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【第3回】安全性分析シリーズ|自己資本比率と負債比率をしっかり押さえよう!
はじめに:経営者にとって「安全性分析」がなぜ重要なのか?
「売上は上がっているのに、なぜか資金繰りが厳しい」──そんな経営者の方、いらっしゃいませんか?ズバリ言います。これは、会社の“安全性”をしっかり把握できていないことが原因かもしれません。
本記事では、中小企業経営者や起業家の方に向けて、財務分析の中でも特に重要な「安全性分析」の中から、自己資本比率と負債比率の2つに焦点を当ててわかりやすく解説いたします。
「難しい数式は苦手…」という方もご安心ください。動画での説明を踏まえながら、かみ砕いてご紹介してまいります。
自己資本比率とは?〜“返さなくていいお金”の割合〜
自己資本比率の定義
自己資本比率とは、会社全体の資産のうち、返済義務のない“自己資本”(=純資産)の割合を示す指標です。式で表すと以下のようになります:
自己資本比率=純資産 ÷ 総資産 × 100(%)
この数値が高ければ高いほど、会社は他人資本(借入など)に頼らず、自前の資本で経営をしているということになります。
自己資本比率が高いと何が良いの?
- 返済負担が少ない
- 金融機関からの信用が高まる
- 不況に強く、倒産リスクが下がる
特に、金融機関は自己資本比率を非常に重要視しています。一般的には50%以上あると優良企業と見なされます。
実務上のポイント
- 分子(自己資本)が多いほど◎
- 返さなくていい資金で事業を回している=安定した財務体質
負債比率とは?〜“借りているお金”の圧迫感をチェック〜
負債比率の定義
こちらは、自己資本に対してどれだけの他人資本(負債)を使っているかを見る指標です。
負債比率=(流動負債+固定負債)÷ 純資産 × 100(%)
この数値が高いほど「借金に依存した経営をしている」と評価されます。
負債比率が低いほど良い理由
- 借入依存度が低い=健全経営
- 返済リスクが低い
- キャッシュフローが安定しやすい
一般的に、100%以下であることが望ましいとされています。
実務上のポイント
- 負債を減らす or 自己資本を増やす=比率が改善
- 自己資本比率が50%以上あれば、負債比率は自然と100%以下に
自己資本を増やすには?
ズバリ言います。答えはシンプルで「利益を積み上げる」または「増資を行う」の2つです。
利益を積み上げる
- 本業の黒字化を継続する
- 無駄な経費を見直す
- 利益剰余金として蓄積する
増資を検討する
- 第三者割当増資などで自己資本を強化
- 成長フェーズにおける資金調達手段として有効
ある程度事業が軌道に乗ってきたら、将来の拡大や安全性向上のためにも増資の検討は前向きな選択肢です。
なぜ金融機関は自己資本比率を見るのか?
金融機関が重視するのは、「この会社にお金を貸しても大丈夫か?」という判断材料。自己資本比率が高ければ、借入依存が少なく、倒産リスクが低いと見なされ、融資が受けやすくなります。
また、自社でこの指標を定期的にチェックすることで、経営の課題が自然と見えてくるのも大きなメリットです。
まとめ:安全性指標は“経営の健康診断”
自己資本比率も負債比率も、企業の長期的な安定性を見るうえで欠かせない指標です。
どちらも定期的にチェックし、数値の変化に敏感になることが、経営者としての第一歩です。
また、動画内でも触れていたように、 「ウチはどこを改善すれば安全性が高まるのか?」 「純資産って実際どう増やすの?」 「負債を減らすにはどうすれば…?」
といった個別の疑問をお持ちの方も多いかと思います。そんなときは、税理士や財務コンサルタントに気軽に相談してみてくださいね。
あとがき:動画でより深く理解したい方へ
この記事は、動画「安全性分析シリーズ第3回」の内容をベースに構成しています。実際の会話形式での解説は、より直感的に理解できると好評です!
ぜひ、動画本編もご覧いただき、さらに理解を深めていただければ嬉しいです。
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