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コラム

「債務=悪」じゃない!起業前に知るべきお金との賢い付き合い方

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はじめに

「借金や負債は悪いもの」

起業を考える方の中には、こんなイメージを持っている方も多いかもしれません。

ズバリ申し上げます。

“債務”=“悪”ではありません!

むしろ、事業の立ち上げや成長に欠かせない“ビジネスツール”でもあるのです。ただし、正しく理解して、上手に使いこなす必要があります。

この記事では、起業準備中の会社員や個人事業主志望の方に向けて、「債務(=借入など)」についての基礎知識から、よくある誤解、実際の資金繰り術、トラブル回避のコツまでを、実務に即して丁寧にお伝えしていきます。


第1章 そもそも「債務」とは?

1-1. 定義と種類を理解しよう

「債務」とは、第三者に対して返済義務のあるお金のことです。企業会計では「負債」として貸借対照表の右側に登場します。

主な債務には以下のようなものがあります:

  • 銀行や金融機関からの借入金
  • リース契約に基づく支払義務
  • 買掛金(仕入などの後払い)
  • 税金や社会保険料の未納
  • 保証債務(連帯保証など)

つまり、「将来、誰かにお金を返す約束をしている状態」=債務ということですね。

第2章 起業と債務の“ちょうどよい距離感”

2-1. 債務は怖いものではない

たとえば、日本政策金融公庫などからの創業融資は、「信用創造」とも言える起業支援の強力な手段です。

一定の債務を背負ってでも、自己資金では届かない未来を手に入れるためには有効な戦略となります。

2-2. とはいえ、返せなければアウト

ただし当然のことながら、「返済計画なしの借金」は命取りです。事業がうまくいかないと、家計を圧迫し、最悪の場合は破産や信用情報のブラックリスト入り……なんてことにも。

だからこそ、債務は“適切に使いこなす”ことが大切なのです。

第3章 実務で使える「債務管理」のポイント

3-1. 返済可能額を冷静に見積もろう

融資の審査では、「月々どれくらい返済できるか(=返済能力)」が厳しくチェックされます。起業前に以下の点を押さえておきましょう:

  • 売上見込み(月商)
  • 固定費(家賃、人件費、通信費など)
  • 自己資金比率

「収支計画表」や「資金繰り表」を作成しておくと、説得力がアップします。

3-2. 債務の種類とリスクを把握する

種類 メリット 注意点
日本政策金融公庫の融資 低金利・無担保・無保証も可 審査に少し時間がかかる
銀行融資 信用がつけば大きな額も可 保証人や担保が必要な場合あり
ノンバンク スピードは速い 金利が高め、信用情報に影響も

第4章 債務とどう付き合う?心構えと注意点

4-1. 「目的のある借金」だけに絞る

借入金は、「事業成長のため」または「キャッシュフローの一時的な補填」という目的があって初めて有効です。

なんとなくの借入れや、生活費の補填に使ってしまうのは要注意です。

4-2. 保証人・担保には慎重に

とくに銀行融資では、代表者の個人保証や自宅などを担保に求められることもあります。安易な契約は将来にわたる大きなリスクになるため、内容をよく読み、場合によっては専門家に相談しましょう。


よくある質問(FAQ)

Q1. 債務があっても起業できますか?

A. はい、できます。ただし信用情報に事故があると融資が難しい場合もあります。

Q2. 借金をすると信用が下がるのでは?

A. 返済能力があり、計画的な借入れであればむしろ“信用の証”になることもあります。

Q3. 起業時に債務ゼロでスタートするのが理想ですか?

A. 必ずしもそうではありません。借入れによってビジネスチャンスを広げることも大切です。

Q4. 事業が失敗した場合の責任は?

A. 個人保証や担保をつけていた場合は個人の財産が差し押さえられる可能性があります。リスクヘッジをしっかりと。


まとめ

「債務」は、起業の成功・失敗を左右する大きなファクターです。

でも怖がることはありません。

大切なのは、「債務は正しく理解し、計画的に活用すること」

そして、資金繰り表や事業計画書などを駆使して、未来の数字を“見える化”しておくこと。

あなたの事業が健全に育つよう、上手な債務との付き合い方を今のうちから身につけておきましょう。

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三浦高

この記事を書いた人

三浦高/Takashi Miura

元創業補助金(経済産業省系補助金)審査員・事務局員
中小企業診断士、起業コンサルタント®、
1級販売士、宅地建物取引主任者、
補助金コンサルタント、融資・資金調達コンサルタント、

産業能率大学 兼任教員
2024年現在、各種補助金の累計支援件数は300件を超える。

融資申請のノウハウも蓄積し、さらに磨きを掛けるべく日々事業計画書に向き合っている。

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