今回は、【創業後の資金調達の難しさ】について解説していきます。
実際に相談頂く案件の中で3番目に多い事象です。創業してから3~6ヶ月経過後に資金調達を検討した時に何が大変かについてを3つに分けて解説します。
①足元の売上を見られてしまう
案件によってですが、この時期に融資を受けたいと相談頂く7割は思うような売上が上がっていない方です。創業当初は自己資金で事足りることから融資を受けずに創業。
しかし、当初の計画通りに売上が上がらずに数か月後には資金ショートしてしまう・・・・。だからこそ融資を受けて盛り返していきたい!
その意気込みは素晴らしいですが、融資を受けるとなると話は別です。そもそもなぜ売上が上がっていないのか?今後融資したからといって本当に売上が上がるのか?
そんな疑問が生まれるはずです。その時に大事な事は、融資を受けたら売上が上がる根拠をきちんと明確にすることです。
②資金計画を疑われてしまう
創業当初の資金計画の甘さを指摘され、融資をしたからといって厳格な資金管理ができるのか?
融資を受けても本来の目的の為にお金を使うだろうか?などと勘繰られてしまいます。これから資金管理がきちんとできるであろう根拠を示すことが重要です。
③事業計画書が現実離れしてしまう
実際にあった話ですが、創業から売上が上がらなかったのは宣伝広告費などに使うお金が無かったから売上が上がらなかった。融資を受けて投資ができれば必ず売上は上がるのでお金を貸して下さい。
といったご依頼がありました。確かに、投資をすれば売上が上がるかもしれませんが、商いには大小があるように、そのサイズ感でできる最善のことは必ずあるはずです。
売上が上がらないのはお金がないせいにするのはもってのほかだと思います。この時の融資申込はお断りをしましたが、仮に融資を受けられても大きな変化は見込めないと思います。
以上が、創業から約半年経過した時の資金調達は大変であることです。創業時に融資を受けておくことをお勧めします。
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