
【決算書の盲点】銀行が必ずチェックする「現金」科目とは?融資審査で注意すべきポイントを解説
融資を受ける際、決算書は金融機関が最初に目を通す重要な資料です。特に「現金」科目は、資金管理の実態が見える化されるため、銀行からの信頼性を左右する大切な項目となります。
目次
勘定科目内訳明細書「現金」科目とは?
勘定科目内訳明細書には、「預貯金等の内訳書」として以下のような情報が記載されます:
- 金融機関名
- 支店名
- 口座の種類(普通、当座など)
- 口座番号
- 期末現在高
- 摘要
これらは銀行口座に預けられた資金です。一方で、口座外の手元資金(会社に置いてある現金等)は「現金」科目として別に計上されます。
なぜ銀行は「現金」科目を重要視するのか
■ 資金管理能力のバロメーター
現金の取り扱いが雑だったり、帳簿と整合性が取れていなかったりすると、銀行側は「この会社は資金管理が甘い」と判断し、融資のリスクを懸念します。
■ 売上除外・粉飾の疑いを持たれやすい
特に現金商売では、帳簿と実態のズレがあると売上の隠しや粉飾決算を疑われることもあります。
現金残高が多すぎるとどうなる?
たまに見かけるのが、「現金」科目に数百万円〜数千万円といった高額が記載されているケースです。
■ 高額現金は要注意
金融機関は「なぜこんなに現金を手元に保管しているのか?」という疑問を抱きます。現実的ではない数字に対しては、疑念を持たれやすく、審査にマイナスの影響を及ぼす可能性が高いです。
融資を受けやすくする現金管理のコツ
- 現金出納帳を必ず記録する:小口現金などの使途を明確にすることで信頼度アップ
- 現金残高は業種・規模に合わせる:常識的な金額に収める
- 決算処理を「なんとなく」で終わらせない:顧問税理士と正確な記録を
こうした日々の積み重ねが、融資可否の判断材料としてプラスになります。
よくある質問(FAQ)
Q1. 現金残高が100万円以上あると危険ですか?
一概には言えません。月商や事業内容によっては妥当な場合もありますが、必要以上に現金を保有していると説明責任が求められます。
Q2. 銀行口座にある資金と現金科目の違いは?
銀行口座の資金は「預金」として記載し、手元に保有する現金は「現金」科目に記載します。両者は分けて管理しましょう。
Q3. 過去の決算で現金残高が多すぎた。融資に不利?
一度のミスなら説明次第でカバーできます。次回以降の決算では改善された数字を見せることが大切です。
まとめ:決算書の「現金」科目は信頼のカギ
現金の取り扱いは融資審査において軽視できないポイントです。
記録・管理・説明ができているかが、金融機関からの信頼を獲得する決め手になります。
「ちょっとした金額」でも記録を怠らず、信頼性の高い決算書を作成することが、融資成功への第一歩となるでしょう。
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この記事を書いた人
小峰精公/Kiyotaka Komine
元朝日信用金庫 融資担当営業
資金繰り解決コンサルタント
V-Spirits総合研究所株式会社 常務取締役
大学卒業後、朝日信用金庫に入庫。成績ばかりを追い、取引先を理解できず苦戦するが、企業の本質を知ることの重要性に気づく。以後、信頼関係を築き、資金繰りや融資支援に注力。経営難の企業に融資の基本を伝え、3ヶ月で1.5億円の資金調達を実現。この経験を原点に、中小企業の資金繰り支援を使命とし、日本の企業成長に全力を尽くす。

この記事を監修した人
多胡藤夫/Fujio Tago
元日本政策金融公庫支店長、社会生産性本部認定経営コンサルタント、ファイナンシャルプランナーCFP(R)、V-Spirits総合研究所株式会社 取締役
同志社大学法学部卒業後、日本政策金融公庫(旧国民金融公庫)に入行。 約63,000社の中小企業や起業家への融資業務に従事し審査に精通する。
支店長時代にはベンチャー企業支援審査会委員長、企業再生協議会委員など数々の要職を歴任したあと、定年退職。
日本の起業家、中小企業を支援すべく独立し、その後、V-Spiritsグループに合流。
長年融資をする側の立場にいた経験、ノウハウをフル活用し、融資を受けるためのコツを本音で伝えている。


























