
融資申込時のヒアリングで信頼を勝ち取るコツと注意点
はじめに:ヒアリングはただの質問時間ではない
融資申込時に行われる金融機関の「ヒアリング」。これは単なる質疑応答ではありません。信頼を勝ち取るチャンスであり、融資の可否を左右する重要な局面なのです。
聞かれたことにただ答えるだけでは足りません。相手がどのような意図で質問をしているのかを理解し、正確かつ誠実に伝える力が問われます。
① 良い話ばかりではダメ?金融機関が本当に知りたいこと
「実績がある」「成長している」といったポジティブな要素を強調する起業家は多いですが、金融機関が本当に知りたいのは、良い点とリスクの両方です。
- 事業の強み:顧客基盤、収益モデル、競合優位性など
- 事業のリスク:売上変動要因、取引先依存、資金繰りの懸念など
凄さをアピールしすぎると、「実態と合っていないのでは?」と疑念を持たれることも。誠実なバランス感覚が求められます。
② 隠し事をしない誠実さが信頼に繋がる
「業績が悪化しているのを隠したい」──その気持ちはよくわかります。ただし、金融機関は『隠されること』を一番嫌います。
大事なのは、「一時的な業績悪化」があるとしても、それをどう克服するかの計画と熱意を示すことです。
- 赤字の要因分析
- コスト削減や売上改善策の具体性
- 資金繰り見通しと改善シナリオ
③ 担当者の向こうにいる「決裁者」を意識する
ヒアリングの内容は、担当者だけでなくその上司や審査部門に引き継がれます。つまり、担当者の理解だけでは不十分。
担当者が「説明しやすい」「上に伝えやすい」と思えるように、論理的で整理された説明を心がけましょう。
曖昧な表現や長すぎる話は避け、数字・実績・計画を明確に語ることがポイントです。
ヒアリング成功のための実践的アドバイス
- 事前に想定質問と回答を準備する
- 事業計画書と整合性のある説明を
- リスクの存在を認め、対策を語る
- 担当者がメモしやすい話し方を意識する
よくある質問(FAQ)
- Q. 赤字や不安要素を言うと、融資は通らない?
- A. 対策と回復プランを示せれば問題ありません。隠すほうが危険です。
- Q. ヒアリングで緊張してしまいます。
- A. 事前の準備と練習でカバー可能。専門家のロープレ支援もおすすめです。
- Q. 同じ話を何度もする必要がありますか?
- A. 複数の担当者・決裁者に情報が伝わるため、繰り返し丁寧に伝える意識が大切です。
無料相談のご案内
V-Spiritsグループでは、税理士・行政書士・社労士などの専門家が、融資申込時のヒアリング対策や書類作成をサポートしています。
- ヒアリング対策の模擬面談
- 伝え方の整理・ブラッシュアップ
- 金融機関向け資料の添削
些細なことでも構いません。ぜひ無料相談をご活用ください。
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この記事を書いた人
三浦高/Takashi Miura 元創業補助金(経済産業省系補助金)審査員・事務局員 中小企業診断士、起業コンサルタント®、 1級販売士、宅地建物取引主任者、 補助金コンサルタント、融資・資金調達コンサルタント、 産業能率大学 兼任教員 2024年現在、各種補助金の累計支援件数は300件を超える。 融資申請のノウハウも蓄積し、さらに磨きを掛けるべく日々事業計画書に向き合っている。

この記事を監修した人
多胡藤夫/Fujio Tago
元日本政策金融公庫支店長、社会生産性本部認定経営コンサルタント、ファイナンシャルプランナーCFP(R)、V-Spirits総合研究所株式会社 取締役
同志社大学法学部卒業後、日本政策金融公庫(旧国民金融公庫)に入行。 約63,000社の中小企業や起業家への融資業務に従事し審査に精通する。
支店長時代にはベンチャー企業支援審査会委員長、企業再生協議会委員など数々の要職を歴任したあと、定年退職。
日本の起業家、中小企業を支援すべく独立し、その後、V-Spiritsグループに合流。
長年融資をする側の立場にいた経験、ノウハウをフル活用し、融資を受けるためのコツを本音で伝えている。


























