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GEのビジネススクリーンから学ぶ「選択と集中」の極意
GE(ゼネラル・エレクトリック)といえば、家電から航空エンジン、原子力まで、あらゆる分野で活躍してきたアメリカの超巨大企業です。特に注目すべきは、ジャック・ウェルチ元CEOが導入した「選択と集中」の戦略。この中で生まれたのが、今回のテーマである「ビジネススクリーン」という分析手法です。
この記事では、このGEの戦略フレームワークを元に、中小企業や個人事業主でも活用できる考え方を、中野裕哲風の語り口でわかりやすく解説していきます。
ビジネススクリーンとは何か?
PPMの進化版「ビジネススクリーン」
まずはおさらいから。かつて「プロダクト・ポートフォリオ・マネジメント(PPM)」という考え方がありましたね。市場の成長性と自社の市場シェアを縦軸・横軸に取り、スターや問題児などに分類するアレです。
このビジネススクリーンは、PPMをもっと精緻化した進化版と言えます。事業を9つのマスに分類して、成長性・収益性・マーケットシェアなどを基準に、今後どうすべきかを判断します。
3つの分類で事業を見極める
GEが活用したビジネススクリーンでは、事業を大きく3つのゾーンに分けて考えます。
1. 投資・成長ゾーン(市場の成長性◎×自社の競争力◎)
このゾーンに入る事業は、今まさに追い風が吹いているジャンル。将来性もあり、かつ自社が優位に立っているなら、ここはもう「資源集中あるのみ!」
まさに「稼ぎ頭」になる可能性を秘めています。
2. 維持・選別ゾーン(成長性△×競争力○)
このゾーンは、今はまだ稼げているけれど、将来的には陰りが見える可能性あり。
事業の中身を見直して、選別したり、リソース配分を再検討したりする必要があります。現状維持するのか、それとも段階的に撤退するのか、見極めが大事です。
3. 撤退・縮小ゾーン(成長性××××競争力×)
ここに分類された事業は、正直なところ「見込み薄」。社長として苦渋の決断ですが、思い切って撤退を検討すべきです。
撤退こそ経営判断の真骨頂。「引き際を誤らない」ことも、経営者としての重要な手腕です。
中小企業でも活用できる2つのポイント
GEのような超巨大企業の話だから関係ない? いえいえ、そんなことありません!中小企業や個人事業主にも、ビジネススクリーンのエッセンスは大いに役立ちます。
1. コア事業の見極めと「広げすぎない」戦略
中小企業と暴風は「広げれば倒れる」。まさにこの格言が当てはまります。
事業は時間が経つにつれ、あれもこれもと拡大しがちですが、それが命取りになるケースも少なくありません。
「自社の強みは何か?」「資源をどこに集中すべきか?」
この問いに真摯に向き合い、勇気をもって撤退すべきところは見極める。これこそが選択と集中の本質です。
2. マーケティング手法の棚卸し
もう一つは「マーケティング戦略の見直し」です。
・SNS ・動画配信 ・電子書籍 ・メルマガ など
やることがどんどん増えていく時代。だからこそ「どれが成果を生んでいるのか」「やる意味があるのか」——この視点で整理する必要があります。
成果の薄い施策はやめ、効果的なチャネルに絞っていく。ビジネススクリーン的な発想は、マーケ戦略にも応用可能なのです。
まとめ:選択と集中が経営のカギ
GEのビジネススクリーンは、あくまでも“戦略の地図”。大事なのは「どの道を通るか」決断するのは経営者自身です。
事業も、マーケティングも、経営資源も、すべては有限。
だからこそ、限られた時間とお金と人を「どこに投資するか」「何をやめるか」を見極める目を持つことが、会社を次のステージへ導く第一歩になります。
もし、「自分の会社はどのマスにあるのか分からない…」という方がいらっしゃれば、ぜひお気軽にご相談くださいね。私たちが一緒に、御社のビジネスの地図を描いていきましょう!
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