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コラム

はじめての創業融資:政策金融公庫の賢い使い方

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一年後に起業したいあなたへ。政策金融公庫「創業融資」のすべて

こんにちは、起業コンサルタント(R)、税理士・行政書士・FPの中野裕哲です。今回は「政策金融公庫の創業融資」について、ズバリ解説いたします。起業1年後を目指す会社員のあなたが、資金調達でつまずかないために知っておいてほしいことをお伝えします。

そもそも創業融資とは?

創業融資とは、新しく事業を始める人や事業を始めて間もない人が対象の融資制度で、日本政策金融公庫などが実施している公的融資制度です。創業の初期段階で必要な資金をサポートしてくれる心強い制度であり、多くの起業家がこの制度を活用しています。

創業融資の3大メリット

  • 無担保・無保証人で借りられるケースが多い
  • 返済期間が長めで、利率も比較的低い
  • 事業開始前でも申請可能な場合あり

このように、一般的な銀行融資と比べてハードルが低く、初めての起業でもチャレンジしやすい設計になっているのが特長です。

誰が対象になるの?

以下のような方が対象となります:

  • これから起業しようとしている方(6か月以内に創業予定)
  • 起業してからおおむね2年以内の方

つまり「1年後に起業予定」のあなたは、まさにど真ん中の対象というわけです。また、法人だけでなく個人事業主も対象となりますので、副業から本業へ移行しようと考えている方にも有用な制度です。

どのくらい借りられる?

審査基準により異なりますが、自己資金の1倍〜2倍程度が目安です。

例:自己資金300万円なら、600万円まで借りられる可能性あり。

ただし、あくまで「最大」であり、実際は自己資金や計画書の精度によって増減します。無理に借入額を増やすのではなく、事業の必要資金に応じた適正な額を申請することが重要です。

自己資金ってなに?

自己資金とは、簡単に言えば「コツコツと自分で貯めたお金」です。ここで注意したいのは、「見せ金」ではダメだということ。

ポイントは:

  • 両親などから借りたお金は除外される
  • 通帳などで“貯金の経緯”がチェックされる

なので、起業1年前から“見える形で”貯金を始めるのが鉄則です。日付・金額が一目でわかる通帳で貯めるのがベストです。

審査のポイント4つ

創業融資で重視されるのは、以下の4点です。

  1. 自己資金がどれだけあるか
  2. その業種に関する経験があるか
  3. 返済できる見込みがあるか(=事業計画の妥当性)
  4. 資金使途が明確か

特に「経験」については、今からでも関連業界の副業やスクール通いなどでカバー可能です。まったくの未経験では説得力が弱くなるので、少しでも「やったことがある」と言える材料を用意しておきましょう。

事業計画書が命!

創業融資の審査で最も重要といっても過言ではないのが「事業計画書」。単なる数字の羅列ではなく、「自分自身の思い」と「市場性」、「継続性」をバランスよく示す必要があります。

ズバリ、次の3点が説得力を持つ鍵です:

  • あなたがその事業をやる理由(経験、情熱)
  • どうやって売上を立てるのか(販売計画、集客方法)
  • 数字の裏付けがある収支計画(根拠がある売上・経費見積)

また、提出時には「創業計画書」という書式が政策金融公庫から用意されていますので、それに沿って記入することが求められます。

よくある質問(FAQ)

Q. 創業融資って落ちたらもうダメですか? A. いいえ。再チャレンジも可能です。改善点を明確にして再申請しましょう。初回に厳しい審査だった場合でも、改善された事業計画書や追加資料によって再評価されることは多々あります。

Q. 自己資金が足りない場合はどうすれば? A. 時間がある今のうちに積立を始めましょう。少額でも“貯める姿勢”が評価されます。また、他の補助金や助成金との併用も検討できます。

Q. 事業を開始してからでないと申請できませんか? A. 日本政策金融公庫の創業融資は、事業開始前でも申請できる制度もあります。開業予定日の2か月前からでも相談・申請が可能なケースがあります。

Q. 審査はどのくらい時間がかかる? A. 通常、申請から融資実行までは1〜2か月が目安です。書類不備やヒアリング内容に応じて変動がありますので、早めに準備を始めましょう。

起業準備は「貯金と計画」がカギ

最後にお伝えしたいのは、融資を得るための“準備”の大切さです。

  • 毎月コツコツ貯金して「自己資金」を育てましょう
  • 創業する業種の勉強やアルバイト経験もプラスになります
  • 事業計画書は「魂」を込めて、自分の言葉で書きましょう

また、信頼できる専門家や支援機関とのネットワークづくりも非常に重要です。


起業とは「夢」を「現実」に変える行為。 政策金融公庫の創業融資は、その実現を後押ししてくれる強い味方です。

しっかりと準備して、一年後に最高のスタートを切りましょう!


【無料相談のご案内】

弊社では、中野裕哲を中心とした所属専門家チーム(起業コンサルタント(R)、経営コンサルタント、税理士、社会保険労務士、行政書士、司法書士、中小企業診断士、FP、元日本政策金融公庫支店長、元経済産業省系補助金審査員など)が一丸となって、幅広い起業支援・経営支援を行っております。
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この記事を書いた人

中野裕哲/Nakano Hiroaki

起業コンサルタント(R)、経営コンサルタント、税理士、特定社会保険労務士、行政書士、サーティファイドファイナンシャルプランナー・CFP(R)、1 級FP技能士。大正大学招聘教授(起業論、ゼミ等)

V-Spiritsグループ創業者。税理士法人V-Spiritsグループ代表。東京池袋を本拠に全国の起業家・経営者さんを応援!「ベストセラー起業本」の著者。著書20冊、累計25万部超。経済産業省後援「DREAMGATE」で12年連続相談件数日本一。

【まるごと起業支援(R)・経営支援】
起業コンサル(事業計画+融資+補助金+会社設立支援)+起業後の総合サポート(経理 税務 事業計画書 融資 補助金 助成金 人事 給与計算 社会保険 法務 許認可 公庫連携 認定支援機関)など
【略歴】
経営者である父の元に生まれ、幼き頃より経営者になることを目標として過ごす。バブル崩壊の影響を受け経営が悪化。一家離散に近い貧困状況を経験し、「経営者の支援」をライフワークとしたいと決意。それに役立ちそうな各種資格を学生時代を中心に取得。同じく経営者であるメンターの伯父より、単に書類や手続を追求する専門家としてではなく、視野を広げ「ビジネス」の現場での経験を元に経営者の「経営そのもの」を支援できるような専門家を目指すようアドバイスを受け、社会人生活をスタート。大手、中小、ベンチャー企業、会計事務所等で営業、経理、財務、人事、総務、管理職、経営陣等、ビジネスの「現場」での充実した修行の日々を送ったあと、2007年に独立。ほかにはない支援スタイルが起業家・経営者に受け入れられ、経済産業省「DREAM GATE」にて、面談相談12年連続日本一。補助金・助成金支援実績600件超。ベストセラー含む起業・経営本20冊を出版。累計25万部超。無料相談件数は全国から累計3000件を超す。

この記事を監修した人

多胡藤夫/Fujio Tago

元日本政策金融公庫支店長、社会生産性本部認定経営コンサルタント、ファイナンシャルプランナーCFP(R)、V-Spirits総合研究所株式会社 取締役
同志社大学法学部卒業後、日本政策金融公庫(旧国民金融公庫)に入行。 約63,000社の中小企業や起業家への融資業務に従事し審査に精通する。
支店長時代にはベンチャー企業支援審査会委員長、企業再生協議会委員など数々の要職を歴任したあと、定年退職。
日本の起業家、中小企業を支援すべく独立し、その後、V-Spiritsグループに合流。
長年融資をする側の立場にいた経験、ノウハウをフル活用し、融資を受けるためのコツを本音で伝えている。

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