
今さら聞けない新規のお客様の営業方法とは?起業初期に押さえたい顧客獲得の基本をやさしく解説
起業したばかりの時期は、商品やサービスに自信があっても、「どうやって新規のお客様を増やしていけばよいのだろう」と悩みやすいものです。営業と聞くと、電話営業、訪問、メール、SNSでの発信、セミナー開催など、さまざまな方法が思い浮かびます。しかし、ここで大切なのは、やみくもに動くことではありません。自社のターゲットや強みをきちんと整理し、相手に合った方法で継続的に接点をつくっていくことが、新規顧客の獲得につながります。この記事では、新規営業の基本を解説したうえで、起業初期に押さえておきたい事業全体の考え方についても、わかりやすく整理していきます。
新規のお客様を増やす営業方法の基本
新規開拓でまず必要になるのは、「誰に売るのか」を明確にすることです。ターゲットが曖昧なまま営業活動を始めてしまうと、提案内容もぼやけやすくなり、相手の興味や関心を引きにくくなります。業界、企業規模、担当者の立場、抱えている課題などを具体的に整理し、自社が価値を提供できる相手をはっきりさせることが大切です。
次に整理したいのが、自社の強みです。商品やサービスの機能をただ並べるだけではなく、「相手にとってどのようなメリットがあるのか」「他社との違いはどこにあるのか」を言葉にして伝えられるようにする必要があります。新規営業では、まだ信頼関係ができていないからこそ、短い時間でも価値がしっかり伝わる提案が求められます。
また、営業手法は相手に合わせて選ぶことが重要です。たとえば、法人向けであれば、メールや電話でアポイントを獲得し、商談につなげる方法が効果的な場合があります。一方で、個人向けや地域密着型の事業では、SNSやWebサイト、紹介、イベント参加のほうが成果につながることもあります。すべてを同時にやるのではなく、自社に合った方法を選び、継続して実施していく視点が欠かせません。
さらに、新規営業は一度の接触で成約するとは限りません。初回の連絡で反応がなかったとしても、定期的なフォローや情報提供を続けていくことで、見込み顧客との関係性が深まり、将来的な商談や契約につながる可能性があります。
起業初期に実践しやすい新規営業の手法
起業初期にまず取り組みやすいのは、既存の人脈や紹介の活用です。知人、過去の取引先、同業・異業種のつながりに自社の事業内容を案内することで、比較的低コストで見込み顧客との接点をつくることができます。紹介は最初からある程度の信頼があるため、商談につながりやすい点も大きなメリットです。
次に有効なのが、SNSやWebサイトを活用した情報発信です。最近では、営業担当者が直接訪問する前に、相手が自社の情報をインターネットで調べるケースが一般的になっています。ブログ記事やSNS投稿でノウハウや事例を発信しておけば、認知の拡大だけでなく、興味を持った見込み客からの問い合わせにもつながります。特に起業初期は広告費を大きくかけにくい時期ですので、低コストで始められる情報発信は有効な施策といえるでしょう。
メール営業やDMも、起業初期に活用しやすい手法です。ただし、一方的な売り込みにならないよう注意が必要です。相手の業種や課題を事前に分析し、「なぜご連絡したのか」「どのような課題解決に役立てるのか」を具体的に伝えることで、開封や返信の確率は高まりやすくなります。
電話営業やテレアポは苦手意識を持たれやすいものの、短期間で多くの相手にアプローチできる方法でもあります。担当者の反応をその場で把握できるため、トークの改善をしやすいというメリットもあります。無理に売り込むのではなく、まずは相手の状況を丁寧にヒアリングし、商談のきっかけをつくることを目的にすると、成果につながりやすくなります。
加えて、セミナー、交流会、展示会、ウェビナーなどへの参加も有効です。こうした場は、すでにテーマに関心を持っている参加者が集まりやすいため、見込み度の高い相手と接点を持ちやすい特徴があります。対面でもオンラインでも、直接コミュニケーションを取ることで信頼を得やすい点は、大きなメリットです。
新規営業で成果が出にくい人の共通点
新規営業で成果が出にくい方には、いくつか共通点があります。まず多いのが、相手のニーズを把握しないまま、自社の商品やサービスを一方的に売り込んでしまうケースです。相手が本当に知りたいのは、製品やサービスの説明そのものではなく、「自分の課題がどう解決するのか」という点です。ヒアリングをしないまま提案しても、なかなか相手の心には響きません。
また、手法ばかり増やして継続できないのも、よくある失敗のひとつです。SNS、メール、テレアポ、広告、セミナーなどを同時に始めても、リソースが不足して中途半端になりやすく、成果の分析もしにくくなります。まずは効果的な手法を絞って実施し、反応を見ながら改善していくことが重要です。
さらに、見込み顧客の管理やフォローができていないケースも少なくありません。連絡履歴、商談状況、反応の有無を把握していないと、せっかくできた接点を失いやすくなります。簡単な表でも顧客管理ツールでも構いませんので、営業活動を見える化する仕組みを持つことが大切です。
起業初期の営業は事業全体の設計とあわせて考えることが大切
ここまで営業手法について見てきましたが、起業初期は営業だけを切り離して考えるのが難しい場面も多くあります。なぜなら、営業がうまくいかない原因は、単なるアプローチ不足ではなく、「誰に何を提供するのか」「どのような価値を打ち出すのか」が整理できていないことにある場合が多いからです。
また、営業活動には時間もコストもかかります。しかも、すぐに売上が立つとは限りません。そのため、資金繰りや売上計画をあわせて考えることも欠かせません。起業初期は、限られたリソースのなかで、営業、集客、事業計画、資金調達を並行して進める必要があります。だからこそ、場当たり的に動くのではなく、全体を見据えた戦略が必要になるのです。
新規顧客の獲得や創業準備に不安があるなら専門家への相談も有効
新規のお客様を獲得するには、営業手法を知るだけでは十分とはいえません。ターゲット設定、自社の強みの整理、売上計画、資金繰りまで含めて考えることで、はじめて成果につながりやすくなります。特に起業初期は、一人で判断しなければならないことが多く、悩みが複雑になりやすいものです。
「どの営業方法を選べばよいのか分からない」
「顧客獲得の流れをどう構築すればよいのか迷っている」
「創業時の資金調達や事業計画にも不安がある」
そのように感じているのであれば、早めに専門家へ相談するのも有効な方法です。営業の進め方だけでなく、創業全体の設計を整理することで、遠回りを防ぎやすくなります。
当社では、新規顧客の獲得に向けた営業の考え方はもちろん、創業時の資金調達や事業計画の整理についても一貫してご相談いただけます。起業準備中の方、起業したばかりで営業や資金面に不安がある方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。
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起業の手続きって何から始めればいいの?といった疑問に対して適切なアドバイスを無料にて行っております。
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この記事を書いた人
嶋田大吉/Daikichi Shimada
中小企業診断士
行政書士法人V-Spirits 補助者
1997年宮崎生まれ。2016年宮崎県立佐土原高等学校卒業。
実家の家業である温泉・井戸の掘削や設備施工の仕事に従事した後、NPO法人の宮崎支部を設立し、被災地や貧困家庭の子どもたちにプレゼントを届ける活動を5年間行う。
その後、自身の経験から経営を体系的に学ぶ必要性を感じ、中小企業診断士の資格取得を志す。2023年に中小企業診断士資格を取得し、起業家や経営者の夢や想いの実現を支援したいとの思いからV-Spiritsに入社。
現在は、経済産業省系補助金支援、厚生労働省系助成金支援、起業相談などの業務に従事している。

この記事を監修した人
三浦高/Takashi Miura
元創業補助金(経済産業省系補助金)審査員・事務局員
中小企業診断士、起業コンサルタント®、
1級販売士、宅地建物取引主任者、
融資・資金調達コンサルタント
行政書士法人V-Spirits 補助者
産業能率大学 兼任教員
2024年現在、各種補助金の累計支援件数は300件を超える。
融資申請のノウハウも蓄積し、さらに磨きを掛けるべく日々事業計画書に向き合っている。



























