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コラム

創業融資 東京都|地域の融資・補助金制度と申請手順

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創業融資 東京都|地域の融資・補助金制度と申請手順

東京都で創業融資を検討するときは、「日本政策金融公庫」「東京都中小企業制度融資」「区市町村の独自融資」の3系統と、上限400万円の「創業助成事業(補助金)」をセットで整理するのが近道です。本記事では、東京都内で創業する個人事業主・中小企業の方に向けて、利用できる融資・補助金の全体像と、創業融資「創業」を中心とした申請手順を、創業融資支援1,000件以上の実務経験をもとにまとめます。

東京都で創業時に使える融資・補助金の全体像

東京都で創業融資を考えるときは、まず利用できる制度を国・都・区市町村の3層で整理します。それぞれ性質が違うため、組み合わせて使うのが基本です。

日本政策金融公庫の「新規開業・スタートアップ支援資金」

日本政策金融公庫(国民生活事業)の創業者向け中核制度です。融資限度額は7,200万円(うち運転資金4,800万円)、返済期間は設備資金20年以内・運転資金10年以内で、いずれも据置期間5年以内が設定できます。

創業期の方が無担保で利用する場合の基準利率は年3.25〜4.65%(2026年3月時点、公庫公表)、創業期の方には原則0.65%の引下げが適用されます。雇用拡大や女性・35歳未満・55歳以上などの要件に当てはまれば、特別利率がさらに上乗せで適用される可能性があります。

東京都内に住所がある創業者であれば、原則として東京都内の支店(新宿、池袋、上野、城東、城南、八王子など)で申し込みます。

東京都中小企業制度融資「創業」

東京都・東京信用保証協会・指定金融機関の3者が連携した制度融資です。融資限度額は3,500万円(自己資金の額を超えない範囲、自己資金なしの場合は2,000万円が上限)で、東京信用保証協会の保証が付くため金融機関側のリスクが下がり、創業前〜創業後5年未満の事業者でも審査を通過しやすい設計になっています。

2026年度(令和8年度)は、国の政策金利改定を踏まえて固定金利型の上限金利が+0.25%改定されています。信用保証料については、東京都が一部を補助する仕組みがあり、利用者の実質負担は通常の保証料率より軽くなります。

区市町村独自の創業支援資金

東京都内では、中野区・江東区・世田谷区・港区・新宿区など、多くの区市町村が独自に創業支援資金(あっせん融資)を用意しています。たとえば中野区の創業支援資金は、区内で創業予定または創業後5年未満の方を対象に、利子の一部や信用保証料の一部を区が補助します。区市町村の融資は、都制度融資より限度額が小さい代わりに、利子補給・保証料補助が手厚いケースが多いのが特徴です。

事業所予定地の区市町村ホームページで「創業支援資金」「あっせん融資」の項目を必ず確認しましょう。

東京都中小企業制度融資「創業」の対象要件

制度融資「創業」の主な対象要件は以下のとおりです(東京都産業労働局・東京信用保証協会の公表内容に基づきます)。

  • 都内に事業所(個人事業者は事業所または住所)があること
  • 東京信用保証協会の保証対象業種を営む中小企業者であること
  • 現在事業を営んでいない個人で、創業しようとする具体的な計画があること、または創業した日から5年未満であること
  • 法人税・事業税・住民税などを滞納していないこと
  • 許認可が必要な事業の場合、許認可を取得済み、または取得見込みが確実であること

「具体的な計画」については、所定の創業計画書(エクセル様式)を作成して添付する必要があります。後述するとおり、ここの作り込みが審査の通過率を大きく左右します。

東京都の「創業助成事業」(補助金)も併用検討

融資と並行して検討したいのが、(公財)東京都中小企業振興公社が運営する「創業助成事業」です。創業融資が借りるお金なのに対し、こちらは返済不要の助成金です。

  • 助成限度額:上限400万円・下限100万円
  • 助成率:助成対象経費の2/3以内
  • 助成対象期間:交付決定日から6か月以上、最長2年
  • 助成対象経費の内訳:事業費+従業員人件費は最大300万円、委託費は最大100万円
  • 対象:都内創業予定者または創業して5年未満の中小企業者等(経営に従事した期間が通算5年未満)

申請には、TOKYO創業ステーションの事業計画策定支援を修了するなど、所定の「申請要件」を満たす必要があります。年に複数回の募集があり、創業の少し前から準備しておけば応募できる可能性が高い制度です。融資の自己資金部分や、創業初期の運転資金として組み合わせると効果的です。

💬 無料相談のご案内

弊社では、元日本政策金融公庫支店長の多胡や元信用金庫法人営業の小峰を中心とした専門家チームが、幅広い融資を含む資金調達支援・起業支援・経営支援を行っております。「何から始めればいいかわからない」という段階でもお気軽にご相談ください。

東京都で創業融資を申請する流れ(5ステップ)

東京都中小企業制度融資「創業」を例に、申請の流れを5ステップでまとめます。日本政策金融公庫の創業融資も、書類の様式は違いますが流れはほぼ共通です。

STEP1:事業計画書・創業計画書の作成

何を、いくらで、誰に、どうやって売るかを数字で示します。東京都の制度融資では所定の創業計画書(エクセル様式)が必要です。日本政策金融公庫の創業計画書とフォーマットは異なるものの、書く内容は基本的に重なるため、両方を視野に入れて作り込むのが効率的です。

STEP2:自己資金・必要資金の整理

開業に必要な設備資金・運転資金を見積もり、そのうちどこまで自己資金で出すかを明確にします。東京都の制度融資「創業」は自己資金なしでも申請可能(上限2,000万円)ですが、自己資金がある方が無理のない返済計画を組みやすく、審査面でも有利です。

STEP3:金融機関の選定と事前相談

東京都中小企業制度融資は、都が指定する民間金融機関(都市銀行・地方銀行・信用金庫・信用組合)が窓口になります。事業所予定地の近隣にある信用金庫など、地域に密着した金融機関を1〜2行ピックアップして事前相談に行きましょう。区市町村の融資あっせん窓口を経由するルートもあります。

STEP4:申込書類の提出・面談

金融機関で正式に申込書類を提出すると、金融機関と東京信用保証協会の双方で審査が始まります。創業計画書の内容について、面談で踏み込んだ質疑が行われるため、計画書の数字の根拠は口頭でもすぐ答えられるよう準備しておきます。

STEP5:融資実行・実行後のフォロー

両方の審査に通れば融資が実行されます。実行後は、毎月の試算表をきちんと作成し、計画と実績のズレを早めに金融機関へ共有することで、将来の追加融資の道も開けます。

申請前に整えておく主な書類

  • 創業計画書(東京都所定様式または公庫様式)
  • 資金繰り表(最低でも創業後12か月分)
  • 見積書(設備資金分)
  • 店舗・事務所の賃貸借契約書(または予定地の情報)
  • 許認可が必要な業種は、申請中であることを示す書類または許認可証
  • 過去6か月〜1年程度の通帳のコピー(自己資金の根拠)
  • 本人確認書類、源泉徴収票や確定申告書(直近2〜3年分)

通帳コピーは特に重要で、「いつ・どのように貯めたお金か」を確認する目的で見られます。直前にまとめて入金されたお金は自己資金とみなされない可能性があるため、計画的に積み上げる意識が必要です。

東京都の創業融資で落ちやすい3つの落とし穴

1. 「自己資金なし」での無理な申請

東京都の制度融資「創業」は自己資金なしでも申請可能ですが、運用上は一定の自己資金(目安として総事業費の1割以上)があったほうが審査の通りは安定します。「制度上ゼロでも可能」と「実際にゼロで通る」には差があると理解しておきましょう。

2. 数字の根拠が薄い創業計画書

売上予測・原価率・人件費の根拠が業界平均や類似店舗の実績で裏付けられていないと、面談で詰まります。可能であれば、出店予定地の通行量、想定顧客数、客単価、競合店の状況などを具体的な数字で示しましょう。

3. 税金の滞納・他社借入の未開示

法人税・住民税・国民健康保険料などの滞納や、消費者金融・カードローンの利用状況は、申込前に必ず整理しておきます。意図的な未開示は、信用情報の照会で判明し一発で落ちる原因になります。

よくある質問(FAQ)

Q. 東京都の制度融資と日本政策金融公庫は併用できますか

併用可能です。実務では、まず日本政策金融公庫で創業融資を申し込み、その実績をもとに数か月後に東京都の制度融資を申し込む、というように時期を分けて利用するケースもよく見られます。総額の借入水準が無理のない範囲に収まることが前提です。

Q. 自己資金はいくら必要ですか

制度上は0円でも申請可能ですが、実務では総事業費の1割〜3割を目安に準備するのが一般的です。自己資金が多いほど審査通過率が上がり、融資希望額に対する満額回答も得やすくなります。

Q. どの区市町村でも創業支援資金はありますか

東京23区の多くと多摩地域の主要市で用意されていますが、内容や上限額は区市町村ごとに異なります。事業所予定地の自治体ホームページや窓口で必ず最新情報を確認してください。

Q. 創業助成事業と創業融資はどちらを先に申し込むべきですか

創業助成事業は申請のための事前要件(TOKYO創業ステーションの事業計画策定支援修了など)の準備に時間がかかるため、創業の半年〜1年前から動き始めるのが理想です。融資は申込から実行まで通常1〜2か月程度なので、創業時期に合わせて並行で進められます。

まとめ:東京都の創業融資は「公庫+制度融資+助成金」をセットで設計

東京都で創業する場合、日本政策金融公庫の新規開業・スタートアップ支援資金と、東京都中小企業制度融資「創業」を中核に、区市町村の独自融資、創業助成事業(補助金)を組み合わせて設計するのが王道です。それぞれ要件・金利・限度額・タイミングが異なるため、創業の3〜6か月前から準備を始めるのが安全です。

「どの制度から動くか」「自己資金がいくら必要か」など、個別の状況によって最適解は変わります。判断に迷う場合は、創業融資の支援実績が豊富な専門家に早めに相談することをおすすめします。

【無料相談のご案内】

弊社では、元日本政策金融公庫支店長の多胡や元信用金庫の法人営業の小峰を中心とした所属専門家チームが一丸となって、幅広い融資を含む資金調達のご支援・起業支援・経営支援を行っております。
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フリーダイヤル 0120-335-523
お問い合わせフォーム https://v-spirits.com/contacts

小峰

この記事を書いた人

小峰精公/Kiyotaka Komine

元朝日信用金庫 法人営業
資金繰り解決コンサルタント
V-Spirits総合研究所株式会社 常務取締役
大学卒業後、朝日信用金庫に入庫。朝日信用金庫での経験が原点となり、「銀行融資取引」や「資金繰り」の本質を企業へ伝えていくことがミッションだと確信する。
日本の99%は中小零細企業で成り立っている現状を痛感し、1社でも多くの企業の「資金繰り」の課題を解決していくことに専念する。
クライアント様がより良い商品やサービスを提供することができる環境づくりの一助となれるよう全身全霊を尽くす。

この記事を監修した人

多胡藤夫/Fujio Tago

元日本政策金融公庫支店長、社会生産性本部認定経営コンサルタント、ファイナンシャルプランナーCFP(R)、V-Spirits総合研究所株式会社 取締役
同志社大学法学部卒業後、日本政策金融公庫(旧国民金融公庫)に入行。 約63,000社の中小企業や起業家への融資業務に従事し審査に精通する。
支店長時代にはベンチャー企業支援審査会委員長、企業再生協議会委員など数々の要職を歴任したあと、定年退職。
日本の起業家、中小企業を支援すべく独立し、その後、V-Spiritsグループに合流。
長年融資をする側の立場にいた経験、ノウハウをフル活用し、融資を受けるためのコツを本音で伝えている。

中野裕哲紹介画像

この記事を監修した人


中野裕哲/Nakano Hiroaki

税理士法人V-Spiritsグループ代表/税理士/行政書士/特定社会保険労務士/採用定着士/ファイナンシャルプランナー/起業コンサルタント/経営コンサルタント/大正大学招聘教授

税理士法人V-Spiritsグループ代表の中野裕哲は、中小企業経営者のために、税務・会計だけでなく、採用、人事、資金繰り、融資、補助金、助成金、営業、Webマーケティング、売上導線設計まで横断的に支援する実戦型経営税理士です。

経営の悩みは、突き詰めると「人・金・売上」に集約されます。中野裕哲は、大企業人事部、人材紹介会社の採用エージェント、中小企業の財務責任者、大手不動産会社での営業、出版・Web制作による集客導線構築など、幅広い実務経験をもとに、経営者の意思決定を支援します。

【対応領域】
税理士顧問、社労士顧問、補助金支援、助成金支援、資金調達支援、採用力診断、売上導線診断、経営参謀顧問。税務・会計・決算・節税に加えて、経営分析、労務管理、社会保険、助成金、採用体制づくり、融資、補助金、事業計画、営業戦略、Webマーケティング、出版、メディア活用まで一体的に相談できます。

中野裕哲は、家業の倒産危機からの壮絶な貧乏体験を原点に、お金で苦しむ経営者をひとりにしないことを掲げています。資金繰り、採用、売上づくりの壁に対して、経営者目線で伴走します。

【主な実績】

  • 起業支援・経営支援の豊富な実績
  • 起業相談件数3,000件以上
  • 資金調達支援1000件以上
  • 大企業Webサイト多数監修
  • 商業出版著書監修約32冊(累計30万部超)

V-Spiritsグループでは、融資・補助金・金融機関対応に詳しい社内役員チームも伴走します。元経済産業省系補助金審査員・事務局員、元日本政策金融公庫支店長、元信用金庫融資担当営業などの専門家が、補助金申請、事業計画、資金繰り、金融機関対応を実務面から支援します。

税理士顧問、社労士顧問、融資、補助金、助成金、採用、営業、マーケティングまで、経営者が本当に悩む領域をワンストップで相談できます。V-Spiritsグループは、起業支援・会社設立・創業融資・補助金助成金・税務会計・人事労務・許認可・経営顧問をワンストップで支援する、起業家・中小企業向けの専門家グループです。

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