いた人
小峰精公/Kiyotaka Komine
元朝日信用金庫 融資担当営業
資金繰り解決コンサルタント
V-Spirits総合研究所株式会社 常務取締役
大学卒業後、朝日信用金庫に入庫。成績ばかりを追い、取引先を理解できず苦戦するが、企業の本質を知ることの重要性に気づく。以後、信頼関係を築き、資金繰りや融資支援に注力。経営難の企業に融資の基本を伝え、3ヶ月で1.5億円の資金調達を実現。この経験を原点に、中小企業の資金繰り支援を使命とし、日本の企業成長に全力を尽くす。

この記事を監修した人
多胡藤夫/Fujio Tago
元日本政策金融公庫支店長、社会生産性本部認定経営コンサルタント、ファイナンシャルプランナーCFP(R)、V-Spirits総合研究所株式会社 取締役
同志社大学法学部卒業後、日本政策金融公庫(旧国民金融公庫)に入行。 約63,000社の中小企業や起業家への融資業務に従事し審査に精通する。
支店長時代にはベンチャー企業支援審査会委員長、企業再生協議会委員など数々の要職を歴任したあと、定年退職。
日本の起業家、中小企業を支援すべく独立し、その後、V-Spiritsグループに合流。
長年融資をする側の立場にいた経験、ノウハウをフル活用し、融資を受けるためのコツを本音で伝えている。


























